くじ引き
年度末から年度初めに行われる、様々な役員の交代。自治会の役なんかだと順番で決まってたりするんですけどねぇ。子供関連の役だと、結構行われるのがくじ引き。
娘の部活の保護者会でも、この6月いっぱいでの役員交代だそうです。懇談会の最後に、
「6月中に二年生の保護者の方の中から、次の役員を決めておいてください」との現保護者会長さんの言葉。以下の会話は、お母さん9人とお父さん一人の会話です。
「ねぇ、どうする?くじで作る?」
「えー。会計くらいならくじでも行けどさぁ、会長はやっぱだめだよぉ」
「指さしする」
「えー誰推していいかわかんない」
「じゃぁ投票にする?」
と話が進んだところで、私は別の用事で少しだけその場を離れました。帰って来た時には、あみだくじらしきものが作られる途中でした。
「今休部しているうちはどうするの」
「これからどうなるかわかんないんだから、抜かしていいんっじゃない」
「みんながそれで納得してればいいけどさぁ」
「うちは、物理的に無理です」この発言は、旦那さんが中学の先生で双子のお母さんの言葉。
「そうだよねぇ、吹奏楽部と剣道部の掛け持ちは大変だよねぇ」
「じゃぁ、くじから抜くねぇ」とどこからともなくボソッと
「うちだって上の子のバレーボールと下の子と剣道の送迎、一人でやってたのに。それにもう一方の双子の家庭だってあるじゃん」
「もう一方の家庭の方はさぁ、お兄ちゃんと妹さんで役割分担できてるみたいだし」
「お兄ちゃんの時に保護者会長さんやってもらった人は、抜いていいよねぇ」
「でも、現保護者会長さん2回目だよ」
「あー私はくじに入れてもらっていいから」女三人寄れば姦しい。×3ですからまぁ、姦しいったらありゃしない。主な発言だけ並べてるので短い時間みたいですけど、実際にはかなりの時間が経過しています。結局あみだ決めるなら、最初からあみだで決めればいいのにとう思いも頭をよぎります。どうも女性ばっかりの会議って、いろんなことを検討してからじゃないと進まないようです。そしてくじを引いた後は、誰かが
「なんでー」と叫んで終わるのです。
「私、パソコン使えないよ」
「いいんだよ、会長権限でみんなに仕事ふっちゃえばいいんだから」
「仕事ひとりに押し付ける事なんかしないからさぁ」
「くじって出来る人を選ぶみたいだよ。昔、くじ引きで将軍になった人いるし」
室町幕府第六代将軍、足利義教。先代が後継者を決めないで他界。そのために家臣たちが石清水八幡宮でくじ引きをしてこの将軍になったとか。自分は神託で神になったといってかなりいムリな政治をしたとか。この人のやり方を受け継いだのが、信長だってどっかで読んだんだか聞いたんだかぁ。
このことと聞いてから私は、くじは神様のご意向だと思うようになりました。