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おもいつくままに  作者: 真澄
11月
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タマネギ

 9月の上旬に母が玉ねぎの種をまきました。その苗を11月中旬に植え付けました。昨年、一昨年は母が玉ねぎを作り出した以来初めてというくらい生育不良で、数えるほどしかしっかりとした苗がありませんでした。ですが今年は例年並みに生育。しっかりとした苗がたくさんできました。

 「ねぇ、この苗全部植えるの?」と私。

「何言ってるの、昔は5も植えたんだよ」と母。ハイ、覚えています。私が小学校のころまでは、在所は稲作の裏作として玉ねぎを作っていました。記憶では、小型耕運機でうねを作って苗を置いていきます。そして耕運機で土をかけるのと同時に次の畝を作っていきます。私の役目は、土をかけた上から踏むこと。こうすることで苗が落ち着くそうです。平均台を歩くようにふざけて歩いていたのですから、ほとんどは大人が踏んでいたのでしょうけれど。

 苗の生育がいいといい苗だけを選んで植え付けろことになります。そうすると生育の良くない苗はさようならしないといけない訳で。今まで落ちこぼれ人生を送ってきた私には、これが堪えるのです。なんだか植え付けされない苗が、自分のような気がして。苗を見捨てない方法としては、生育しきった苗を購入してくればいいのですが。

 「ねぇ、来年から苗買ってこない」

「苗、100本で500円だってよ」一昨年、植え付けた苗は200本。1年分だともうちょっと足りない。500本買うと、2500円。3つで100円のたまねだと1年で15000円くらい。種は一袋、600円くらい。お金の問題じゃないんですけどねぇ。

 


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