3話 就職
リリムの可愛い笑顔には勝てず、リーダーをすることになりましたチクショー!
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俺たちは街のギルドまでやってきた。周りがこっちを見てざわついている。
それはそうだろう。なんせ俺は周りから見れば子供だ。
リリムはソルデと違う方向に歩いて行く。
「こっちに来て。」
リリムがギルド内の椅子に座り呼んでいる。俺は言われるがままに席に着く。
「ねぇ君ってまだ職には就いてないよね?」
職業?あぁ多分冒険者とかそういう類のものだろう。
「ついてないです。」
「かたい...」
リリムが呟く。
「どうしましたリリムさん?」
「もっと馴れ馴れしくしなさい!あなたはもう私たちのパーティーのリーダーなのよ!」
「はあ」
馴れ馴れしくと言われてもどうしたらいいんだろうか。
「とりあえずタメ口で話して。それとソルデは呼び捨てで、私の事はリリムお姉ちゃんと呼ぶ事!」
「おねショタ好きなんですか?」
リリムの発言に対し俺がツッコミを入れると。
「そそそ、そんな事ないですわよ。」
「好きなんですね。」
「はい」
リリムはあっさり認めた。
「まぁいいよ...リリムお姉ちゃん///」
...恥ずかしくね?
「かわいい〜」
もう隠す気は無いようだ。
まぁ慣れていこう。
「それで職がなんでし...なんだっけ?」
俺が尋ねるとリリムは。
「そうそう、もし就いていないなら、ギルド...つまりここで申請できるわ。ついてきて。」
リリムについて行くとカウンターがあり中にはお姉さんがいた。
「どうなさいましたかリリムさん?」
カウンターのお姉さんがリリムに尋ねる。
「この子の職業申請をしようと思って。」
お姉さんはニコッと笑みを浮かべ、
「かしこまりました。」
と言うと俺を見て、
「この水晶玉に手をかざしてください。あなたにぴったりの職業がわかります。どうぞ。」
俺は言われた通り水晶玉に手をかざす。するとお姉さんがどこからかカードを取り出し...
「どうしたんですか?」
無言になってしまったお姉さんに問いかける。
「チキンマスター?」
お姉さんがボソッと呟いた。
「初めて見ました、こんな職業。あなたの職業はチキンマスターです。」
始めて見る?
「どういうことですか?始めて見るって?」」
「こんな職業聞いたことも見たこともないんです。もしかしたら新職業かもしれません。おめでとうございます。」
お姉さんにカードを渡される。チキンマスター...俺がニワトリだからか?
「とりあえずわかりましたけど、これからどうしたらいいんですか?」
お姉さんに聞くと隣にいたリリムがお姉さんに耳打ちし、俺の手を引いて元の場所に戻ってくる。
「リリムお姉ちゃんどうしたの?」
「カードの右下になんて書いてある?」
俺は確認する。
「コピーって書いてあり...ある」
「ちょっと試してみようか!」
リリムがウィンクしながら言ってくる。
そしてギルドの外に出る
チキンマスターか...マスターって響きいいなぁ
チキンマスター