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不死な女装メイド姉様は機械メイドと結婚したっす  作者: 漢字かけぬ
メイド2人の入れ替わり編 仮称
54/62

母襲来!!

 第伍拾弐話


 覇

 覇、襲来


 「シアさんとメシア先生の正体が曖昧だ。

 だがそれだけではない。

 突然に襲来した謎の女性。

 母を名乗る異邦人にレンジは口を開く。

 ”あんたに親を名乗る資格はない”と」


 「あははは、世代じゃないのによく知ってるなレンジ君」

 (あははは百合ゾンプライムビデオでテレビ版みせたからな)

 (特にサービスシーンはないっすよ?)



 ー 鬼百合家 玄関 放課後 ー


 シアさんとハボタンが脳内で暴れまわるのを抑えつつ帰路へ。

 といってもいつもの通学路だ。

 株式会社白百合と秘密結社黒百合の戦いの跡こそあれどな。

 メイドのハボタンと入れ替わり、人間と機械の体の違いに驚く日々。

 カギをがちゃりと開けて自宅へ。

 ただいまーと主の居ない家へ挨拶する。


 手を洗ってうがいして居間に行くと、シアさんと見知らぬ女性がいた。

 オレンジ髪のショートで見た目は30後半だろうか?

 黒のスーツ姿の似合うバリバリのキャリアウーマンっぽい印象。

 スカート部にはスリットがあり可動も良好そうだ。

 多分メイド服着たらメイド長のような貫禄すらある。


 「久しぶりだな、ムツキ。我はニンジャ国の主要部まで行けたぞ?」

 「あははは、相変わらず上から目線だな、カンナヅキ君」

 「ちょっと待て!!!なんで人ん家(ひとんち)

 くつろいでんだよシアさん!!

 あとそっちの女性は誰だよ!!!」


 ムツキって呼ばれているのがシアさんで、カンナヅキが謎の女性か。

 コタツでぬくぬくしながらミカン食べてる2人、平和そうだな。


 「騒がしいっすよ姉様。メイドならお淑やかに・・・・。

 何故シユ様が此処に!!!」

 「今までの任務ご苦労であったハボタンちゃん。

 いや羽衣ケイルちゃんと呼べばいいか?」

 「!!!!なぜケイルを知っている!!!」


 ハボタンはこの人の事を知っている?

 違う!そんなことよりケイルとハボタンが同一人物ということは動画にしてない!

 俺は叫ぶようにシユと呼ばれる女性に質問を向けた。


 「入れ替わってることも把握済み。

 我はニンジャ国諜報機関”向日葵(ひまわり)所属

 コードネーム、カンナヅキ。そしてあなた達の母!鬼百合シユ!」

 「なんで諜報機関が自己紹介すんだよ!!!セキリティって知ってます?!!」

 「姉様、突っ込むところはそこではありませんよ」引き気味

 「母って・・・」

 

 思い出したくもない事が頭をよぎりだす。


 「俺を捨てた癖に!!今更何の用だ!!」

 「勘違いしているな。我は遺伝子提供者であってレンジちゃんを捨ててない。

 あの馬鹿どもの行方は調べる気にもならなくてな」

 「遺伝子提供者?じゃあ奴らとは血が繋がってなかったのか!!」


 じゃあこの人は生みの親ってことか。


 「あーここからは私。ムツキもといシアが説明しようか」

 「シアさんが1枚噛んでる以上ロクなことじゃないな」ドン引き



 ー 過去回想 17年前 向日葵ラボ ー


 私とカンナヅキ君は共にニンジャ国を支える要職に就いた。

 まあ政治家の護衛役ってポジションだがな。


 そこで浮かび上がった1つの計画。

 それが試験管ベビー。遺伝子を組み替えて最良の子孫を残すってやつだ。

 お題目は対少子化の切り札で予算を集めていたが

 実際は政治家の遺伝子を持った跡継ぎを優秀にするため。

 一族の支配力拡大のためのツールだ



 「で、実験用の遺伝子を差し出したわけか。シ・・カンナヅキ君」

 「その名で呼ぶなと!もう我はあんたのオマケじゃない!」


 まあ、私が全部悪いとはいえシユ君を追い込んだのは事実。


 「いいのかい?人工生命である彼らは遺伝子配列が奇麗すぎる。

 人工ダイヤモンドのように見る人が見たら一発でばれる。

 遺伝子組み換え人間はまだ違法ではないが倫理観的にはアウトだ」

 「法律が追い付いていないだけ。後から追加されても違法じゃない。

 それを教えてくれたのはあなたのはず」


 遺伝子組み換え人間を作ってはいけないとは書いてないからな。

 お偉いさんが子供を作ったら即禁止にしそうな技術ではあるが。


 「それに倫理観無視の実験はムツキの得意分野でしょう?」

 「あちゃー、私そんなふうに思われてたかー」



 ー 現代 ー


 「で、生まれたのがレンジ君やケイル君達ってこと」

 「じゃあ俺とケイルは兄弟?」

 「腹違い・・・・いえ正確には試験管違いの兄弟ってことですよ姉様」


 正直話についていけない。


 「あははは。まあ無理もないから分かりやすく年表的なのを」



 17年前   試験管ベビーのレンジ君たち誕生


 10年前   レンジ君の育ての親が金剛石リリ君の両親に教育を依頼する

       男が家事をするという異質な光景に嫌気がさした

       レンジ君の育ての親はムツキを訪ねる


 9年6か月前 秘密結社黒百合の技術を転用し、レンジ君を改造する

       結果不死を得たものの

       レンジ君の育ての親は気味悪がって両親ともに親権を放棄

 

       レンジ君はムツキの息のかかった施設に


 3年前    対黒百合の戦士として4人の候補生が誕生。

       それが朱雀のレンジ君、そして白虎のケイル君

       青龍と玄武もシユ君の遺伝子持ち

       

       私立謝肉祭学園にレンジ君とケイル君を送る

       無論同じ部屋になるよう寮長と結託済み


 1年前    ケイル君がムツキに改造を依頼する

      

 6か月前   レンジ君のパソコンをハックしケイル君・・・・

       いやハボタン君をフリマサイトで買わせた


 「まあこんな感じだ」

 「ちょっと待て!!!黒百合の技術転用ってなんだよ!!」

 「後天的遺伝子治療。遺伝子組み換えではなく後から細工をするんだ。

 おおざっぱに言えばレンジ君の体内に百合エネルギーを蓄積させる臓器を

 作ったってこと」


 何それ怖い


 「ただ百合エネルギーは意外と気まぐれでな。

 当人の願いとは反転してしまう。

 育ての親が”まともで普通な子”を願ったのと

 レンジ君の”リリ君と一緒にいたい”という感情を加味し

 ”まともではない不死でリリ君は寿命で死ぬ未来を歩む運命”を押し付けられた。

 まさに奇跡だったよ。2つの願いが歪んだ結果だ。

 これは君だけの事象」

 「・・・・」


 俺の体質はリリーと一緒の道を進みたいと願ったからか。

 確かに寿命があるリリーとは離れ離れになるから因果応報にはなってるか。

 



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