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プロローグ~川で拾ったゴミ
ここは端っこ。
誰も見向きもしない端っこ。
王都に入れずはみ出して
王都の城壁に弾かれて
森の魔物は恐ろしくて
どこにも行けず川の真ん中
うずくまってる迷い人
居るのは悪人貧乏人
流れ着いたゴミの山
言い方変えりゃ水上バラック
ガラクタで出来た河上都市
更に下流の端も端
彼女は今日もゴミを拾った
多分それは白い皮鎧を着た土座衛門
皮鎧は高そうで 明日のご飯は豪華そう
ただ、彼女は困った
「ぶわはっつ、はっは⁉いがな、行かなき⋯行くんd⋯」ドサッ。
数歩歩いて倒れた土座衛門。
何かコイツ生きてるよ。
生きてちゃ明日のご飯は半分だ。