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5.22W杯が終わって

 W杯決勝、仏代表の動きが重い印象がありましたが感染症の影響もあったようです。

 改めて考えますと、決勝の仏代表は90W杯決勝のA代表によく似ています。


 連覇が懸かり、優勝を望まれず、満足に戦える状態にはない…… 


 そんな状態の仏代表の選手に、過去の自分を重ねたマラドーナさんが乗り移られたのではと、思わせるような素晴しい活躍をエムバペ選手は見せました。


 W杯の優勝がかかる大一番に…… あの劣勢から…… チームを救ってみせる……

 私が史上最高の1選手の彼に望むことを、エムバペ選手はやり遂げました。


 結果は仏代表には残念なものになりましたが、”本物の英雄”の継承(マラドーナさんからエムバペ選手)を私は感じました。


 そしてA代表ですが、やはりディマリア選手がやってくれました。

 大事な試合では彼よりもディマリア選手です。


 前半終了時、2点をリードした事と仏代表が精彩を欠いている様に見えたので、1点は返されるかも知れないがこのまま終わるものと思っていました。


 ところが後半終了時には2-2の同点です。

 エムバペ選手の活躍には素直に脱帽ですが、私はこの試合展開にとても既視感があります。


 まずは今大会のオランダ戦、CLにおけるFCBの大逆転負け2回(1stを前半、2ndを後半と見立て)、そして、私が勝手に命名した”アノエタの衝撃”(ソシエダ-FCB)2回です。


 どうもこれには再現性みたいなものがありそうで、次回作でふれたいと思います。


 因みにFCBの4回は2年続けて(CLは18と19、アノエタは12と13年)です。

 また、これは2点差を追いつかれた試合ではありませんが、A代表の3大会連続(14、15、16年)決勝敗退です。


 勿論、これらのケース全てが彼のせいだとは云いませんが、中心選手であった事は確かです。

 彼のメンタリティと云うか、持っている星というのか、彼が引き寄せてしまった感さえあります。


 おそらく、この決勝も後半に負傷等で彼がやむなく交代とかになっていれば、何事もなく終わっていた気がします。

 

 試合の方はなんとか勝てました。


 彼は仏2点目のきっかけとなるボールロスト

 (仏デンベレ選手がPKを与えた場面のように迂闊というものではありませんでしたが)

 からの延長勝越し弾、テクニカルなPK成功と”ショートケーキの苺”である彼の面目躍如全開で、ディマリア選手の活躍などまるで無かったかの様に、美味しい処は全部彼1人が持っていってしまいました(笑)


 勝つにしろ、負けるにしろ、彼は主役でなければ気がすまないようです。

 

 今大会を総括すると、A代表を優勝させるための大会だったような気がします。

 ※上記仮定を基に推論した「日本代表の”VARありがとう”に意味や意図があるのだとすれば」は別項にします


 近年、A代表は色々な面で優遇されており、おそらくそれは彼がA代表に所属している事によるものです。

 私は、彼がA代表に貢献している最大のものは、彼がいる事によりもたらされる恩恵だと感じています。


 近年のA代表の好成績はその恩恵による処が大きく、実力のみで勝ち進んだとは言えません。

 それを承知で私はA代表を応援しています。


 そして、彼を最高の選手ともて囃す方々(元凶のメディアも含め)に言いたいことがあります。


 悪い時はA代表のせいにしてA代表を貶め、優勝したら彼1人の手柄であるかのように彼をもて囃す――


 彼を”この程度の選手”にしてしまったのは、最高の選手ともて囃した貴方がたです。


 ”個人賞”なんてものは所詮、メディアの売上UPのための手段に過ぎません。

 それを”CL獲ってW杯獲ればバロンドール”なんて考えることは本末転倒です。


 どんなに優れた選手でも、チームに所属しなければ、チームに和して活躍しなければ宝の持ち腐れです。


 彼は、その悪いくせ(格下の相手、戦意をなくした相手から大量得点をあげて悦に入る)を直し、自身が通用しなかった相手に次対戦した時にいかに通用できるかを真剣に考える必要がありました。


 それは何度も同じ様な失敗(何回も準優勝&大逆転負等)を繰り返すのを防ぐことにも繋がります。

 失敗を糧に自身を成長させるのです。


 そうすれば、マラドーナさんのような”本物の英雄”になれたのかも知れません。


 それを若い頃から最高の選手なんてもて囃すから、彼が勘違いをしても無理からぬ事でおそらく最大の被害者は彼自身、そしてもっともっと素晴しい選手になれたはずの彼を失ったサッカー界です。


 また、彼を応援するファンは彼をもて囃すくせを改めることです。

 でないと、所属するチームの先々で彼が嫌われます、


 ここで、私が好きな(信じるではなく)神様がおろされた『ひふみ神示』の一節を紹介します。


「天界に住む者は一人々々は力弱いが和すから無敵ぞ。幽界に住む者は一人々々は強いが孤立するから弱いのぞ」

「悪いくせ直さねばならん。これが第一歩、土台ぢゃぞよ」


 最後に次回のW杯(参加国も増え方式も変わる様ですが)について


 前回優勝かつ彼がいた事による恩恵もなくなると云うことで相当厳しい局面に遭遇することが予想され、A代表の真価が問われます。


 でも、これが私の見たかった真のA代表です。

 それらを跳ね除け、尚、優勝する……


 そう、私はA代表が名実共に”世界最強”となる事を望む、ただの1ファンです。


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