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元人並み少女は身体能力が高すぎて〜空まで飛んじゃいました!?〜  作者: うわのそら
第一章 異世界転移 vs Sランク勇者パーティ編
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04話 脳筋少女魔王軍へスカウト!?

少女美咲の活躍を刮目せよ!!!!!


__ファンタジー世界に君臨する魔王の敵である勇者を倒すべく、異世界転移した元普通の女の子『神尾美咲』は身体能力強化により空を飛ぶことまで習得してしまう。


「いえ〜い私の楽しい楽しいファンタジー生活始まっちゃった!! いえい!! ……わわわ」と調子に乗った美咲はピースポーズをビシッと取ったために体制を崩し落下しそうになる。


「あはは……何やってんだ、わたしのばかー!!」


「っと、こんな一人ではしゃいで無いでしっかり勇者くん討伐本腰入れないと!!」


「えーっと、どこに居るんだろう……おーーい!! 勇者くーーん!! 出ておいでー」


__シーーン。


当然誰からも返事は帰ってこない、勇者から「はーいここに居ますよー」などと帰ってきたらそれこそふざけている。


そして、美咲が気持ちを切り替えしっかり周りをきょろきょろと見渡すと美咲の視界に小さいがとある物が見えた。


「あ!! あそこもしかして街?」

街を見つける事に成功した美咲はそのまま勢いよく身体全身で街へと急降下する。


――………ストン


ジメジメしていてぬかるんだ芝生のようなファンタジーの地面へと着地する。


「うっへぇ〜またベチョベチョしてるよ〜 きゃーー」と手を握って両腕をブンブンと振りながら不満を叫ぶ。


「ウーン やだなぁ…」

美咲が思い描いていたファンタジー世界とのズレが原因で魔界の居心地の悪さに不満を漏らす美咲。


「魔界って、人間も住んでるんだね〜 まあ勇者も居るしそりゃそっか」


「うー〜む どーこーだーー」

目の上に手を置いて周りをグルグルと見渡すとボロボロの人間が住んでいそうな住居があることに気づき、こう言ってみる。


「誰かいないかな」

「おーーい!誰かいますか〜勇者の情報を知りたくて〜__」

手を口にあてがいながら大声を出してこの声に反応する人を探す。


……応答無し『えーん、誰か絶対いるでしょ〜反応してよ〜せっかくファンタジーに来たのにぃ〜なんにも起こんない〜』

そう嘆いていると私の不満に答えるかのように怒号のような叫びをする人の声が聞こえた。


『うぉりゃああああああああああああ』

と大声で叫び大きい斧をファンタジーで異形の姿をした魔物目掛けて何度も振り下ろしながら戦う勇者の戦士がそこに居た。


__ガキン!!


___ガキン!!


『あー!いたー!!あれが本物の勇者〜!?』

指を勇者目掛けて刺しながらテンションが上がりこう続ける『めっちゃ勇者が勇者してる〜』

と真剣に戦う勇者を横目に、美咲はそう放った。


「しかもなんか私の目にはランクが表示されてる!凄い!!」


「えーっとAランク…、勇者?…ぐれい?…おらとりあむ……さん?」


「くっ、はっ、とう!」__『デリャア!』

翼の生えた女型の異形の魔物へと大斧で必死に攻撃するAランク勇者グレイ・オラトリアム。


「くぅ、やりおるぞ勇者よ…(わらわ)もちぃと、<余裕>が無くなってきたのぉ…」

と弱腰な言葉を告げ、緑の液体を出血し、弱っているのは身長が低く幼い見た目は小学生くらいの身長に、華奢な身体。


半分見た目が蛇の鱗っぽい柄と頭には生きてる蛇、手先からはダボダボのワイシャツ様な大きい食虫植物の様な袖が生い茂っている、半魔の女の子であった。


「あー!しかもやられてるのは半分モンスターの女の子!!」


……「えーっと、おー!こっちの蛇の女の子もランクAだ!」

名前はあ、アルラウネさんかな?ライネイル・アルラウネと私の目に表示されるゲームのようなステータス表示詳細ボタンは押していないから名前、性別とランクそしてLvだけ表示される。


■■■■■■■■■■■■■■■■■


●『蛇帝ライネル属・アルラウネ・ゲルス・ゲノガーテ』(♀)︰半魔属(植物/魔物)


☆(LV64)


◆ランクA


◆※詳細を表示する『現在非表示中』


_________▼

■■■■■■■■■■■■■■■■■



こんな感じにゲームじゃ無いのに…雰囲気バッチリである。


わかりやすい…多分ゲームタスク表示はゲーマーだった私への良心で神様が付けてくれたのだろう。


「うっひょー! 魔界やっぱり楽しい〜!」

私の目の前で繰り広げられているアニメや漫画の様な展開を前にして私は興奮が冷めやまない。


「凄い!! めっちゃファンタジーがファンタジーしてるぅ!!」

「グッバイ現実(リアル)ようこそ魔界(ファンタジー)

と拳を握りながら涙を流して喜ぶ私がそこには居た。


__ポク

_____ポクポク

_______チーン……。


二人は戦っているのに一人は異常に興奮し、更にはそれを見ているという異様な光景に三人の間に少し変な空気感が漂った。


「なんなんじゃあの阿呆なルビナス()の娘っ子は」と出血しているのにもかかわらず美咲のアホさに反応する、魔物のヘビ女。


__「まあいい喰らえ勇者ぁ!」

頭の髪であろう物はヘビで更には生きていてうねうねと畝り(うねり)ながらその蛇の口からドバドバと紫の液体で毒攻撃を勇者目掛けて噴射し先頭を再開する半魔の女。


「くっ、」……「そら!!」必死に毒攻撃に当たらないように全身で回転しながら回避に徹する勇者。



「何見ている、異様な格好をしたルビナス()!逃げろ!!」と自分たちの戦闘を呑気に実況する美咲に戦いながら怒りを荒らげる勇者


『ひいぃいいごごごゴメンなさい!!』

ガタイのいい大男の勇者から繰り出される低めの怒鳴り声にびっくりして反射的に謝罪する私



「許さないぞ!蛇帝(じゃてい)アルラウネ!!貴様が働いた数々の愚行許してはおけない、アルデ団長にかわりこの俺が貴様を抹殺する。」

大斧がまた蛇帝の腕をかすめアルラウネの幼い体に傷が入る


「あ!痛そう!!!蛇の女の子、逃げて!!!」


「ぐっ…ハァハァ…」激しい痛いみを感じながらも声を抑える幼い半魔の女の子。


「勇者め……許さんぞ勇者ァ!!」と赤い瞳を光らせ静かなる怒りを言葉にして小声ながらも恐ろしい表情で言い放つ半魔の女の子。


『こうなったらそちの、戦力に経緯を評し、妾の隠している真の姿超絶身体解放変化(メタモルフォーゼ)を表そうぞ!』


『フハハハハハ!! 勇者よ、刮目せい!!!』バチバチと青いイナズマがアルラウネの周りをつつみ始める。


__『ドゴン!!!』

爆音の衝撃音と共にそれの波動でボロい家や木がなぎ倒れそして、覚醒しようしたアルラウネを前にして勇者ダンカンが白目を向き目の前にバタリと倒れる。


「お、お主………」

と片方の眉毛だけをピクピクさせてその勇者をワンパンでノックアウトさせたであろう少女向かってアルラウネが指を指す。


__スっ……


勇者のみぞおちに入れた拳を引き抜き勇者ダンカンを拳ひとつでノックアウトした少女がゆらりと顔を上げる。


……ニコッ

「大丈夫ですか?蛇帝アルラウネちゃん!!」

美咲が口を開く。


「なぜ妾の名を?」


「えーえっとあははは(汗)勇者さんがそう叫んでたので、、」

ステータス表示があるから名前を知っていたなんて言えないのですこしはぐらかす。


「私貴女が傷つけられるところが見たくなくて助けちゃいました!」


と無邪気で、元気に満ち満ちた表情で、自分がアルラウネに対し。

余計な戦闘の割り込みをしたことすら、しらなそうそう言い放つのは身体能力が高過ぎてAランク勇者をワンパンしてしまった、少女『神尾美咲』であった。


「くっ、ぷはははははは」突如現れた天然身体能力最強少女を目の前にして、笑うしかない魔王軍のAランクモンスターアルラウネ。


……「助かったぞ、娘っ子…感謝する」自ら変身し始末したかった自分の陳腐なプライドを捨て、どこぞの骨とも知らない天然のパワー娘に感謝を伝える蛇帝。


「えへへ〜!! やったー! 褒められた!!!」

自分のした事に自信を覚えピョンピョンと何度も何度も手を広げながら可愛くジャンプするチート少女美咲。


「……ルビナス()の娘っ子その破天荒気に入った」


「いや、丁重にお願いしたい」そのワンパン少女に格上であろう底知れぬ戦闘力をアルラウネは感じ上からの目線を撤回しこう放つ「娘よ、妾からお願いしたいそちの、その底知れぬ力を見込んでこれからも妾を、妾達の刃として活躍して欲しいのじゃが?」


「え?」


『えええ????』


_『我が推薦で魔王様に使える魔王軍へ就職せぬか?』_…「もちろん良待遇でな」


「是非とも戦力になって欲しい」


『えー!!!』


「お主ならブラックでは働かせんよ」


「うふふ…その怖い見た目でアルラウネさん結構ユニークなんですね」上目遣いをして口に手をあてがい照れながら少し笑う。


「じゃろ?」

片目をつぶり美咲に向かってニヤリと目を合わせる。


「ぷぷぷ…」

「ぷはははは!!!」

失神する勇者を前に2人とも廃墟と化した人間の住んでいた街で大声で笑う2人。

「はい、是非!是非ともアルラウネちゃん達に味方したいです!私も色々あってとある勇者さんを討伐したくて」


「ほう?アルベダ(人間)のそちが勇者を討伐したいと…」

「何やら色々事情がありそうじゃの……」

何かを察するアルラウネ。


「いひひ…」と今はまだあの事情を話すべき空気ではない事を思い少しはぐらかす美咲。


「とりあえず、アルラウネさん私をよろしくおねがいしますね!」「バリバリ魔王軍で働きたいです!!!」目をキラキラさせ、アルラウネの要求する魔王軍への加入を容認する美咲


「色々これは妾も楽しみになってきたのじゃ」


「来い美咲妾らの元へ」

アルラウネが先程の戦闘により傷の付いた手で優しく美咲の手を取る。


「てひひ〜……」現世では自分の特技なんて褒められたことが無かったので、勇者を倒したという傍から見ると逆に悪っぽい事をしてでも誰かに認められた事によりめちゃくちゃ嬉しくなる私。


魔王軍への味方の目標がその類まれなる身体能力解放によりそうそうかなってしまう美咲であった。


__………神尾美咲のトンデモ魔界異世界転生は続く…▼


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