大人の世界
「前回のあらすじは!!レンジ姉様が酷い目にあったっす!!」
「どんだけ曇らせる気だよ!!俺はメンタルまで不死じゃないぞ!!!」
ー 鬼百合家 夜 玄関 ー
「落ち着いたっすか?レンジ姉様?」
「まだ緊張してる。でも何とかする!!」
カギを開けてただいまーと声をかける。
靴を見るにリリーも帰ってきたようだな。
ー 鬼百合家 夜 居間 ー
扉を開けるとシユさんが倒れていた!!
しかも呼吸が荒い。満身創痍?もしかして物理的なケンカか?
とにかく彼女の体をゆすって生死を確かめる。
「おい!!シユさん!!!大丈夫か!!
というかシアさんも倒れてるし。リリーどうなってる!」
「緑髪に酷いことしたんでしょ?だから根性鍛え直したの♪
あたし式の家事でね☆」
リリー・・・・家事って体力勝負なんだぞ?
多分デスクワークの人間をこき使ったら体力持たないって!!
「はぁハァ♡レンジちゃん、いい友を持ったな。あと雑巾がけしんどい」
「ええと、お疲れ様です?」
どうしよう?もう仲直りどころじゃない気がする。
シユさんにシップ貼らないと翌日筋肉痛になるぞ。
「緑髪謝るわ。そこのシユ姉は雑巾がけすら知らなかったみたい。
いわゆる私立でも掃除しないタイプの学園育ちだって」
「もしかして俺の育ての親も
家事出来ないじゃなくて知らないタイプだったのか?」
「家事なんて使用人にやらせてるから」
「うわぁ」ドン引き
本人たちが高スペックな分、家事を委託できる身分か。
じゃあ無理もないか。
「じゃあご飯にするわね♪朱色と緑髪は手洗いうがいしてから」指ビシィ
「ういー」
ー 鬼百合家 キッチン 夜 ー
食卓に並んだ数々の品。白米にみそ汁、山盛りのサラダに肉じゃが。
大皿に並んだサラダは個別にとって各人好きなドレッシングをかける。
因みに俺はゴマのドレッシングだ。
「「「「「いただきまーす!!」」」」」
「ちょっとまて!!なんでシユさんとシアさんまで食べてくんだよ!!」
親子喧嘩の後で堂々と食卓に加わるなよ、大人勢。
「あら、いいじゃない?大勢の食事のほうが楽しいし☆」
「俺達が苦労しても倒せなかった相手と食事するって
なんか負けた気分だ」げんなり
「まあ、リリ様ですし」引き気味
ハボタンすら凌駕するコミュ力の持ち主が人類代表のリリーだ。
「よこいしょと。リリ師匠には悪いが我は完全に信用したわけじゃない。
食事はこのカルミアラボ製次世代3Dプリンターで取らせてもらう!」
「何だこの機械?軽く50cm四方はあるな」
「よくぞ聞いてくれたレンジちゃん!
このプリンターから生み出される物体は味や香りが再現されている。
対食料廃棄の切り札として開発されたがその本質は毒見の必要としない食料。
つまりは暗殺対策!!」
「リリーはンなことしねえよ!!」
カルミアラボってハボタンの手術で協力していた博士のとこか?
たしかあの人の名前もそんなだった気がするし。
「やれやれ食わず嫌いはよくないな。、シユ君。ほれ、あーん♡」
「/////////恥ずかしい♡」
「あははは照れてるなシユ君。大丈夫だ毒は入っていない。
なんなら私のご飯とみそ汁交換するか?食べ欠けだが毒見は出来てるはずだぞ?」
「本当!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こほん、ではお言葉に甘えるとしよう。勘違いしてもらっては困るが
あくまで毒見が完了したものだけだ」ツンデレー
「あのさリリーはそろそろ怒っていいと思うんだが?」ひそひそ
「食べてくれるなら何でもいいわ。あのバカップルは放って置くのが吉よ」
リリーも匙をでハンマー投げするレベル。
「ふむ。では頂こうとしよう。あーん♡」きゅぴーん
この人も効果音口でいうタイプかよ!もしかして俺が流行送れかもしれないが。
というかもうカッコイイキャラ付け無理があるんすよ、シユさん。
「ただの白米のはずなのに、ほのかに香る旨味と香り!
ちょっといい値段の料亭の味に近い。よほどいい材料だな!」
「今は一流シェフですら動画投稿で収益を得る時代よ?
だからその技法で簡単に出来そうなのを真似してみたの☆
今回はうま味調味料”百合の元”を少量ご飯を炊く前に入れておいたの♪」
「先生もっと!もっと!!!」聞く耳持たずー
「あははは学生時代の甘えた感じが戻ってきたな。いい傾向だ」
2人って教師学生の関係だったのか!!!
というかシユさんのキャラ崩壊がエグイ。
こう唯我独尊系だったはずだが!!!
「レンジ姉様、リリ様、もう彼女たちは見捨てて食事を取るっす。
人数が増えたことでお風呂の時間を確保しないとですので」
「同感」もうどうしようもないわね
「だな」あれが母親なのヤダな~。
大人には大人の世界があるんだなぁと感じた鬼百合レンジ17の夜。




