歪んだ愛情、永久の命
百合リス国から帰国した私達。変わらない日常が今日もゆったりと。
レンジ姉様は不死で私は機械。そう、文明が滅ばない限り私も不死身。
死者が再び現世に戻る
輪廻転生すら否定した私達はどこへ向かうのでしょうか。
いえ、もう戻れないでしょうね。
ー 鬼百合家 鬼百合チャンネル 夜 ー
葉牡丹 「今日も始まりました鬼百合チャンネル。
口内炎ができて、ぴえんな葉牡丹と」
レン 「チョコの食べ過ぎだろ!少しは我慢しろ!と日々思う、
レンでお送りするぞ!」
葉牡丹 「私機械ですよ?ちょっと顔パーツ交換すれば一発っす」
レン 「口内炎で大手術するなよ!プチ整形ってレベルじゃねえ!」
葉牡丹 「というかレン姉様は口内炎ならないんですか?」
レン 「たまに舌とか口の中噛んだりする時ぐらいだな」
葉牡丹 「もしかして口内炎になるたび新しい顔に!!」
レン 「俺はパンのヒーローじゃねえええええ!」
葉牡丹 「ちょっと頑張れば外れるんじゃないっすか?」
レン 「こえーよ!あとこれ生放送だからな!
血とか流れたらまずいだろ!!」
葉牡丹 「チッ。命拾いしたっすね、レン様」にっこり
レン 「寿命減るわ!!」
ー レン姉様のお悩みコーナー ー
葉牡丹 「この時間はレン姉様が最近思っていることを
視聴者にぶちまけるコーナーっす」
レン 「普通逆じゃね」引き気味
葉牡丹 「今日はこの質問。
”俺達人気あるから企業のYチューバーに
なってちやほやされたいぞ!”と供述したっす」
レン 「供述って」
葉牡丹 「Yチューバーはヴァーチャルキャラクターになって
好き勝手する動画投稿者の事っす。
モーションキャプチャー技術によって
人間とキャラが同期して動くのが最大の特徴っす」
レン 「最近グッズも多いし、百合スパの量も膨大!
ついでに人気な人たちとも交流できてファンも多い!
つまりモテる!!!」立ち上がりー
葉牡丹 「企業ってことはそれだけ多くの人間と関わるっすよ?
マネージャーがついたり、提供企業への配慮。
レン姉様にできますか?」
レン 「無理!!」着席ー
ー コメント欄 ー
医者 「あはははは、即断即決だな!!」
イモウトスキー「彼は社会に適合できるのだろうか?」
葉牡丹 「それだけじゃないっすよ?
新たな肉体になるってことはファンも違ってくるっす。
今の緩い動画についてくる皆様とは違う客層。
例えば過剰な百合を求める人も湧くかもしれないっす」
レン 「今のほうがいいな。俺夜10時以降は無理だし」
葉牡丹 「勿論私も。姉様と同じ道を歩みたいっす。
大学に通うにしても、独立して会社を起こすとしても」
レン 「就職じゃなくて会社作るのかよ!!」
葉牡丹 「ええ、姉様は現代社会に通用しないっす」
レン 「酷くね?」
葉牡丹 「私の推測っすけど社会人って2週間に1回
ゲ〇吐いてるイメージっす」
レン 「社会人ってストレス塗れジャン!!」
葉牡丹 「だから私たちの動画で癒されて欲しいっす。
頑張って生き抜いて社会の歯車になれっす」
レン 「応援してんのかディスってんのか分かんねえぞ」
葉牡丹 「少なくともご近所の平和は私たちが守るっす。
それより遠くは各々のヒーローに頑張ってもらうっす」
レン 「完全に安全なところなんてないけどな。
それでも俺たちの家の隣に新しい住人が越してきたから、
この辺は平和だな」
葉牡丹 「新型のXNーVRグラスに高純度ユリハルコン結晶の
重課金装備してるヒーローなんて少数ですし」
レン 「XNーVRグラスって愛着湧かないからさ、
メイドグラスって呼ぶことにしたんだ。
メイド以外に変身する気ないし」
葉牡丹 「宝の持ち腐れっす」しくしく
レン 「しょうがないだろ!メイド以外拒絶反応が凄いんだ!
というか百合スカリヴァー鞘の制御も地上限定で
出来るようになったし、これ以上は過剰だろ!」
葉牡丹 「現状ではそうです。
しかし敵が神話級武器を使わないとも限りませんし、
団体で来た場合、戦力は分断されてしまう。
そして最も最悪のケース。
敵が滅んだあとの世界の話っす。
人間同士が争う醜い世界っす」
レン 「なんでそうなるんだよ!!平和になったはずだろ?」
葉牡丹 「有史以来争いが起きてばっかっす。
中には嗜好品である紅茶を投げ捨てたりしたっす」
レン 「今も昔も変わらないな。人類」ドン引き
葉牡丹 「例えば生涯年収と逮捕されない後ろ盾が確保できた場合、
姉様は依頼主のライバル企業に攻撃を仕掛けますか?」
レン 「当然だろ!!」
葉牡丹 「即答っすか。
こんなふうに私利私欲の泥沼代理戦争が始まるっす。
姉様だけでなく、大抵の人は実行するはず。
それだけ汚い人間が増えてるってことっす」
レン 「自浄作用はないのか?」
葉牡丹 「ないっすね。
惑星1個でリソースの奪い合いをしている限り。
宇宙に出なければ人は滅びます。足の引っ張り合いで」
レン 「俺、この先生きていけるか分からなくなったぞ?」
葉牡丹 「それが姉様の罪です。
不老不死で永遠に世界の破滅を見届けるっす。
私も一緒にチョコケーキ食べながら♪」
レン 「世界滅びそうな時にチョコ売ってるか?」
葉牡丹 「・・・・その時は私が略奪者側になります!!」
レン 「チョコ1個で寝返りそうだな」引き気味
葉牡丹 「そうならないための抑止力が必要っす。
平和な今だからこそ、平和の為に争いの準備をするっす」
レン 「世界とバチバチに殴り合う気だな」引き気味
葉牡丹 「ええ、姉様は奇麗な心でいてほしいっすから」
レン 「かといって葉牡丹が汚れ役やるのは全力で止めるぞ」
葉牡丹 「それでこそレン姉様です。
もしもの時は私を止めてください」
レン 「喧嘩した時いっつもぼろ負けなんだよな」
ー コメント欄 ー
イモウトスキー「妹は強いからね」2000ユーリ
医者 「喧嘩しても仲直りすればいいぞ」2000ユーリ
葉牡丹 「いい時間っすね、レン姉様。お休みの挨拶を」
レン 「エアコンはケチらず使えよ?風邪ひくからな!
おやすみなさい!」
葉牡丹 「ええ、お休みなさい。
それではこの辺で。さらばっす」配信終わりー
私は姉様の感情を制御しなければなりません。
自分の意志で生きられないのは死者も同義です。
けれど姉様が自由を手にしたら?
姉様が敵に回った時、恩を忘れ世界は牙をむくでしょう。
だから私は姉様を束縛し続けます。
姉様はただこの世界に居続けてください。
私が1番の悪人。死者を〇し続けて生者に仕立て上げる偽善者。
姉様が自分の意志で動かぬ限り、生き続けることができるのだから。




