08話「生きて帰れ!!私!」
__バゴーン!!
鳴り響く轟音、飛び散るドラゴンの肉片。
美咲のチート級のパンチから放たれる衝撃によって、ドラゴンの肉体は粉々に消え去った。
「え、えぇぇえええええ!?!?」
らくらくドラゴンを『身体能力強化』の力によってデコピン感覚で倒してしまう美咲。
「あら嫌だこの子ぉ!! Aランクとは言えあのドラゴニカちゃんをパンチ1つで倒しちゃうなんてぇ!?!?」
魔王が驚愕のあまり開いた口が塞がらない。
「やはりこの娘っ子……」
アルラウネも一人こう呟き底知れぬ美咲の強さに再度感動していた。
「くっ、くぅ〜!! やっぱりやったーだ私!!」
ぴょんぴょん飛び跳ねながらドラゴンを倒した事を歓喜し両手を広げ身体いっぱいで喜びを表現する。
「うふふ♡……美咲ちゃんいい子ね……流石アルラウネちゃんの推薦通りね……」 魔王が一連の戦闘が終わった時に美咲はまだ喜んでいる為アルラウネへ向けてこう言った。
「ミサキと言う娘の力をアルカディオン様にお見せすることが出来良かったです。」とアルラウネも魔王へ返答した。
「おーい美咲ちゃあん♡戦闘ご苦労さまぁん♡私も立派な魔界の男よぉん!約束は守るわよぉー〜ん」と女々しい口調に反して約束を果たそうとする男らしい態度をとる魔王様。
「え?本当ですか魔王さま!!」
「えぇえ、ホントよォん!! 特・別に♡ 美咲ちゃんを隊長にしてあげるからしてバリバリこのあたしンとこの魔王軍で働いて欲しいわぁんみたいわぁ」と自信満々で、美咲に太鼓判を押し隊長クラスを与えるから共に戦わないか?と美咲を軍にスカウトする魔王様。
「うわあーいやったー!!隊長!隊長!隊長!!」
再度美咲は興奮しながら歓喜の舞を天真爛漫に踊るもう美咲の頭の中は魔界ライフ最高〜って言う考えだけで歓喜のダンスを1人踊る。
「あ!でも、魔王様さっきのドラゴンさん私のあの一撃でもしかして本当に死んじゃったんですか!?」
先程力の加減が出来ず爆発四散させてしまったドラゴンの事を今更だが我に返り心配する美咲。
「そうね…あの子はもう居ないわ……」
魔王が切なそうな目で自分のペットであったドラゴンの死は時日だと美咲に告げる。
「ええと、魔王様!! あのドラゴンちゃん生き返らせたりしないかな?」
「……もしそう言魔法が使えたりしたら私の勝手な思いだと思うけど使って欲しいです!!!」美咲はあの美しくも少し可愛げのあったドラゴンの事を思いながら魔王へそうお願いする美咲はペットを飼っていた為そういった思いやりの思想へ至った。
「えぇ?蘇生?どうしてぇん♡?」
「てへへ〜ドラゴンのペットがほしてあははそれで生き返らせてもらったらペットにしようかとえへ☆」舌をちろっと出して可愛くそう言う美咲。
「……フフ、んまあなんて可愛い……美咲ちゃんらしい理由わねぇん(笑) 」
……
「むぅ…そうねぇん蘇生魔法ねぇ…使えないことは無いわでも美咲ちゃん蘇生魔法って言うのは結構魔力使っちゃしあたし今年で何億歳とかの老体だからぁん滅多には使えないのね…」
魔王が少し真剣な顔になり美咲に少し悲しげにこう告げる。
「そ、そうなんですね……」
何でもかんでも都合良くは行かないよなと美咲は指をつんつんしながらすこししょんぼりする。
「で♡もかんわいい美咲ちゃんの為なら考えないこともないわん♡」
「え?本当ですか?」
美咲は目をキラキラさせ、小動物の様な丸い目をして魔王の考えないことも無いと言う希望の言葉を食い入るように聞き質問をこう返した。
「ええ、美咲ちゃんの為ならあのしんどい魔法頑張って使っちゃってもいいわよ☆でもぉん!!他の魔界で働いてる人の事もあって、立場上の面子もあるから条件付きでなら美咲の為にドラゴンちゃん生き返らせてあげる♡」
「わぁー!太っ腹ですね!魔王様!!」
「でも条件てなんですか?」
「そうねぇその条件とは――………」
魔王がそう条件を言おうと言葉を続けた。
――――――――――――――――――▼またまだ美咲の魔界生活は始まったばかりであった……。
次回☆美咲進軍…。




