プロローグ
予定では萌えますので注意してください。
プロローグ
僕は人間であり高校生であり、彼氏であり、その他でもある。
その他について定義付けするつもりは全くないが、あえて表現するのであれば、
[その他は僕であり僕の知らない僕でもある]
語り部として、主人公として、作り手として、僕は僕の物語を綴るが、いったいそれが、どのような概念を元に綴ったのかというと、たぶんそれについてはノーコメントになるだろう。それは話したくないわけではなく話せないわけでもなく、知らないのだ。その僕の物語というものを。
そんなあやふやを感じながらも僕は、高校生になり、早1年が経ってしまっということになる。特に奇々怪々な事件や顔を赤らめる思春期を満喫したわけでもなく、ただ本当に時間に流されるがままに、僕はなにもない日々を送ってきたのだ。
が、そうは簡単に人生に終止符を打つことはできないらしい。まあ打つ気はさらさらないが。だがしかし、きっとそれが運命のいたずらというやつか、神様のいたずらというべきか、誰かさんのお遊びというべきか、そんな感じで、職場体験学習の日がやってきた。
なんでかな。こなくてもいいのによ。