17話ぶつかり合う闇と光
ゼロ…いいやインフィニティーだ!!!
「はぁあああああぁぁあああ!!」勇者は剣を強く握り拳に力を入れ力を貯めている_▼
勇者アルデは仲間を守るために一か八かのギャンブルスキル『ゼロオアインフィニティー』を解き放ったそしてその勇者の相手をしている美咲はと言うと、喧嘩を自分から売ったのにも関わらず気迫に負けそこらをうろうろしお退けている。
「ひぃいいいいいい!!」
__『ドクゥン!!』
勇者は目を見開いて先程まで上げていた声を止め急に黙り込みそして勇者は神秘的な金色のオーラを全身に纏った。
「……あっ……あ、勇者……さん」美咲は変わり果てた勇者に動揺する。
「……覚悟して欲しい……新隊長さん……ここからは」
「ボクも全力で行くよ……」
勇者は無限の力に覚醒することに成功した__▼
金色のオーラを纏い自らの輝きの力を聖剣に込め『ゼロオアインフィニティー』2分の1で力を最大限に操るスキルを覚醒した。
彼がこんなデメリットありきのスキルで何故Sランクをもの称号を保持しているかと言うとこのゼロオアインフィニティーの覚醒が成功した時、彼に敵は居なくなるのだ。
___▼つまり無限の力は無敵力である。
一方その頃隊長美咲から逃れた勇者アルデのパーティの3人はと言うと……美咲を追って出撃した五番隊の精鋭20人に囲われていた。
「ゲヘヘ……たまたまとは言えゼロルド副隊長……」
「こりゃ良い袋のネズミですよ……」
「勇者の仲間3人…賢者、精霊士に格闘家……後1人仲間の魔法使いがいねぇがケハハハ!! きっと美咲体隊長が殺ったんだなニヒヒ……」
「ちっ……貴様ら……」屈辱的な言葉を投げられ殺気立つリンリン……しかしここで怒りを露わにするのはやられて言ったルージュの為にもならないと抑えた。
「ゲハハハハ泣いてますぜこいつら」
「フン、いいかお前ら!! 美咲様に献上する為にこいつらの首を全力で持って帰るぞ!!」冷静にゼロルドがそう言う。
「おー!!」五番隊の魔物達がゼロルドのこの一言で団結し一斉に叫んだ。
「……リンリン……ヤバいよ……この状況」不幸にも逃げる途中で五番隊に囲われてしまったアルデの仲間の一人が冷や汗を流しながら口を開く。
「ヤバいわね……流石にこのリンリン様の運もここで尽きちゃったかしらね」
「おもしれぇな本当に魔物がうじゃうじゃ出てきてアタマがイカれそうだぜ……」焦りつつもジョークを交わすまだ余裕のある勇者不在の勇者パーティの3人。
……謎の緊張感が魔物、そして勇者軍の3人を包み妖しい空気を醸し出している
……………『行くぞてめぇら!!』ゼロルド副隊長が号令をかけると殺気立っていた魔物が総出で3人に飛びついた。
「ひぇえ……でもやるしかないです!やれば出来るです!!あの人がそういつも元気付けてくれましたです!!」少し弱気な低身長の小型エルフのレイミーは勇気をふりしぼり剣を構え本気の戦闘体制に入った。レイミーは魔法剣士であり剣と少しの魔法を得意とする。
「ええい!!かかってこい、魔物共ぉお!!来て、私の精霊!!アルバーニン!!(精霊召喚魔法)」リンリンがそう唱えると炎の精霊が現れた。
「アルデの兄貴にもう一度面合わせるって約束しちまったからな負けねぇぜ」先程収納していた自慢のハンドクローから爪を勢いよく起動させるAランク格闘家で大男のバロン。
「行くわよ!!皆」
「はいです!!」
「おう!!」
完全戦闘準備体制に入る3人。
「死に晒せぇ!!勇者軍!!」魔物達と3人がついに戦闘を始めるのであった。
「俺たち!! 『私達は!!』勇者の元に絶対帰る!!」
___▼……to be continued,
私達は生きて帰る、アルデと会うために。




