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元人並み少女は身体能力が高すぎて〜空まで飛んじゃいました!?〜  作者: うわのそら
第四章 元人並み少女の行先は
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62話 到着


勇者パーティを壊滅させた美咲は一人達成感の余韻と、自分のこれからを考えていた。


その時だった。


――ザザーッ!!


ベッドギアから、神様の通信が入った。


「おめでとう美咲らくらくじゃあないか」


「……あー久しぶり!! 神様?」


「そうだ、他に誰がいるんだよ」


「あーだって私テレパシー習得しちゃったからさ、魔物の誰かからとか連絡ワンチャンあるからさー〜」


「おい、美咲俺のイケメンの声を忘れるんじゃない、まあ、そんな事はどうでもいい……」


(良いのかい……)美咲は心の中で一人ツッコんだ。


「とにかく、おめでとう美咲sssランク勇者の撃破見事だったな、今のお前にとってはイージー過ぎたろ? 見ててハラハラしなかったしな。」


「そーだね〜余裕過ぎたかなー!!」


「はは、そうだろうな……さて、本題に入ろうか」


「ん? 本題」

美咲はとぼけた声で返答する。


「貴様に課したこの魔界での任務、それはsss勇者を倒し、それが成功したら元の世界へ返してやるという約束だったな。 さて、ここで君はどうする?」


美咲は今度は神によって大事な選択を迫られたのであった。


「二つ選択肢をこれからお前に与えよう、・一つここですぐ様お前を現世、すなわち元いた世界へ戻してやろう、しかしお前の今持ってる身体能力、そして魔王から受け継いだその力は強大で現世のバランスが崩れてしまいかねない、故にその力は俺に返してもらう。」


「・二つ目は至って簡単このままお前を返さず、魔界の王としてずっと君臨するかこの魔界で好きに生きてもらう。」


「さあどうする?美咲選べ。」


――ツー……


美咲の頬に汗が伝う。


美咲は神の二択を前に長考を始め、長い時間が流れたが美咲は答えを未だ口に出そうとしなかった……彼女が取った行動は沈黙。


気長では無い神から選択の催促が告げられる。


「さあ、美咲どうするんだ私は忙しい、早めに決めてもらうと助かるんだが?」


「ぐっ……私は、……」


――その時だった。


『美咲様……美咲様、聞こえますでしょうか!! ゼロルドです!! こちら勇者残党軍と接敵!! こちらが数で勝って居ましたが、しかし……人間の底力が計り知れなく。こちらが劣勢に!!』


『美咲様が居なければ我々は……グハッ!!』


「ゼロルド君!!」


『ほう、どうする美咲?』


「私は……私は……」

美咲はここでであった仲間や失ってきた人達の事をずっと考えていた。


もう、何も失いたくない、それが今の美咲の欲する物であった。


「だから私は、戦う……全てを終わらせる為にこの力を……」美咲は身体に力を込め、仲間の元へ飛ぶように準備をする。


『……美咲、決まったか?』


「うん、ありがと神様私決めた……ここに」


――ザザ『咲……美咲……』

今にも倒れそうな衰弱した声でアルラウネは残り少ない魔力で美咲に通信を測った。


そしてその声が、美咲へ届く。

「この声はアルラウネ!? アルラウネ!! 大丈夫? 皆の所へ行けた!? こっちは大丈夫だよ勇者もパーティも、皆私が。」


『美咲……お願い……なのじゃ、逃げてくれ……』


「どうしたのアルラウネ!! 何があったの!? ねぇ! 私聞いてるんだけど答えてよ!!」


『に、げ……て』

この言葉を最後にアルラウネとの通信が途絶えた。


「アルラウネ!! アルラウネ!!」

美咲が喉を擦り切らして声を上げる。


『はは、こりゃあ面白くなってきたぞ見物だな』


「うっさい、黙ってて……今は貴方の相手なんて出来ないわ……あ、あと私残るからありがとう神様じゃあね。」

通常神からの通信はこちらから切れないのであったが美咲の常軌を逸した怒りが神の通信を遮断した。


『ばっ、美咲……クッソ切れちまった……すげぇなアイツの殺気、ふぅ怖ぇ怖ぇ、フンだが見ものだな、楽しませてもらうよ』


「アルラウネ今行くからね、私が救い出すから……どんな相手でも倒して蹴散らしてぶっ倒すからだから……だから」


――そして覚悟を決めた美咲は空を飛び、アルラウネの最後のテレパシーの発信先を魔力で逆探査しそこへ向い急降下した。

みなさま!あけましておめでとうございます!!完結向けて頑張ります!!絶対最後まで書きますね!! 読んでくれてる方ほんとにありがとうございます!!

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