そして沈んでいく…
ラッパを吹いたら、どんどんどんどん倒れて行くよ。君はいつ吹くのだろう。僕はもうとっくに沈んでいるのに。糸が僕に柔らかく囁く。僕が背中を軽く押すだけで、あとはなりゆきさ、ってうるうる煩いなあ!ほっといてよ!!これは彼の問題だろう、彼以外が口を出してはいけない…。
それから15分くらい経って、彼を倒した。僕が倒しました。はい、僕が倒しました。はいはい。
それから60年、柔らかく温かな泥の中で僕はまどろんで、やっと目を覚ましたとき彼と目があった。半開きの虚ろな目は僕の背後の空間の一点を眺めていて、僕は無視されているようで腹が立った。ひどいじゃないか!!僕はこんなにも君のことが好きで好きでたまらない〜んぃぃぃん!!!ぐろぐろになりそう…君は本当に世界一かわいいね。その美しい体の中から肌を突き破って芽が出ていた。どこかから吹いた風に小さく震えるように揺れていた。
はっきりいって僕はもう彼にちょっかいしたことを後悔していて、でも君はなかなか僕を許してくれなくて(無視していただけです)、凄く寂しくて、腹いせにまたラッパを吹いてそれで頭を殴ってやった。