ボカロ
アラフィフばあさんの雑感です。
娘がパソコンにイヤホンを入れて、何やら聞きながら宿題をしています。画面には娘の落書きのような、画像が映っています。なんのこっちゃと思いながら、イヤホンを引き抜いてみると電子音楽が聞こえてきました。親としては、娘もこんな音楽を聴くようになったのかと思う程度なのですが、娘にとっては自分の世界に親に踏み込まれたみたいでいやだったのでしょうねぇ。かなり反発されました。でもさぁ、ボカロ聞きながらノート埋めても、身につかないと思うのですが。
まぁ今は便利な時代で、ネットの動画サイトを見れば大体の物がみつかります。ボカロ作業用で検索すれば、出てくるは出てくるは。内職や家事の合間にスマホでボカロを聞きながらご機嫌な私。それに対して娘は、
「痛い」と言い放ち動画を止められてしまいました。おいおい、お母さんだって嫌いじゃないんですけど。
大体なぁ、昔からこんな感じの曲はあったんだよ。詳しくないけど。古くはテクノポップスと言ってだな、今や巨匠の坂本龍一さんがいた、イエローマジックオーケストラとかさぁ。タイムマシーンネットワークなんてデビュー曲から知ってるぞ。電子楽器を使っているだけなら、ココナッツボーイズも好きだったしなぁ。ババぁだって、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅ聞きたいんだよぉ。ボカロって言ったってさぁ、人間が歌ってるか電子プログラムが歌ってるかの違いだけだろうに。なんて長い御託を娘が聞いてくれるはずもないのですが。
ところでボカロってボカロイドじゃなくてボーカロイドなんですねぇ。意味は「ボーカルのようなもの」だそうです。ちなみにアンドロイドは「ひとのようなもの」なんですって。初音ミクがバーチャルアイドルと騒がれ始めた頃には、時代はここまで来たかとも思いました。その後も何かのイベントで、市川海老蔵さんと踊ったとか話題にはなっていたようです。一大ブームになったのは、誰でも使えるキャラクターとして配信されたためだとか。初音ミクに元の声優さんがいたと、検索して初めて知りました。
それからしばらくしてのことです。娘が
「この意味わかる?」と私に動画サイトを見せてきました。『エコー』ですか。なんだかたばこの銘柄みたいな名前だねぇ。昔お金のない大学生がこの煙草を部室でふかしていたのだよ。なんてことを娘に言ってみたいような気もしましたが、どうせ聞いてくれないのやめておきました。
『ECHO』外国で作られたボカロだそうです。聞き流しただけじゃわかんないけど、動画見ながら歌詞を見ながらならなんとなくわかるかも。って、ちゃんと和訳の歌詞を一緒に流してくれているサイトもあるじゃないですか。ホント便利な世の中になりましたねぇ。
そういえば世の中には、中学生の学習内容をボカロにした教材もあるとか。これも動画サイトに、出版者様の許可を得てありますととの但し書き付きで、歌ってみた動画がありました。まぁ、出版者からしてみれば宣伝にもなりますからねぇ、許可も出すでしょうねぇ。歴史とか数学とかはどうなんだろうなぁと思いつつ、英語だけ購入。
私の趣味で、車での移動中に洋楽を流していたこともあったのですがねぇ。子供に
「これなんて言ってるの?」と聞かれて、
「愛のために生まれてきた」くらいならいいのですがねぇ、
「お母さん、僕ひところしてきちゃった」なんてちょっと気が引けたりするのです。中学生のための英語だったら、子供に聞かせたくないような内容の物はないはず。
付属のCDをカーステレオに入れて聞いて愕然としました。まったく聞き取れない。ちょうど中耳炎だったこともありますが、ボカロの声がほとんど聞き取れない。年を取ると高い音が聞き取れなくと言いますが、自分の耳の老化にショックを受けたのでした。その後、動画をみつつ大雑把に歌詞を覚え、カーステレオの音量を上げることでようやく聞き取ることが出来るようになりました。それにしても、中学生用だけあって、まさに厨二病的な内容が満載。せっかく買ったのに、娘は興味を示さずです。
『ボカロ 英語 曲』で検索かけると、まぁこれもまた沢山出てきます。老化で耳が弱くなっているのでほとんど聞き取れませんけど。その中で気に入ったのが、『マトリョシカ』と『砂の惑星』。気が付いたらこのれ、同じ人が作ってるんですね。この人が、『打ち上げ花火』を作った人と一緒と知って驚きました。才能ある方は、何でもできるんですねぇ。
『マトリョシカ』を何度も聞いているうちに、ジッタリンジンを思い出しました。リズムに歌詞を載せる歌って、昔からあたんですねぇ。