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元人並み少女は身体能力が高すぎて〜空まで飛んじゃいました!?〜  作者: うわのそら
第一章 異世界転移 vs Sランク勇者パーティ編
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02話 魔界へ異世界転移

Illust.彩河様より

挿絵(By みてみん)

――「神尾美咲」――

「これよりお前を転移させる」と、真っ白な空間に神様の声が響いた……


そして神様が私に近ずき額に手を当てる。


ふわっと風が舞い不思議な光が私の身体を包んでいき、そして視界がどんどん霞み意識が無くなっていく……


__そして私は、意識を失った―。


……

…………

……………「冷たっ!!」頭の方に水の濡れたような感覚を覚え意識が戻る。


「うひゃあ!!!」ベチョベチョの紫の液体が頭にびっくりして倒れていた、身体を起こす。


「あ!?大丈夫だ、鎧は濡れてない!」と神様に貰った不思議な装備を見つめる。


「あ!そう言えば私転生したんだ!」さっきいかにも魔界に召喚されているような体験(液体が付着する)をしたにも関わらず、おとぼけてみる。


「ここが魔界〜!? すごーーい!!!」と薄暗くて足元が紫の液体に包まれ人間界では見たことの無いような、不気味な木が沢山並ぶ森に私は召喚されていた。


「うわ〜〜!!空も真っ暗!!!」なんて、魔界という怖い世界(ところ)なのにちゃんと魔界が魔界しててテンションが上がってくる。


「よっし、先ずは魔界に来たなら何しようかな〜っと」



「ああそうだったぁ!! 私の使命は、勇者を討伐する事だった」


「そうしないと私帰れないんだっけ!」


「まあ帰んなくてもいいけどね〜だって身体強化の転生特典貰っちゃったんだもーん」と両手を広げ、魔界という辺境の地でクルクル回って喜びを身体で表す。


ーー『ガルルルル』ーー

喜ぶ美咲の大声を聞きつけたのか魔界の獣の邪悪な声が暗い森にこだまする。


「お!この唸り声とけたたましい轟音は魔界のモンスター!?

チュートリアルキター!!」


『ガルゥ!』そんなに強くなさそうで小さなイノシシ型のモンスターが草むらから現れる。


「さあて! 身体能力解放メーターだっけ?さっそくそれ使っちゃって瞬殺しちゃいますか!!!」


……


「ってそれどうやって使うの??」

そうやって困惑していると頭に付いている機械型のヘッドギアが猛烈にバイブレーションした。


「いぎぎぎぎぎ……痛い痛い!痛い!!」

ヘッドギアが振動し痛がる私、でも痛覚も何気スキルの恩恵で痛くないんだけど痛い気がして痛くなる。


「おい、バカ美咲」


「あっ!?この声は神様ですね?」

ヘッドギアから聞こえてくる神様の声に応対する私。


「スキルメーター画面を表示しろ要領はゲームのような感じで頭に思い描けばお前にしか見えない画面が出てくる」


おバカな美咲の為に、神様は身体能力強化にゲーム的要素を盛り込んでおいた。


「ひゃあああああ」

イノシシ型のモンスターが待ちきれず美咲を攻撃してきて、美咲はそれから走って逃げる。


「……本当アホ、アホ美咲しっかりしろ、早くサクッと倒せ」

「じゃあ俺は忙しいから切るぞ」__ブチッと神様との通信が切れた。


「ちょっ神さまあま!!」


「いやぁあああああああ怪我するのも嫌だし死ぬのも絶対嫌だよ〜」イノシシの連続攻撃を避けつつ走り回る美咲。



「集中……集中…メニュー画面…メニュー画面……」っと。


ピコン※『出たあ!!!』

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

「●神尾美咲<♀女>

(スペック)

☆LV01

▼身体能力(10)

▼攻撃力(5)・防御力(5)

▼スタミナ(78)

HP■■■■■(100) 『身体能力リミッター10%』」

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

『ブオン』と自分の見る視界に薄くパラメータが表示された


「うっひょー! 本当にゲームみたいに私のステータスが表示された!!」何気にゲーマーだった私はめちゃくちゃテンションが上がってしまった。


「リミッター? あ! 多分このボタンだ」半透明のタスクに表示されたリミッターの数値ボタンをとりあえず10%からちょいで加減して→40%位に上げてみる。


「これでよっし!」(ニコッ)

自信満々で魔物をを瞬殺する準備が整ったなんだか気持ち身体が軽い感じがする。


ちょうど上手い具合に飛びかかってきたイノシシ型モンスターに身体強化したパンチをお見舞する。


<<ズドン>>


『ビュオオオオオオオオオ』


『ドカーーン』


『バキバキバキバキ』


……「え?」

魔物は微塵も無く私の殴りで砕け散ったのは、勿論の事その強化された身体能力故にパンチの衝撃波により森の木々達全てがドミノ倒しのように折れて行く。



「うっぎゃああああああああぁぁぁ」

自分のした事に恐怖する。


「うっそぉぉぉおおお」


「40%でこんなにぃいい!? 手加減したと思ったのに森が粉々じゃん!? 怖いよ! この個性怖いよ!!」と森を壊滅させた自分に自分で一人でツッコんでみる。


……


…………寂しくなったやめよ。


魔界に1人なのでツッコんでくれる人やTUEEEEEEと生やして立ててくれる人がいないので少し寂しくなった。



「でもすごおおおい!!」私の身体能力やばいじゃん!!凄いじゃん私!強い!!!


「うへへ」とろけ顔になりニタニタする私。


「やったー!!無個性少女卒業ぉ!!!」


「うわーい」両手を広げて可愛く兎さんのようにピョンピョンジャンプする。


すると……


………(え!?!?)

何故か地面が視界から遠のいていく。


「うにぁ!?!?」


『そそそ空を飛んじゃってる!? やばいよ私!? 身体能力解放ってそういう事?』


「40%でついに私は空まで飛んじゃって、しかも魔界の壮大な森まで破壊しちゃいました!? これ、私これから魔界1人でどうなっちゃうの?」


美咲は類まれなるスキルの恩恵で遂に空まで飛んでしまいましたこの先どうなるのやら。

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