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おもいつくままに  作者: 真澄
8月
30/43

お盆

 つい先日のこと。テレビでお盆を7月に行う地域と8月に行う地域の違いを紹介していました。在所はいろいろな行事を月遅れで行う事が多いので、東京で7月にお盆の行事をすることにあまり違和感もありませんでしたし、関東周辺はすべて7月だと思っていました。8月の帰省ラッシュは、田舎の月遅れのお盆に合わせて都会の会社が夏休みを設けるものだと思い込んでいました。ところが7月にお盆をするのは、都心部だけと知ってびっくりです。東京都でも最近まで稲作が盛んであったところは、8月にお盆を行うとか。番組によると、明治になって暦を改正するときに、7月にお盆を置いたようです。ところがこの時期は稲作が忙しいので、旧暦の8月にお盆を行う地域が多くなって今に至るとか。ご先祖様よりも、自分たちの生活の方が大事ってことですねぇ。

 迎え盆の夕飯の献立を考えながら、近くのスーパーのチラシを見て母が言います。

「お盆なのにねぇ。焼き肉にお寿司ねぇ」そうねぇ迎え盆の献立といえば、精進揚げに酢の物。これだと寂しいから、てんぷらの具にエビとかイカとかが加わりますけどねぇ。これでもさみしいからって、オードブルとかも用意するけどさぁ。ってこれって、仏様を迎える家の考えなのでしょうねぇ。

 我が家は父が長男だったこともあってお正月は年神様をお迎えして、お盆はご先祖様をお迎えするのが当たり前に育ってきました。亭主殿お父さんも長男という事で、同じように育ったと思います。でも両親が家を出て家に仏壇がないお宅だと、ご先祖様をお迎えすることはないんでしょうねぇ。そうなるとただの連休になっちゃうんでしょうしねぇ。そうなると、親戚集まって焼き肉やお寿司で宴会となるんでしょうねぇ。

 でも家に伝わっているお盆の食事。迎え盆にお天ぷら、次の日がおやき、次の日がおはぎや赤飯ってねぇ。昔の人もお盆にかこつけておご馳走を食べたかっただけじゃないかと思ってしまうのです。


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