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おもいつくままに  作者: 真澄
1月
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年の始めに

 お正月、思っていたい以上に自分の時間がありませんでした。

 お雑煮を作り、起きない子供たちを叩き起こし、みんなでそろっておせちをいただき、洗濯物を干し、一服しようと思ったとたんに、

「お腹すいた」ってさぁ、さっきお雑煮食べたところでしょうがと突っ込みたくなります。

 小正月を女正月として、年末年始の女性の労をねぎらう風習がある地方もあるそうです。在所にはそんな風習はありませんし、亭主殿にはそんな気配もありませんしねぇ。お正月でのんびりしたい私の気持ちは無視して、家族はここぞとばかりに思いっきりだらけモードです。

 家でぐうたらしていても、お腹はすくわけで。年末に買い込んだ様々なものも、育ち盛りの子供たちにかかては思った以上に消費されていきます。結局、近所のスーパーの初売りに買い出しに行くようになりました。

 買い物をしながら、いつもの合成酒よりちょっとだけいい日本酒に手を伸ばしながら、ふと思いました。

 家族旅行もほとんど行かないけれど、お正月にちょっとだけいいお酒に手が出せて、子供たちに高級ではないけれど好きなお菓子を用意できて、狭い炬燵で寝ている亭主殿に、タブレットとゲーム機とスマホで個々で楽しんでいる子供と私。これはこれで幸せなんだろうなぁ、と。トランプで大笑いして、百人一首で札が取れないと大泣きしたり、書初めを早く書けとせかしたり、これはこれで平和なんだろうなぁとか。

 

 今明日現状が、ほんとはすっごく幸せなんじゃないかと思ったのでした。

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