11話出撃準備
「うぉおおおおおおー!!」先程まで新隊長に不満を漏らしていた隊の兵士たちが美咲の戦闘を目にした為か腕を上下させ何度も美咲の名前を繰り返し新隊長を歓迎する喜びのコールをする。
「えへへ〜なんか恥ずかしいなあ……」美咲は大勢に初めて認められその反応に驚きながらも照れる。
「へえ……嬢ちゃんうちの手練を両方ともパンチ1発でノックアウトしちまうとは恐れ入ったぜ……」ゼロルドが自分の鼻頭を指先で擽り照れながらそう言った。
「てひひー〜こりゃどうも」
にたーっと笑う美咲どうやら美咲は現世で本当にあまり褒められた事が無かったせいか、ゼロルドからの直接の褒め言葉はすごく照れてしまった。
「嬢ちゃん……いや、美咲隊長!!我が五番隊副隊長ゼロルドが1人! ゼロルド、ミサキ隊長に忠誠を誓います!!」「これからよろしくお願いします新隊長!!」
ゼロルドが先の対戦を目にし感激から美咲に心をより忠誠を誓う。
「貴方が副隊長なのね! そのまだまだ色々分からないことが沢山あるけどよろしくね☆ゼロルドさん!!」
美咲がここぞとばかりに弾ける笑顔で手を合わせて丁寧にかわいくお辞儀をした。
――ズッキュウウウウウン――
「はぁ、はぁはぁ……」ゼロルドは美咲の眩しい太陽の様な笑顔に焼かれ、干からびるミミズの様に悩殺されてしまった。
「よろしく頼むぜ隊長……はぁはぁ……」(俺の彼女としても今後よろしくお願いしたい位だぜ)と心で1人ゼロルドは呟いた彼は一目惚れの美咲に対し尊敬と恋心がごっちゃになっていた。
「ゼロルドさんなんか顔が赤いですよ? どうかしましたか?」1人興奮するゼロルドに美咲はグイッと顔を彼に近づけて疑問を覚え質問する。
……この女天然だ……天然で魔性の女だ……とゼロルドは近づいてくる美咲からそそくさ逃走し、遠い所から美咲にこう会話を続けた。
「美咲隊長! 自分のことは大丈夫です!! それより早いところ迫り来る勇者を撃滅致したいのですがご命令よろしいですか?」
「あ! そうだったそうだった!!勇者さんだよ!」と進軍の件を忘れていたのか1人ポンと自分の手で打ち付け声を出しその事を思い出す。
「え? これ私皆に命令しちゃっていい感じ?」イキイキと顔がほぐれ輝く元気を魅せ皆に質問する美咲。
「ええ、当然……貴女はこの五番隊の隊長なんですから!!なあ!『皆ァ』」そうゼロルドが皆に勢いよく問いかけると軍の皆も彼の質問に乗っかりこう叫ぶ。
「おー!! 『お願いします!!隊長!!!』」
「ご命令を」「一生着いていきます」 「なんなりと」 「これより疾風のガルス美咲様の足のとなり精一杯働きます」「この命果てるまで」と皆口々に三者三様の言葉で美咲に忠誠を誓う。
ニカッ……忠誠を誓われ上機嫌になった美咲がパワフルな明るさでこう叫ぶ「お前らァ!!ワ・タ・シに死ぬまで付いてこぉおおい!!」
美咲は逆らう兵士をワンパンし更には副隊長ゼロルドを悩殺し、真の意味で五番隊の隊長までに数分で成り上がった……。
「よおし!会えるのが楽しみだね……Sランク勇者くん!!まってなさーーーい!!」演説台の上で腕を組みそう叫び勇者を討伐する事が楽しみでたまらない美咲であった。
次回美咲進軍!?




