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31のんびりしたい

本日は王宮の魔導師団と第3騎士団の実験にお邪魔中。何でも仮説と実験が上手くいかないようだ。


「こう、石を固定しているのですが上手く発動しないんですよね。」


ブレスレットを見せてもらうが魔鉱銀が直線に繋がっていた。


「これは石の繋ぎ方を変えた方がいいです。石の大きさも均一では無いのでどうしても耐えられないから途中で砕けるのだと思います。」


「大きさ違うのですか?そんなに変わらないと思います。」

「少し違うので直列ではなくて並列にして魔鉱銀の回路の太さを少し替えて繋いだら…」


デザインも考えている微調整をして石を繋げる。ミカエラが細かい調整をして騎士に渡す。

的に向かって騎士が剣を振るうと綺麗に全てが割れて理論通りの結果になった。


「ミカエラ嬢、説明を頂けますか!?」

「ふぇ!?基礎ですよ??」

「いえ!是非1度お願いします!!このクズ石のことならミカエラ嬢に聞くのが1番です!!」


ということでクズ石の削り方、付与の仕方、連結方法の説明をするのだが、王宮魔導師は魔石の加工ばかりで魔鉱銀で行う回路による連結も珍しいらしい。


「魔鉱銀は魔石にも使いますが宝石よりも大雑把で良かったのですけれど…」

「宝石は石なので魔石ほど柔軟さが無いので細かい調整は魔鉱銀などの魔力を通す金属で作る回路が肝心です。私も作る時にアクセサリーは装飾を気にしながら連結してます。」


私は宝石に魔力を込める実験に慣れている。その記録も持っているが燃えてしまった。だから覚えている事を説明していくと目からウロコのように聞き入っていた。


「ミカエラは宝石に魔力を込めたあとの扱いが上手だね。」


ユーリが楽しそうに評価を下す。魔導師達の石加工に混ざってレオンハルトも一緒に練習をしていた。加工に関してレオンハルトがそこそこ器用にしていた。


「おや、レオンハルトが思ったより器用だね。」

「リンゴの皮剥きの成果ですね。」


リンゴの皮剥き????ここにいるのは貴族の令息ばかりでレオンハルトがリンゴの皮剥きでリンゴの皮を薄く切れないように気を付けてその感覚でエイスに魔力を流して加工するとそこそこ綺麗に宝石が削れることを説明し始めた。そうしたら全員がナイフとリンゴを用意してレオンハルトがやってみせる。それなりにスルスルと綺麗に剥いた。


「剥いたリンゴは責任もって食べるまでが練習です。」


流石お貴族様。皆様食べるところがないほどに下手くそだ。そりゃ、細かい加工も出来ないだろう。ミカエラは皆さん不器用ですね。と、口から出そうになったのを堪える。

実験を見て笑いながら組み合わせを考えてみたり魔導師の使い方と騎士の使い方で組み合わせの変更を伝えてみたりする。


「ミカエラ、そろそろ。」


レオンハルトが帰る時間だと教えてくれた。手を取って立ち上がりローブを被せられる。目深に被らされる顔も隠れるようになる。


「ミカエラ?見にくい??」

「いえ…」

「ちょっと遠回りして散歩しながら帰ろうか。」


エスコートを受けながら城を歩き侯爵家に戻ろうかとしたらヘラルド様とばったり遭遇した。


「ミカエラ、今日はどうした?」

「魔導師団で実験のお手伝いです。」

「そうか。苦労させるな…調査には時間がかかるようだ。」

「いえ、お仕事お疲れ様です。」

「ユーリに仕事をするように言っておいてくれ。」


じぃっ。と、目線を下げるのだが、目を合わせる。首を傾げてヘラルドを見上げる。パチリと目が合う。


「ミカエラ、ダンスは?」

「なぜ出来ると思うのです。平民ですよ?」


「…習っておきなさい。」

「え?」

「常識、素養になる。」


顔色が真っ青になる。フラフラで侯爵家別邸に戻る。馬車でガタガタと揺られる。何ダンスって。


「レオン様、ダンスってなんですか?」

「王族主催でダンスもあるんだよ。2・3曲は踊れた方が良いよ。苦手な人もいるけれど。兄上に教師の手配をお願いしておくよ。マナー教室の中に組み込まれていると思うけど…疲れた?」


フードを取られて頭を撫でられる。ゴツゴツした手に大人しく頭を撫でられる。心地良い。


「それなりに魔力使いましたから。」

「休んで。」


目を閉じてもたれ掛かる。魔力がそれなりに減っていたようで直ぐに眠気が襲ってきた。馬車の振動も心地よく気付いたら意識を手放していた。


すぐに眠ってしまったということは本当に魔力が少ないのに無理をさせていたのだろうか。レオンハルトはフードを被せて起きなかったら部屋に運ぶつもりでいた。着いて起こそうかと思ったが疲れているだろうから顔が出ないようにして抱き上げて部屋に運んでベッドに寝かせる。


「ミカエラ、大丈夫だよ。ちゃんと護れるように努力するから。」


ぼんやりと目を覚まして目が合った。


「・・・!!!!!」

「疲れていたのだからそのまま夕食まで寝ておけばいいよ。」

「ひぇっ…」

「おやすみ。」


恥ずかしい。ミカエラは顔を隠してゴロンと横になる。それよりもダンスって無理!!!!出来るわけない!!!!というか私レオンハルト様に運ばれた!?!?!?



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