はずれものの恋、ユーラシアのはぐれ島で

14歳の明美は本籍を大阪から東京に移し、パスポート更新の際に実父の名前を知る。
年末、彼女は亡き父の故郷イギリスを訪れ、祖母から自らのルーツを聞かされる。明美の高祖父はゴーディラック王国の国王であり、彼女はその血を引く者としてゴーディラックへ向かう船に乗り込む。しかし、入国直後に逮捕され、監禁されることに。12月25日、国王の側近ハイド伯爵と出会い、彼の邸宅に軟禁されることに。

孤独感を抱えながらも、明美は言語の習得に執念を燃やしハイド伯爵に自らの努力を披露する。
後にハイド伯爵は彼女との婚約を決意するが、その裏には彼女を監視する意図があった。やがて明美はハイド伯爵の過去を知り、彼を支えたいと願うようになる。

彼女の運命は、愛と孤独の狭間で揺れ動く。