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青い空と自由の翼
”空は青く、そして限りない”
その昔、人は空を目指した。
人は翼を持たず、空を自由に飛ぶことが出来る存在に憧れた。
どこまでも青く続く空のその向こうまで、人は想いを馳せ、そして、自ら翼を手に入れるべく努力と、研究を重ねたのだ。
”このセカイを自由に飛び回る、それはとっても・・・・”
幸せなこと。
この翼と、この目でセカイを見渡せたら、それはどんなに幸せなことだろうか。
カゴの中の鳥はこのセカイを知らない。青い空を知らない。飛び回る自由を知らない。
だからこそ、その自由にカゴの中の鳥は憧れる。
人が空に憧れるのと同様に、カゴの中の鳥もまた、
空を「飛べない」のだから。