19話 美咲Sランク勇者に勝利そして……
美咲の身体能力1000倍!?
遂に1000%倍の身体能力に達してしまった美咲リミッターは100が限界では無かったのだ_▼
「にひひ〜勇者さんよくもやってくれましたね!!」さっきまでのお返しだと言わんばかりに勇者の目の前に加速しそのスピードは正に瞬間移動!! 「くらいなさぁいいいい!!」「サウザンド・ブースト・ブロー!!」__ドスッ……「うっ……うぐっ……」
瞬間移動し勇者の腹部に着弾したその拳は1000倍もの身体能力故周りの大地を陥没させ半径何メートルかの木々を木っ端微塵に消滅させ勇者を吹き飛ばす。
勇者がゼロorインフィニティーの力を解き放っていなければ勇者の身体も粉屑になっている位の悪魔的破壊力のある一撃を美咲は繰り出してしまった。
「えっ……」ピクピクっと美咲は片眉を震わせ自分の出してしまった恐るべき力に自ら恐怖する「ええええー!!」……「どどど、どーなってるの!?!?」1000倍とは、ここまでの力なのかとようやく納得し冷静になるよう自らを落ち着かせる。
少し落ち着いた美咲は勇者の心配をする何故なら勇者を捕獲し、
証拠として魔王に献上しなくてはいけないからである。
「えーっとゆ、ゆうしゃさんどこまで飛んでっちゃったかなあ、あはは〜」美咲は手を額に添え辺りを見渡すが恐るべきパンチで吹っ飛んでしまった勇者の影も形も見当たらない。
「あ!」しかし、美咲は勇者を見つけるとある、簡単な方法を見つけた「この跡をたどればいんじゃん!」ぽんと手のひらで拳を受け閃き勇者を殴った時に出来た跡を辿ればいいと美咲は気づき直線の方面に高速移動した。
「とうっ!! 我ながらこの1000%の超速瞬間移動早すぎるなあ……えーっと勇者さん勇者さん……っと」移動した先で吹っ飛ばした勇者を探す美咲
「あっ!!いた! 」美咲が見つけた先には目を回し完全に意識を失い倒れている勇者を発見した。
「……つんつん……つんつん」美咲は指を1本立て勇者が本当に意識を失っているか2度3度試してみる……「にひっ!! よし本当に気絶してますねこれ!!」確認を怠らず慎重な美咲やはり現実世界でかなりなゲーマーだった美咲はフラグを熟知している。
「むふふーん!! ここ結構フラグポイントよねー〜ちゃあんとここでしっかり意識のあるなし確認しないと私がやられかねないからね、えっへん!!」自慢げに一人腰に手を当て決めポーズを決める美咲。
__クエーッ!魔界の鳥がもういいよそのくだり早く勇者を魔王城に届けにかえろうぜと言わんばかりに大声で泣いて静寂を切り裂いた。
「よしっ!!この1000%の力で勇者さん背負って一瞬でかえるぞー!!」「よいしょっと……」勇者を背負い加速瞬間移動体制に入る私「よーいドン!!」そう言い放つとその加速力で2秒程度の時間でかなり離れた魔王城に帰ることに成功した。
「あ、あんらなに!? なに!? みさきちゃあん!! 早くない!? はやくなぁあい!?」魔王様が余りの討伐時間の速さに驚愕した。
「てひひー〜」あまりの元気な魔王のリアクションに照れすぎて言葉が出なくなる私。
しかし部下達、残りの3人そして乗ってきたワイバーンを忘れている事を咄嗟に思い出した私は魔王にこう告げ魔王を後にする「あ、魔王様!! 勇者さんぶっ倒してきましたー!! ここ置いとくんで似るなり焼くなり好きにしてください!! あと忘れ事しちゃったんで、じゃ!!」__シュピン!
そう言うと美咲は魔王の視野からフェードアウトする。
……「あ、嵐のような子ねほんとぉ……」魔王は美咲の余りのパワフルさとフレッシュさに開いた口が塞がらないのであった。
「ワイバーン忘れちゃった!!もっどれー!!」




