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永遠の時間旅行者であるあなたとは現実界の心の影であり本当の故郷への帰還はもうすぐだ。だからなにもしんぱいすることはない、

作者: 舜風人












生きてることが

つらくなったら

かえってこいよ、


魂の故郷へ


それがお前ののぞみならば


いつでもかえってこいよ


お前の魂の故郷へ


でも?それってどこにある?


それは


そうさ


現実界にはどこにもないようなふるさとさ


遠い昔に


お前の魂が永遠の時間旅行者として


旅立った


宇宙の果てにある

魂のふるさとなのさ


かえろうよ


そんな始原のふるさとへ


だって


そこでしか本来のお前の魂の飢えは

いやされないんだからさ


現実界での


どんな栄誉も


どんな幸福も



どんな財産も


そんな物


カゲロウにすぎないのだからさ。


そうだろ?


飢え、乾くお前の魂の


本当の幸いってそんな現実界での


金銀財宝や

勲章や

名声や

見せかけの愛や


そんな贋金じゃあないんだろ?


だからさ


帰ろうよ


本当の魂の故郷へさあ


それでしか

お前のその飢えた魂は


いやされはしないんだから。


ああ飢え渇く魂よ


お前のほんとうの故郷への帰還は


いつになるのだろうか


でも、、ほら?


どこかから声が聞こえてくるようだ



「飢え。渇く魂よ、

けれども、もう少しだけ

この現実界で見聞を広めるがよい


だがそれもそう先の事ではない。


お前が本当の故郷へ帰還する日は近づいている、


心配するではない。


むしろ安心して


この現実界での修練をもうすこしだけ積むがよい


救いの日は近づいている


何も心配する必要はない」




だがそれにしても日々の暮らしのこの空疎感は何だろうか?


さまざまに巻き起こるこの佛尊知現実界での


顛末、事件、騒動、病気、災害、難渋、懊悩 苦痛  試練 因果


それをどうとらえたらよいのだろうか?


それらはそもそも全く偶然であり、


何の因果も運命も必然性もないと言うのだろうか?


確かにそうかもしれない。


たとえば、、、


この世で善の種をまき続けて


全くの善人の見本のような人が


ある日ふと、難病に取りつかれ


のたうちまわって苦しんでのたれまわり狂い死んだのを私は知っている。


あの善の見本のような人がである。


善の報いがこれだったのか?


善行はなんだったのだろうか?


神も仏もないのだろうかと


つくづく思ったものである。



かとおもえば、、、



悪事の限りを尽くして


人々の膏血を啜り搾り取り


私腹を肥やして


贅沢三昧してあげく、国から勲章さえもらっている人もいる。

あるいは、、


まったく病気ひとつせず元気で

金周りが良くて


愛人も何人も囲っている。


豪邸に住み


グルメを気取って


食い放題


そのくせなぜか糖尿病にもならない、、


そんな人もいる。


逆に、、

貧乏でろくなものも食わず

それなのに糖尿病になって苦しんでる人もいる



いったいこの世はどうなってるんだ?



神様なんて嘘っぱちなのか?


弱肉強食


ずるがしこいものがいい眼を見て


純朴な奴はそいつらの食い物にされて終わりなのか?


オオカミは生きろ。


豚は死ね、



なのか?


この言葉


本来は

権力や財力で肥え太っている巨悪のブタどもを

飢えた貧乏な狼がやっつける


という意味だそうであるが


まあ今では

強い狼が弱い豚を食らいつくすという


「弱肉強食」の意味に転化してしまっているようですね??


それはさておき、、



私も若いころはずいぶん悩み求道の道にも


迷ったものだった。


しかし、




私にはわかっている。



この現実界は


ただちに


心を映し出す影に過ぎないということが。



結論を言おう、


善人とは


善の夢を見て


招福の夢を見たにすぎないし、



悪人とは


悪の楽しみの夢を見て


業魔の夢を見たにすぎないのだ。


いずれにしても


すべてはカゲロウであり、とらえどころはない。



善も

悪も


仏徳の大広野に咲いた1輪のスミレ草にも及ばない無実体なのだよ。


たとえどんな人生であれ


そしてその人生で何が起ころうとも


もがこうが

苦しもうが


悪の限りを尽くそうが


善の天使と呼ばれようとも


それはただちにあなたの


思い描いた通りの人生だったし、


事実どんな思いがけないことが起ころうと


そんなことは夢のストーリーの


既定事項だったのだ。


あらかじめあなたが決めといたことだったのさ、


あなたが表面づらは知らなかった?だけで


あなたの魂は


つまりは、


永劫の時間旅行者である


あなたの本体は

深いところでは

知ってたんだよ。



なぜならそれはそもそも


あなたがインプットしたことだったんだからね。



そうして


あなたは人生の夢道中を


紡ぎだし、


ある日ふと目覚めるまで



その幻視を見続けていくんだろうね。



それはまるで


悪夢にうなされて


汗をびっしょりかいて


ガバッと目が覚めたように


やがて

誰にだって

目覚めは来るんだよ。


誰にもね。


その時、人は


それまでの人生夢遊道中を


自分なりに総括するんだろね。


ああ俺は夢を見てたんだなってね

そうして魂はまた再び


自分の魂の目覚めの階梯に応じた


人生道中を


あらかじめインプットしておいてから、


いざ現実界に誕生すれば


けろりと忘れ去って


無限の時間旅行を繰り返し繰り返し


長いタイムワープの旅を続けていくんだろうね。  


それがあなたという


わたしという

タイムトラベラーの


輪廻転生なんだろうね


仏智は深淵で計り知れない

だが

それは厳然として宇宙を差配してるんだよ。


そういう久遠佛の知ろ示す


広大無辺の仏国土たる大宇宙を


あなたも


私も


芥子粒のようなちっぽけな夢で

永遠のブッダにお会いしては


その清らかな温顔に


否応もなく


宇宙時間の転変と

黄金の仏智、仏恩をよくしては


再び時間旅行に旅立つんだろうね?


それはそうさ


せっかく帰った故郷を再び捨ててたびだつ


永遠の時間旅行者の宿命なんだろうね



これは確かに言葉では言い表しがたいだろうね


でも強いて歌として間接的に


暗喩としてあらわすとすれば、、、


そんな時間旅行の心を


そうさ


短歌であらわすならば、、、






『善悪の旅のすべてを繰り返し仮の眠りにつくぞ嬉しき』



ということなんだろうね?

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