歓喜からの絶望
初めてです、日本が異世界に移転するというSSを見て、書きたくなったので書きました。学校での国語の評価が2だった私なので、文章がおかしいところがあると思いますが、そんなSSでも読んでいただければ幸いです。
また、軍事用語はあまり知らないのでおかしかったら指摘して欲しいです。
====第一章、歓喜からの絶望====
『――たったいま、中国が連合国に降服をしました!この第三次世界大戦も同国の降伏により終了しました!』
『全世界で死者、およそ1億人以上の死者をだした、戦争が!たった今!終結しました!』
若干ノイズ交じりの声がテレビからながれる・・・。
「・・・ば、ばんざーい!お、おわった、おわったー!」
「よかったぁ~おわった!」
「勝ったんだ!この戦争に!」
世界中が喜びや悲しみ、色々な感情に包まれた・・・。
日本国首相官邸
「首相・・・!終りました!戦争が!!」
「降伏してくれたか・・・。よかった・・・!」
太平洋公海深度3000m・・・。
「本国が降服した!?それは本当か!?」
「はい、ですから浮上しましょう・・・。」
「そうだな」
「このまま任務を遂行してしまうと・・・」
パシュ!パシュ!乾いた音が館内に響く・・・。そして艦長、副長が倒れた・・・。
床に赤黒い大きなシミができた・・・。
その場にいた船員の顔が凍りつく「!?」
火器管制官が「なんのまねだ!?」
「フンッ!このまま引き下がれるか!いいか!?この兵器は絶対奪われてはならん!」
本国から派遣されてきた若い将校が艦長のポケットから何かを奪い、周りに銃を向けて言う。
「この新兵器・・・捨てるなら使おうじゃないか・・・反論するものは反逆者としてころす!艦長や副長のようにな・・・」
そしてその将校は新しく装備された、船員には何かわからないパネルのイスに座る。
そして艦長のポケットから奪った【隐藏】と書かれている鍵をパネルの鍵穴にさし、回した。
そしてパネルを叩き、何かを打ち込んだ・・・パネルの上には・・・
【攻击的目标,日本】と表示されている。
「攻撃目標は・・・日本だ・・・フフッ!フハハハハハハハ!」
「奴らもこれでわれらがどれだけ強大か思い知るだろう!フハハハハハハ!」
ガコンッ鈍い音が館内に響く・・・。
「これは何だと思う!?ハハ!」
興奮しているのか将校はテンションがおかしい・・・。
「なんなのだ・・・?」
「フハハッ!いいぞ!教えてやろう・・・」
「す、推進音!」
「なに!?」
「魚雷と思われます!!う、うわぁぁぁぁぁぁ――。」
アメリカ第7艦隊所属攻撃型原潜、シカゴ艦内
ズゥゥゥゥゥゥン......鈍い音が響く。
「目標!圧壊を確認!」
「イヤッハァ!負け犬どもめ!エンタープライズの仕返しだ!」
室内がイヤッホウ!というアメリカンな雰囲気になる。
「しかし司令官、先ほどの音は何だったのでしょう?」
「わからん・・・聞いたことない音紋だ、ペンタゴンに至急連絡しろ。」
「イエッサー!」
日本国国防軍司令部通称〝アリジゴク″、統合司令室。
「!?司令!南からアンノウン接近中!は、早いっ!速度、マッハ6.3です!」
「ッ!?羽田の第3飛行隊!スクランブル!明石もまわせ!」
「ハッ!」
羽田第3飛行隊所属 沫木 博之二尉
「戦争が終わって帰れると思ったのに・・・。」
「おい、作戦飛行中だ私語は慎め!」
こういったのはこの大戦で28機撃墜のスコアを持つ荒辺 啓輔三佐である。
「アンノウンは北上をつずけている、どうぞ」
「ラジャー、接触予想時刻はなんだ?」
「マルサンヒトナナだと思われる。どうぞ」
「アンノウンはマッハ6.3で北上をつずけている。気を抜くな!」
「!?隊長!レーダーからアンノウンロスト!」
「ッ!?どういうことだ!?」
「どこいった!」
数分後・・・
「おかしい・・・接触してもおかしくない筈だ。」
そう言って荒辺は腕時計を見た。
「と!捉えた!ん!?本隊直下にいる!」
突然沫木二尉が言う。
「なんだと!?」
「追いかけるぞ!」
「早すぎて追いつけません!」
迎撃は不可能だと思った荒辺は本部に報告する。
「くっ!イヌワシからアリジゴク!追いつけない!こちらでは迎撃不可!」
「アリジゴクよりイヌワシへ、目標の進路知らせ」
「北へ直進して・・・まさかっ!」
レーダーを見て沫木が感ずいた。
「隊長!おそらく東京に向かっていると思われます!」
「クソッ!」
「イヌワシからアリジゴク!おそらく目標は東京にむかっている!」
「なっ!?」
「アリジゴクより、イヌワシはできる限り追跡、迎撃は海軍と明石航空隊、第18高射大隊で行う!」
「ラジャー!」
東京湾、日本国国防海軍第一機動艦隊所属〝ミサイル駆逐艦〟あたご
「撃墜許可が下りました!」
カンカンカンカン!船内に警報が鳴る。
「射撃許可!」
「レーダー、目標捉えた!」
「VLS!SSM1番から5番!サルボー!」
「SAM1から5!サルボー!」
バァァァァ!!ゴォォォォ!!という音がなる。
前部VLSからSSM-3改が発射された。
「むらさめからの発射も確認!」
「目標、A12からB1へ。」
「さらに加速、マッハ6から7へ!」
「我が艦との距離、102km」
「主砲!射撃準備よろし」
「第32航空隊、目標に対しAAM発射!」
船舶2隻から計10発、航空機から計8発、高射大隊から計9発の対空ミサイルが発射された。
今までこのような高速の目標に対して迎撃を行ったことがないため、飽和攻撃を行ったのである。
だが・・・
「レーダー!目標をロスト!」
「ミサイル誘導不能!」
「クソっ!」
「!?目標捉えた!ん!?目標、小型飛翔物を射出!距離19km!」
突然アンノウンが対艦ミサイルらしきものを撃ったのだ。
「くっ!主砲!うちーかたー始めぇ!近接対空戦闘ぉ!」
「飛翔物!迎撃成功!」
「目標は!?」
「無理です!早すぎます!」
「目標!都心にちかずく!くっそ!」
東京都、レインボーブリッジ・・・
第18高射大隊
「外れた!」
「くそっ!」
「次!PAC3!アバウトエンゲージ!」
「アバウトエンゲージ!」
ゴォォォォォォォォォォ!轟音と共に一発100億のミサイルが放たれる。
「当たれぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
次の瞬間・・・閃光が視界をすべて奪った・・・そして爆音。
・・・。
・・・・。
・・・・・。
・・・・・・。
アメリカ合衆国、マンハッタン NASA国際宇宙センター。
「なにっ!?日本が・・・消えた?何を言っているんだ君は?」
「いやしかし・・・衛星からの報告で・・・。」
ケホッケホッ!咳が聞こえる・・・。
どうなったんだ?視界が暗い・・・。
「おい!下敷きになってるやつがいるぞ!てをかせ!」
「いっせーのせっ!おせー!」
声が聞こえる・・・。
「おい!!しっかりろ!迎撃は成功した!」
成功した!?それを聴き、跳びあがった。
そこにあった光景は・・・いつも何ら変わらない東京の風景だった。
「いよっしゃぁ!」
「負傷者3名!衛生兵!」
「もう終わりかと思ったぜ、ははっ」
そこらじゅうが笑顔に包まれている。
が、この時点で日本におこった異変について、誰も知る由がなかった。
はぁ、書いてみるといろいろ大変ですねw主人公は後から出す予定です。
次も読んでいただければ幸いです。また会いましょう(-_-)zzz