41話 魔王様に相談しにいっちゃいましょう!?
「美咲訳を聞こうでは無いか」
美咲のその強さを知っているアルラウネはまず対話と言う選択で美咲へ歩み寄ってくれた。
「アルデくんを仲間にしたいんです!!」
「な、なんじゃと!?」
美咲から放たれた衝撃的な言葉に動揺を隠せないアルラウネ
「お主分かっているのか?そいつは私達魔王軍の敵である勇者じゃぞ?」
「分かっています!! でも……私……」
美咲が恥じらい何かを言おうとするがでもその言葉が形となって表へは出ず数秒黙り込んでしまった。
「まさかと思うがお主……」
「勇者に惚れとるじゃろ……」
「へっ!?!? そそそそそんな事ないじゃないですか」露骨に動揺を隠せない美咲。
「……まさかと思ったがそのまさかが的中してしまったか……」
「違いますって!!アルラウネちゃん!!」
「もういいもういいそのような否定の仕方で返されると妾もめんどくさくなってくる」
「ひ、ひどぃい……」
こちらの意見を全く聞いてくれないアルラウネに美咲はしょげる。
「はぁ」
アルラウネが深いため息を着いた後こう言葉を続けた。
「__そして……これは妾の予想じゃがアルデと拷問部屋で密接な仲間になった後妾や魔王様の元へ自力で行き理屈抜きの力押し交渉でアルデを仲間に入れたいという……」
「お主らしい単純な考えでここまで来たと……そういうことじゃろ……美咲」
自分の邪推でやっとさっきまでの混乱に合点がいくアルラウネは美咲へ自分の考察をはっきりと聞いた。
「ぎっ ぎくっっっっ!!」
The正解を付かれ驚く様である擬音が言葉となって口にそっくりそのまま出てしまった。
「とととと!!とりあえずそんなことはどうでもいいから魔王様に合わせてよ!!アルラウネちゃん!!」
余りにも露骨であからさまな話題逸らしをして今自分のしたい事だけに目を向ける美咲。
「はぁ……ホントにお主という奴は……まぁしょうがないとりあえずお主を罰を与えるにも、浅はかな考えを改めさせるのもお主はこの妾の管理下じゃからな……」
「とりあえず魔王様とお主を対面させねばなるまいと思って居たからな……理由が理由とは言えしょうがない美咲妾の移動能力でもう一度最高階層である魔王様の元へお主を送り届ける」
やれやれと言った感じで直属の上司であるアルラウネは大人の魔族の対応を見せる。
「ありがとー!!」
「やっぱり優しいアルラウネちゃん大好き!!」
アホな美咲は魔王の所へ送り届けてくれるアルラウネに感謝をし子犬のような目をしダイブ勢いで抱きつきギュッと抱きしめる。
「……ほんっとお主と言うやつは……」
これに対し美咲とは真逆といった性格の冷静としたアルラウネは子供のような美咲の頭を顔色ひとつ変えずにポンポンと優しく叩いてあげた。
「えへへー〜〜」
「ほんっとに魔族たらしの激しい奴よ……美咲」
……__
「よし、美咲準備は出来たかの?妾は既に瞬間移動を発動する準備は完了致したぞ」
「ちょっ待ってー!!」
美咲は念の為身体能力を変動させるいつものメニュー画面を開き念の為身体能力パワーゲージを最大へ設定する。
「よぉし!! 準備完了っ!!今行きます!!」
倒れ込んでいるアルデも忘れず抱き抱えながらアルラウネの元へ駆け寄る。
「それもも持っていくのか美咲……」
勇者をぬいぐるみのように大事に抱き抱える美咲に若干マジかよ……みたいな顔をするいつもは顔色ひとつ変えないアルラウネ。
「うん!!」
それに対して満面の笑みで変えす美咲。
社会経験値の深刻な不足を魔界でも披露するゆとりな美咲。
「まぁいい……普通の部下であったら魔王様の態度を濁す冒涜行為だと思うがお主の良さはその滅茶苦茶さだからな……了解じゃ門のところまで妾も付いていくさて、行くかの」
「ハァッ!!」アルラウネが両手をかざし美咲ら3人の足元が魔法陣に包まれ足元から皆、粒子化する。
「……待っててねアルデくん私が絶対君を仲間にするから大丈夫だよ」
なんの根拠もなしに絶対仲間にするんだという強い意志を抱えながら魔王の元へ送り届けてもらう美咲であった。
次回の更新は3日ないを想定してます!




