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ぼっちとドラゴン  作者: 和葉
プロローグ
5/5

森のはなし。3

相変わらず進まない(遠い目)

今回割と長いハズなのに。


でも新キャラ出ます!!

がっつりファンタジーですよ奥さん!

 久しぶりに、ぐっすり寝た気がする。

 常にだるかったし、眠気も起きなかった。体は疲れきっていても、目だけは冴えていることは本当に多い。

 すっきりした状態で起きるのって、気持ちがいい。



 ところで。

 今私の目には見知らぬ天井-というか大木-がうつっているのですが。知らない部屋!?っていうより屋外だし。転生物でもこのパターンは少ないぞ?


 ここはやはりあのセリフを言うべきか。


(いや確かに1回は言ってみたかったけど!!!!)


 自分の中のなけなしのプライドと格闘しつつ、むっくりと上半身を持ち上げる。見ると私の体には、なんかの動物?の毛皮がかけられてあった。剥製っぽくてビビる。


(おお…。すんごいもふもふ。あったかいし。何の動物だろ。)


 そういえば誰がかけてくれたんだ??ってか、いつここに来た??寝た??


 ぬお、記憶が曖昧だ。ファンタジーにはよくあるけどもさ! 

 

 とりあえず私が『あっち』で死んで、気づいたら『こっち』に居て、湖?まで行ってドラゴンさんに会ったところまでは覚えてる。その先だ。


 なんか寝床っぽいし、なんかの生物に捕まったとか?だとしたら流れ的にあのドラゴンさん?


(あのサイズなら私なんか1口でぺろりじゃん!!!うおう詰んだか!?)


ー目が覚めたか。


 ドラゴンさん登場。ぎぎぎと首を回す。食べられちゃうのかねぇ、私。


ーどこか痛まないか?


(…え?)


 かけられた言葉は予想と反して優しかった。私どっか怪我したっけ??びょーきその他もろもろは完治してるし。手をグーパー。うむ、異常ナシ。


「…っ…?」


 『大丈夫です』と言おうと口を開いたけれど、声が出なかった。息だけが漏れる。



ー…話せないのか?



 ドラゴンさんが察してくれた。全力で首を縦に振る。あ、このジェスチャーで伝わるんだ。



ーそうか。原因はわかるか?



 そんなんわからん。今度は首を横に振る。



ー…。



 謎の沈黙。うう、気まずい。



ー念話は使えるか??



 え、無理。いくらチート転生(?)したからと言ってそんなことできません。自分不器用であるからして。

 


今度は首を横へ。



ーふむ。…お主は今、精霊達に守られている。



 え。せいれいって。あれだよね、『精霊』ってやつだよね?なんか色んな属性があるやつ。あれに守られていると!!まさかの加護持ちですか!!



ー精霊を介してなら、意思を伝えられるかもしれぬ。やってみてくれないか。



 『精霊を介して意思を伝える』?なるほど分からん。どうやんの??


 うんうんと心の中で唸っていると、あの湖で見た小さなチカチカが集まってきた。あ、やっぱりこれ精霊?どんな姿をしているのか分からなくて残念だ。



ーやはり幼いものだと駄目なのか…。主らの長を呼べるか?



 ん?幼い??この精霊たちって、まだ赤ちゃんとか、そんくらい??


 ドラゴンさんがチカチカの集まりに声をかける。するとチカチカはふわっと広がり、空に向かって飛んで行った。ドラゴンさんの言う『長』のところへ行ったんだろうか。長ってことはリーダーみたいなものだろう。


 ドラゴンさんが私の方へ向き直る。おお、壮観。



ーお主。今自分が置かれている状況を理解しているか??



 正直何にもわかんない。とりあえず知らないとこ来たってことぐらいしか。首を横に。



ーではここがどこか分かるか?



 え、知らん。かろうじてファンタジー異世界ってだけ。またも首を横へ。



ー…自分の意思でこの森に入ったわけではないのだな?



 ええその通りでございます。首を縦に。



ー森に入る前の事は覚えているか??



 覚えてるというか…。森の前はこことは違う世界だったし。一応覚えてないことになるのかな。首を横に振ってみる。



ー…。なら湖で我と会ったことは覚えているか??



それは覚えてる。いきなり念話で話しかけられてびっくりしたハズ。首を縦に。



ー我の名前は…知っているか?



 今の間は何だ?よくわからんが知らない。教えてもらった記憶はありません。首を横に振る。



ーそうか。一度教えたはずなのだがな。それも忘れたのか。



(まぁじかあああああ!!!!!!!!!!!)



 これでは私ものすごく失礼な人じゃないか。顔から血の気が引いていく。首を振ることもできずにいると、見かねたドラゴンさんが声をかけてくれた。



ー…まあそう気にせずとも良い。なんらかの要因により記憶障害が起きているのだろう。



 そういうと、ドラゴンさんは大木の方に首を向けた。釣られて上を見てみると、サッカーボール大のまばゆい何かが。目を開けていられないほどではないけど、発光しているものを断定するのは難しい。



ー…来たか。すまない、わざわざ呼びつけて。



 ドラゴンさんが呼んだってことは、光っているのはさっき言ってた『精霊の長』なんだろう。長(仮)が光を弱め、ドラゴンさんと何か話している。長の声は私に聞こえない。



ーこの森の精霊の長だ。自分の思っていることを伝えれば、長を介して我にその意思が届く。



 私の方に降りてきて、長(仮)の姿がはっきり見えるようになった。大きさは光っていたときに比べ、2まわりぐらい小さくなっている。想像していたのとは少し違い、綺麗な女の子の姿をしていた。精霊というよりは、妖精に近い気がする。瞳の色は明るいライムグリーンで、髪の毛は深いオリーブ色。ちょうどこの大木の葉っぱで出来たような服を着ていて、頭には木の実でできた髪飾りが。


 空中で静止し、片膝をつく。むき出しになった白い手を胸に当て、長い睫毛が縁取る目を伏せた。


『我こそはこの深なる森の長、森羅よりフォリィシアと名付けられし者。略式の礼だけど、これで許してね。フォリィって呼んで?』


 そう言って微笑むフォリィはとても可愛らしかった。こくこくと頷くと、フォリィはもう一度にっこり笑う。


『私に触れて、思っていることを強く念じてみて。伝わるはずよ。』


 小さな手をそっと握ると、フォリィは優しく微笑んだ。とりあえず、『はじめまして』と念じてみる。


『はじめまして。合ってる?』


 首を縦に振る。すごい、本当に分かるんだ。


『じゃあそのまま念じながら話してね。手は離しちゃだめよ。』



 こうしてフォリィの通訳の元、ドラゴンさんとようやく言葉を交わすことになった。

新キャラは森の精霊の長フォリィさんでした。

詳しいことはまたその内…。


外見は某夢の国映画で船長さんに捕まった妖精さんを思い浮かべてね!

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