03話 魔王軍へ味方したい〜街へと急降下〜
前話で、ついに身体能力強化で空まで飛んでしまう美咲この話で遂にその能力までもコントロールすることに成功する勇者を倒すために魔界へ異世界転生された神尾美咲はこの先どうなるのか!?
この先の美咲の魔界生活を皆さんも一緒に見守ってください!!
__『神尾美咲は身体能力が高すぎてジャンプしただけで空を飛んじゃいました!?』__
「うひゃあああああああぁああ」強化した身体能力のせいか、ジャンプしただけで空を飛んでしまい叫びがとまらない私。
「なんなのぉおおおおおおぉおお」
――『ふわっ』――
高かった目線から落ち着くために一旦ゆっくり地面に着地しようとする。
……ストン「ふぅ」
身体能力を強化したせいか、体の動きを自由にコントロールも出来るらしく、俊敏に着地することに成功した。
「ふわぁ……よかった、ちゃんと着地出来たよ〜」無い胸を撫で下ろした。
「……まてよ」(ニヤリ)
この身体能力スキルに対して良い悪用方法が、思いつく
「そうだこの身体能力を使えばもしかして空だって、飛べちゃう!?」
チート能力の悪用方法を自分が破壊した森でリズミカルよく、口ずさむ。
「パラメータウィンドを、開いて〜」
ーーブオンーー
「身体能力メーターを100に〜」身体能力をMAXであろう100%に設定するワクワクな私。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼
▶ 身体能力(100%) ◀
:▶(LV2)◀:
▲▲▲▲▲▲▲▲▲
「よぉし……」
「これでOKっと」簡単なスキル調整のお仕事終了する
「よっし、じゃあ行くよぉ!!」
よーいドンと自分で掛け声をかけて近くにあった崖目掛けて全力で走り出すビュオンとめちゃくちゃ早い速度でスピードをだす。
「いあぁあああああああ!!」
「やっぱりだけどめちゃくちゃ走るの早いいいい!!!」
身体能力強化のせいで風による痛みは全く感じないけどめちゃくちゃ早いスピードが出たことに対して驚きが止まらない。
「わわわっ、そろそろ崖だ!!!」
視界が崖に近ずき後に道が無いことを再認識する
「よっし!! 飛んじゃえジャーーンプ」と崖の端をつま先で力強く蹴ってジャンプする。
ー『フワッ』ー
視界から地面がどんどん遠のき空をちゃんと飛んでしまう。
「やっぱり飛べた〜!!」
考えた通りに空を飛べる事に喜ぶ私。
「うわ〜本当に空飛んじゃってる私!気持ちいいな〜」
強化した身体能力をうまく扱って落ちないようにバランスをとる。
「よぉしこれで、とりあえず人の居そうな場所に行こっと!」
歩かないでらくらく移動出来る手段を手に入れて喜ぶ私。
「あーそうだった、そうだった!」この異世界転移の理由を再認識する美咲。
「勇者、めちゃくちゃ強い勇者を探して倒すんだった!」とこの世界での目的思い出した。
「そうだなあ、勇者を倒す異世界転生なんだからとりあえず魔王軍にでも就職したいな〜寝る家とかも欲しいし〜」
えっと名前は(sssランク最強勇者アルデさん)だっけ?
「アルベルドだ、バカ美咲」神様がわざわざこのツッコミを入れる為だけにまた、ヘッドギアから通信ししてくる。
「ひぎゃ!!」突然の神様からの通信にびっくりする。
「フォン!!!ア・ル・ベ・ル・ド」勇者の名前を私にちゃんと覚えさせる為か神様が何度も名前を誇張して、連呼する。
「はいはい、勇者はフォン・アルベルドね」(ウッザ)
「だから読めてるぞお前の心」
「覗き見禁止!!!変態」
「分かったから早く探せお前の汚い心なんか見たくもない」
「俺は有能すぎる全知全能の神だからお前と違ってめちゃくちゃ忙しいから切るぞじゃあな、勇者の名前もちゃんと覚えられないゆとり中学生アホバカ神尾美咲」
…
……__
プチッとまた悪口を吐いて神様が通信をあちらからぶつ切りにする。
「いちいちうるさいしウザイなぁ…あの神様……」
でもこの素晴らしい能力をくれた神様だから怒るに怒れない。
「なんか胸がモヤモヤするよ〜」ナルシストでうるさい神様に対して何かモヤモヤが止まらない私。
「ガーランドさんかぁ…」
「ふふっ…早く会いたいな〜」
…………
…………………
SSS勇者ガーランドと言うこの魔界最強の勇者といつか会えることを楽しみにしつつ私は人か、魔界の人?とりあえず人間らしい人間(言葉の通じる生命体)に会えるように高い空から色々見渡しながら空を飛び続ける私だった。
「おー? あそこもしかして街!?」視界に入った街らしき物が見えたーー▼
「あー!やっぱり街だ!!」
どんどんその街らしき物に近づく事によりやっぱり街であることを認識する。
「よぉし!あそこなら人とか魔界の人?でもきっといるよね!!」
「それで勇者さんの情報を集めるぞ!!」
と意気揚々に待ちめがけて加速した。
「きっと何かしら手がかりとかあるよね。」
自慢のポジティブシンキングで魔界という怖いところに居ながらめちゃくちゃ前向きな考えをする私だった。
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____……そして私は街目掛けて、急降下した。