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深海の朝日をあなたに

作者: 羽赤
掲載日:2026/02/07

小説初心者のSFです


2268年6月7日11時36分36秒、この記録が私の最後の記録にならないことを願う。


人類初の19000m有人深海探査機は、

未知のトラブルを起こし、停止した。

覚悟はしていた。

いつかはこうなると。


それでも、海の底を知れない悔しさが残る。

意識が少しずつ薄れる。



2268年6月7日21時6分42秒

なにかが私のスーツに触れる感覚で眼を覚ました。

私はライトをつけて、それを確認した。

それは人のようでもあり、深海魚のようでもある半透明な生き物だった。

私はそれを昔読んだ童話から取り、

人魚と呼ぶことにする。

人魚は目が退化しているのか、

照らしても反応は薄い。

人魚は私を弱った仲間だと思っている様子だった。

人魚が私の手を握り締め、どこかへと泳ぎ始める。



2268年6月8日0時14分23秒


人魚に運ばれながら、

私は持ち物を確認した。

ライトは切れかかり、少し薄暗い。

録画機器は破損し、

通信機器は、この記録機以外は破損している。

幸か不幸かバイタルは無事で、

私の残された時間が27時間だと知る。

最後に人魚と深海の記録を残す、

この記録が深海の調査の朝日になることを願う。



2268年6月8日1時23分17秒


どうやら、

人魚はかなりの知性と社会性を持つように見える。

危険を避け安全な道を進んでいる、

おそらく人魚は私に気を使い、

安全な道を選んでいるようだ。



2268年6月8日2時48分54秒


人魚と私はおそらく海中洞窟のような場所に入った。


そこは少し光を放つ神秘的な洞窟だった。

底には生き物の骨が溜まり、

そこから少し光を放つ半透明のウミユリのような物が生えている。


少し先で長細く鰭が6個ある蒼白な魚がウミユリの様なものを食べている。


ウミユリに触れるとまるでゼリーのように潰れ、

中から胞子のようなものが吹き出した。


私の手の周りに動く骨の様なものを見つけた、

手に取り確認すると蟹の様な生物であった、

骨に擬態し、

生き物ウミユリのようなものを食べにきた生き物を捕食するのだろう、


人魚もウミユリのようなものを食べていた、

おそらく、

海洋で死んだ生き物の死骸を栄養に、

ウミユリの様なものが生え、

それを人魚や魚などが食べ、

胞子を運び死骸の貯まる場所で育ちそれを人魚や魚が食べ、

生態系が回っているのだろう。




2268年6月8日4時42分21秒


洞窟の出口らしきものが見えるが、

人魚は進まない。

少し水が揺れる、なにか巨大なものが近づいてきているようだ。



2268年6月8日4時58分43秒


水がさらに大きく揺れる。

人魚は怯えて縮こまっている。

近くの生き物は動きをやめた。

私も身を潜めた。




2268年6月8日5時6分12秒


遠くに魚影が見えるが余りにも巨大すぎる、

巨大な生き物はおそらく、鯨だろう。

だが巨大すぎるここまで大きな鯨は聞いたことがない。

人魚が手をさらに強く握る。




2268年6月8日5時46分59秒


時間が進んでないように錯覚するほど巨大な鯨が、ようやく去った。

鯨が去った後は、深海に朝日が登ったような安心感があった。

人魚も落ち着いたのかまた進み始めた。




2268年6月8日6時2分3秒


巨大な鯨のせいで少し疲れが、たまってきた。

それでも人魚はすすむ。



2268年6月8日6時47分18秒


今日は本来なら陸に戻り世界海の日に記録を持ち帰っているはずだった、なぜ今も深海にいるのか。家族に会いたかった。

人魚はどこへ進んでいるのかわからない。


2268年6月8日6時58分44秒


酸素少なくなり思考が少し曖昧になる、

時間感覚などがすこしおかしい。

人魚が異常に気づいたのか、少し動きを早くした。

どうやら人魚かなり仲間思いらしい。



2268年6月8日7時9分48秒


景色が変わり周りには巨大な植物が、

密林のように生い茂ってる。


周りの植物は先ほど見たウミユリと同じ種類だろうか、

少し光を放っている。


人魚はその隙間を器用に抜けて泳いでいる、

人魚は遊泳能力が非常に高く、

水の流れを理解しているようだった。



2268年6月8日7時53分26秒


人魚が疲れているように見える、

少し動きが遅くなったように感じる。


2268年6月8日8時2分47秒


人魚は巨大な植物の中に入る、どうやら人魚は休むようだ、私も疲れた。




2268年6月8日11時45分39秒


どこかの海中火山が噴火した音で眼を覚ました、人魚はいつから起きていたのかわからないが私より早くに起きていたようだ。

かなり進んだようだ、ここには生き物も植物も見えない。



2268年6月8日12時42分11秒


ようやく何も見えない場所を抜けたようだ。

人魚が少し離れ、

人魚が貝のようなものテコの原理で剥がして食べている。


貝はまるで溶接したように壁に張り付いている、私の力では剥がせないが人魚は簡単そうに剥がして食べてている。


人魚はかなり力が強いようだ。

それに深海用スーツを着た私を運んでいたから力が強いのに、なぜ気づかなかったのか。



2268年6月8日13時9分39秒


人魚は、

いつからからだきしめるように、

私を運んでいた。


私に鰭も尾鰭もないから、

ちぎれて泳げないと思ったのだろうか。


少しずつ弱っていく私を見捨てない。

なぜ見捨てないのだろう。



2268年6月8日14時21分26秒


気がつけば、かなりの時間が経っていた。

ライトをつけて周りをみわたすと、

沈没した船を見つけた。


人魚は私ライトでてらしたからか、

船にすすむ。



2268年6月8日15時1分55秒


非常に良いものがみれた、

人魚には感謝しかない。


船の中にはさまざまないきものがいた、

鉄のような海老。

とうめいな魚のむれ。

船のなかをてらす海月。


人魚は、なぜ私に、みせたのだろう。




2268年6月8日15時48分0秒


気がつくと人魚は力強く私を抱きしめている。

ライトをつけてみわたすと。


上に先ほどの巨大な鯨がいた、

あれのせいだろう。


人魚は早く泳ぎ鯨から離れようとしてる。


人魚は私をどこへ運んでいるのだろうか。

人魚は私が人だとわかるだろうか。



2268年6月8日16時39分2秒


人魚はなにを考えるのだろう、

私は人魚の手を見つめる。


人魚の手は少し光ってはんとうめいだ、

綺麗で美しい。



2268年6月8日18時6分9秒


なにかが泳いでいるきがする、

意識少しもうろうとしてみづらい。


少し動くと人魚もきずいたようで、

はなれてしまった。


危険な生物だったのだろうか。



2268年6月8日20時30分30秒


どうやら地面についたようだ。

周りがすこしみえる場所に来たようだ、

上をみると人魚の影のようなものが見えた。


人魚はあれを待っているのかな。

もう時間がないけどみれたらいいな。



2268年6月8日22時7分11秒


いつのまにか人魚は私をはなしていた。


記録にかきつずけないと、

意識を、うしないそうになる。


人魚は記録機を触っている、

今まで私をかかえていたからしらなかったのかな。



2268年6月9日1時53分41秒


時かんがはやくすすむ、

人魚のうごきかみえない。


めまいとは吐き気が、

すこしずつ悪化している。

もうすこしだけもってほしい。



2268年6月9日2時49分6秒


わたしはさいごに人魚たちのきろくを、

のこしたい、

人魚はわたしのてもとをみている。


2268年6月9日3時12分9秒


にんぎょがみえる



2268年 6月9日 3時54分24秒


つよいひかりがみえる、これでめのおとろえ 

たにんぎょもきずいたはず、

わたしは、

なかまではないと、それでもにんぎょ、ははなれない、なぜらだろうか、このきろくをめているひとに、そらにたくさんいるにんぎょやさかな、をみせたい、この、

しんかいのあさひをあなたに


人魚は息絶えた人間の変わり今までの記録を送る。



深海の朝日をあなたに。

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