ナイトメア・システム
「前回のあらすじは!!大魔王になったハボタンを成敗したぞ!!」
「微妙にあってるのがシャクに触るっす」
ハボタンがお風呂で失神したけれどリリーのおかげで事なきを得た。
今は機械と人間の体が入れ替わってるからな。
お風呂とはいえ異種族の溝は深い。
まあ夜も遅いし寝るか。俺がハボタンになってる以上目覚まし使うか。
最悪リリーが起こすか。
ー 新型素体の精神回路 ー
ん、ここは?確か寝てたはず?
幼稚園?子供とメイドさんがたくさん。
遊具に白を基調とした建物。
「ここにいたっすか?ご主人様」
「なんだハボタンじゃないか。呼び方変わってるぞ?」
「向こうで子供たちが喧嘩してるっすよ?」
「ああ今行くぞハボ・・・・増えてる!!!」
「ご主人様、おやつのチョコケーキをめぐって
子供たちとハボタンが争ってるっす」
「君もハボタンだろ!!!!!」
ハボタンが一杯いる。とりあえず子供同士のケンカはマズイ。
あと子供相手にチョコケーキで争うな!ハボタン!!
ひと通りの争いを鎮圧した後黄昏てみる。
「ったくどうなってるんだ!この世界!!」
「あははは。ようこそレンジ君!ナイトメア・システムへ」
「シアさんか。でそのナイトメアってのは?」
「まあ場所を変えようか、リリ園長室の部屋でな」
「園長室?リリってリリーか!」
「ああ、だが君の元居た世界とは違う。だから本物ではない」
「意味が分からないんですが!」
本物じゃないのにシアさんは好き勝手やっている。再現力凄いな!
ー リリ園長室 ー
「さてレンジ君。今君は何歳かな?」
「ええと17歳だな」
「この世界は君が最善の行動をした結果の再現。つまり仮想の15年後の世界」
「15年後にはハボタンが量産されるのか」引き気味
「ああ、秘密結社黒百合を倒した英雄としてメイドが流行。
だが大衆はブームの終了と同時にメイドに飽きてしまってな。
野良メイドが社会問題に発展した」
「未来の俺なら多分保護に動くだろうな」
「それと同時に身寄りのない子を保護する孤児院もな」
「でもよくそんな資金があったものだな。未来の俺」引き気味
「はっきり言って国から補助金もでて君たちは働かなくてよくなった。
それでも何かしたかったんだろうな。
レンジ君達のバカげた革命は百合リスにも伝わっている」
「そうか!黒雪も手伝ってるのか!」
「黒百合と白百合社の争いは終結したが傷跡も大きかったからな。
英雄が人助けするのを見て君たちの武装解除も、うやむやになった」
「まだ武器が必要な時代なのか」
「人はそんな簡単に変われないからな」
ペットボトルのコーヒーを勧めるシアさん。
これめっちゃ甘口なやつだ!!
「この世界が理想の未来ってことは分かりましたが何故俺に真実を?」
「まず初めに理想の世界を見せた後、
それを実行するために君の思考を誘導する。
”例えば邪魔者を消そうと私たちの真似をした幻覚が現れたりな”」
「その理論ならここにいるシアさんも偽物の可能性があるな」
「あはははは!一本とられたな!そう疑い続けろ!今の君は17歳だ。
多分本物の私も同じことを言うだろうな」
「とういかハボタンと俺が入れ替わってる前提の会話ですよね?」
「そりゃそうだ。君の精神を読んで作り上げた世界だから。
機械の思考回路は人間の思考力を超える。
周回遅れというレベルではない」
「つまり?」
「レンジ君の思考は機械の恩恵を受けて飛躍的に高まっている。
自我を保っていなければシステムは容赦なく君を食らう」
「もし飲み込まれたら?」
「この世界を再現するため倫理観を無視してでも行動するだろうな。
例え世界を敵に回しても」
「詳しいことは本物のシアさんから聞くことにします。
あっちもあっちで信用できませんが」
「あはははは、人望ないなぁ私」
「5回裏切ってますからね」引き気味
「あははは、次会うときは私も敵かもしれないな」
「いや本物も第3勢力として扱ってますから」
「世知辛いな。君は機械に飲み込まれてはならない。
本物のハボタン君を泣かせるなよ?」
「無論です」
そこで俺の意識は落ちた。




