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爆縮と体温の機知(2)

パン攻防

銀色の反射が

あまりにも眩しくて

目を閉じた

次に見開いた時には

風景が変わっている

どこに居るのか

分からない

置いてきぼりにしたのは

冬の中

形を作ったアルミホイル


萎んだ時間が

膨れ上がるかは

酵母が

しっかりと働いているかだ

フワフワになるのか

モチモチになれのか

どちらになろうと

美味しければ良い


鼻に抜ける

穏やかな時間は

香りのタクトで

リズムが流れて

狐色を見つけた

取り出して配る皿の上

紅茶も入れて

ホットミルクと混ぜて

角砂糖は一つ

カラコロカラン

呼び鈴のように

スプーンの音


炬燵の上には

取り敢えずの幸せ

いつも鎮座しているから

本当の幸せ

なんて呼びたい

蜜柑で遊ぶ猫

テーブルに乗せる音

耳がピンとなれば

気づいて膝の上

前足だけは

テーブルの上


バターとマーマレード

おやつタイムの一匹と四人

千切って口へ運ぶ

追いついてくる猫

唇を舐められる

自分のおやつはあるのに

一人が生贄になれば

後の三人は

普通に食べられる

自分の役割を担いながら

天井から

その形を俯瞰している


足りない物はあるけれど

足りない物は無い気がして

それで良いと満足したら

壊れてしまうかもしれない形

だから

明確に願い

付随する行動を取る

外に出れば冬

温まるよりも

温まれる場所を守る






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