最後の砦 三
次回、渡辺戦クライマックス予定!
最後之砦 三
「怪力渡辺投げ・・・。」
私の影が、悠里に渡辺に投げた。
「ちょ、これひどくない?リオくーん。」
渡辺は悠里が構えたクライシスを眼にした。
「怖いなぁー。悠里君。妹さんにきらわれちゃうよ?」
「あ、私ぜんっぜん大丈夫だから安心してやられてね!」
そして私は、影に向かっていった。
「怪力白羽鳥!」
汀を親指と人差し指で挟み、横に手を振った。
「怪力折れろ。」
学校で、校長が話すマイクがたまに金属音を出すような事がある。
今回の音は、それと同じ音だった。
キィィ・・・・・・・ン・・・・・
汀が、柄を残して、影の足元に転がった。
最大のピンチだ。
「怪力メリケンサック。」
ポケットからだしたメリケンサックを装着した影は、
「ちょ、タイム・・・タイムッ・・・・。」
柱が折れる音がした。
私が飛ばされたんだと思った。
けど、元の場所にいた。
死んでなかった。
「大丈夫か、理緒。」
悠里が隣にいた。
「渡辺は?」
悠里がクライシスで柱をさした。
「アレ。」
どうやら、渡辺が柱に飛ばされたらしい。
「うう・・・痛いよぉ・・・・・リオ君。痛いよぉ。」
悠里が渡辺の首にクライシスで傷つけた。
「小ざかしい蝿は、五月蠅くなくしろ!」
振り下ろした。
渡辺は、子指で防いだ。
「ふふふ・・・。」
「怪力、余所見禁止。」
理緒めがけて影がメリケンサックで殴りかかってきた。
「怪力怪力、五月蠅い!汀柄顔面付き!」
柄で顔面を殴り飛ばした。
「ひでぶ!」
派手に綺麗に華麗に。美しく舞い、影は柱を折った。
ちょっと待って。
こんなに柱折ってしまったら・・・。
「悠里!早くしないと柱が!後数本しかない!早く逃げなきゃ!」
「そんな事、させない。怪力、柱総折!」
影が高速移動で、柱をすべて折っていった。天井がひび割れ、ぼとぼと落ちてきて、悠里の前にと私も前に、境界線を作った。
悠里は一瞬こっちを見て、にっこり笑って、クライシスの鞘を投げてきた。
何を言いたいの?
瓦礫で、何も見えなくなった。
「最初から、私は悠里と渡辺の命なんてどうでもいいんだ。」
いつの間にか私の影が立っていた。
「はなから、俺の望みは光の消滅。お前の死だ。」
汀のかけらで、私めがけて振りかざした。
ここから、なんだか記憶がない・・・。
「ふざけるな!」
理緒が空中へ飛んで、リオの頭にドロップキックを食らわせた。
「河豚!」
「ラリアット!」
理緒はリオを捕まえると、
「ジャーマンスープレックス!」
理緒は結構プロレス向きだ。
「いた・・・・。いたい。」
骨がミシミシいっていた。
「折れろ!」
そのまま、腕の骨が折れる音がした。
リオは倒れた。
そして瓦礫がくずれた。
「私のともに何をしてくれた。」
渡辺が瓦礫の中から出てきた。
「理緒、お前の兄弟は死んだかもな・・・。」
渡辺が、悠里の右腕を持ち上げて、投げつけた。
悠里の体が飛んでくる。
血だらけの。
「悠里!」
荒い粋だけど、息はしていた。これなら大丈夫。
「渡辺、あんたは死になさい!」
クライシスを・・・・血で手が滑るクライシスを握ると、渡辺に歩いていった。
「ああ・・・その言葉。お前ら兄妹だ。俺をこんなに気持ち良くしてくれるぅ・・・・。モット、もおおっと言葉を吐いてくれ。さあ、俺を罵ってくれぇ・・・。さあ、モット俺を。」
クライシスで問答無用で切りかかった。
右肩から腰にかけて、斬りつけた。
渡辺は二つになった。
事情を知らない私は、鈍い私はこれで終わりだと思った。
「まだわからないかなぁ・・・。僕は不死身なんだよ。絶対に死なないのぉ・・・。」
一人の体力はあてにならなくて、一人の体力は、付きかけているのに、無敵の男は、永遠存在可能だった。
なのである。




