【君を幸せにし隊!】~作家國木田混乱の日々~
「んんんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!
スランプだばっきゃろぉぉおおおおおおおおおお!!!!」
とある売れない小説家である私、國木田嘉穂はいつものように愛用のパソコンで執筆作業にいそしんでいた……はずだった。
あ、ちなみに27歳です(白目)
「あぁぁぁっぁ無理無理なんで私今死んだちくわの話書こうとしてたの!?
おかしいおかしい!!ちくわって確か魚のすり身だよね!?もう死んでるよね!!!!」
この通り、私はすべての物書きの大敵である『スランプ』と格闘中である。
今日なんかはまだ良い方で、昨日なんかもっとひどかった。
まぁ、何をしでかしたかは皆様のご想像にお任せしよう。
言わない方がいいこともこの世の中にはたくさんあるのだ。
「あぁ……今まで泥沼愛憎劇しか書いてこなかったからかな、今すっごく恋したい」
私はいきなり何を言い出すんだ。
我ながらかなりおかしいぞ!!!
あーあ……こんな風に何とも言えない日々を送るだけが私の人生なのだろうか……
せめて仕事で成功するとか、最愛の人を見つけるとか、幸せを感じたかったぞ……
などとと、まぁいつもと同じようにただひたすら、書けもしないのにパソコンへ向かい続けたり
自分でも答えの出ない思考を巡らせたりするという不毛な時間を過ごしていると
不意にインターホンが鳴った。
はーい、なんて気の抜けた返事をしながらぱたぱたと裸足のまま玄関へと向かった。
ガチャリ、と控えめにドアを開ける。
「今出ますよーっと……
どちら様?」
するとそこには一人の青年が立っていた。
てっきり大家か担当さんかイッケメンな佐川男子かと思ったのにぃ……
いや、まぁ今目の前に立ってる彼も相当な美形なのだが。
でも待って。私の知り合いにこんな美形いないぞ……?
先ほどの私の疑問にも答えず、目の前の彼はニコニコと笑っている。
……ちょっと気味悪い。
「用がないなら失礼します……!」
流石にもう耐えられなくなったので、7バタンと勢いよくドアを閉めようとする。
が、閉まらない。
青年が足を挟みドアを閉めることを妨害しているのだ。
絶許……。
すると、ようやく青年が口を開いた。
「はじめまして、國木田嘉穂さん。
僕、【君を幸せにし隊!】の悠汰っていいます!!」
……は?
「今回は、國木田さんのお母さんから依頼を受け派遣されてきました!
今日から一か月間、お世話になります☆」
お世話になります☆(爽やかスマイル
じゃねーよ!!!は!?
母さん!!!!
私そんなの聞いてないよ!!しかもなんかこの……えっと、悠汰くん?
は靴脱いで部屋に上がろうとしてるしねなんでかな!!!!!
「あぁもう、待ってよ……!」
作家國木田、混乱の日々が始まりそうです……
君を幸せにし隊ってなんだよ!!!!!!