二―二―

[イジメや暴力、危険行為、暴走行為に関する描写を理由にR-15指定です]

　主人公・長治詩奈はある日を切っ掛けに中学生時代の記憶がフラッシュバックし、そこから当時のことを回想し始める。その過去の中で、詩奈は転校先の小学校からの温和な生活を中学進学後も保とうとするが、別の小学校の生徒から編成された新たな人間関係の中でやがて苦しむことになる。詩奈が自身のイジメ認識するようになった頃、家族や親しい友人達にはそれを隠したい椎奈の気持ちを汲み取り、複数の男子達が詩奈の学校生活が良くなるようにと協力してくれる。しかしその三年間は想像以上に過酷なものとなり、詩奈自身の身体や精神にも様々な影響が出始める。友人達の中でもニーニーと呼ばれる友人・真鶴は、詩奈の家族関係や転校前の小学校でのトラウマ、校区内での他の状況を知り、何故詩奈がこんな状況でも学校に通い続けているのかを知ることになる。
　一方、中学時代当時から詩奈の中にはシンと呼ばれる主人格の他に、インナーチャイルドであるユギ等、様々な人格が派生している。長治詩奈の人格たちは同じ一人の人間でありながら異なる感性を通じて、長治詩奈の記憶や日々の生活と対峙していく。