24話 瞬間移動
第1章終幕__。
ビュオオオン__▼
「うっひょー!!! 流石名ワイバーンレグリス君!!はやいはやいよ!!」行きでは気絶していたレグリス君の加速速度も1000倍の身体能力の前では耐えることが出来た。
「ひゅーっ!! ひとっ走りワイバーンドライブたのしーい!!」キャッキャキャッキャ黄色い声で美咲はレグリスの上で喜んだ。
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場所は変わって魔王城、Sランクパーティー軍を全て打ち倒し五番隊隊長美咲は魔王アルカディオンが待つ城へとワイバーンレグリスと共に帰還する。
__……シュタッ!!
「ありがとうね、レグリス君!! 相変わらず速いねー!!流石名ワイバーンだけはあるよむふーん」美咲はひとっ走り走ってくれた、ワイバーンにそうお礼を言う。
「よっし、ただいま!! 魔王城」美咲は今や自分の我でもある魔王城に帰還の言葉を言う。
五番隊の帰還口から帰った美咲はワクワクしながら、魔王様の部屋に通ずる階段を上っていく。
__ゼェゼェ………
「ひぇぇ魔王様の部屋(終点の間)遠すぎ!? なんなのぉー〜 エレベーターも無いし!!! なんか階段の他に最上階に行くのを阻止するようなトラップとか幾つもあるし!!もおー!!!」
美咲は魔王の元へウッキウキで報告しに行こうと思った矢先最上階へ行く難解さにイライラしていた……それもそうだここは魔王城攻め入ってきた勇者を阻止するギミックが目白押しで嫌がらせも満載である。__そう魔王城ならね。
「この間はアルラウネちゃんに転移魔法で楽々送って貰ったけど……やばいなー魔王城……」トホホと落ち込んだ顔でつらつらな魔王城に対し途方に暮れる美咲。
「魔法使えないのつらいなぁ……五番隊の皆はきっと城内での転移魔法くらい使えるんだろうな〜なんか私だけ離別感……うにゅっ」結構落ち込むガラスハートの女子美咲。
「あー!! 1000倍身体能力の瞬間移動があったじゃーん!!使っちゃお〜っと♪」いい事を思いついた美咲はリズミカルにるんたったるんたったと喜ぶ。
「よぉし!! じゃあ早速……メーターを1000倍にしてと……それっ!!」__シュビン!!
『__ッ!!』どわわわと言う衝動と共に全身で超加速し、目的地である魔王城最上階目掛け美咲は目にも映らぬ速さで加速し始めたトラップ、門番ボスをも加速した状態で全て無意識になぎ倒し最上階へと一瞬で上り詰めていく。
「えっ!! ヤバイヤバイ!!瞬間移動まだ上手くコントロール掴めてないから加速した勢で門番で待機してくれてたボスっぽい子倒しちゃったああああーー!!! 絶対魔王様に怒られちゃうよお〜」加速した車は急に止まらないらしいが、チート能力で加速した美咲も急には止まれない。
「ひぃいい!!!」トラップやモンスターありきの困難な魔王城内でしている超瞬間移動中の感覚は凄まじかった、魔法の様な瞬間移動の方法ではない為超高速で物理的な美咲オリジナルの擬似瞬間移動の方法なので先程の様な空から森への様なシンプルな移動方法では本当に瞬間移動の様に扱えたが今回は多種多様なギミックがある故に瞬間移動は困難を極めていた。
___ビュオオオン!!
____シュピン!!!
「つ、着いたよね……魔王様の部屋……う、うみゃ……(疲れた)」終点の間と言ういかにもな字が書かれた剛鉄の扉の前にやっと着くことが出来た美咲はその道中魔王が配置したボスモンスターをいくつも倒してしまったことはまたの話。
「はぁ……はぁ……ヘトヘトぉ……」身体能力を強化している為あれだけ動いたのに身体は全く疲れていないが心は多少疲労してしまった美咲。
__……ガチャ 魔王の間の重く、鉄で冷たい扉を小さな両腕でゆっくりと美咲は開く。
開いた先にはキョトンとした魔王様とアルラウネの姿があった。
「ただいま!!」
もう立派に垢抜け立派な魔王軍の一員になった、身体能力超強化少女の姿がそこにはあった。
「おおお、おっかえりーー♡美咲ちゅわあああん」 「帰ったか美咲よ流石は妾が見込んだルビナスの娘っ子よ美咲」魔王様が涙をうかべ部下の帰還を歓迎する、そしてアルラウネは少しニコッっとしてが美咲の目を見て微笑んだ。
__『シュバッ!!』
ピースのポーズを取り美咲は魔王様とアルラウネに対しこう続ける「五番隊、隊長美咲!!Sランク勇者パーティ壊滅させてきました」そう美咲は自信満々に言い放つ。
「にひっ☆」美咲はここが新しい私のいるべき、輝ける居場所なんだと嬉しく感じニコッと無邪気な笑顔を浮かべた。
たっだいまー!!! 実家のような魔王城。
ときめきな 出会い ドキドキな気持ち
……忘れられない魔界での新たな冒険………
次回☆『くうとん!』第2章始まります☆
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