話し合い
それから俺達は認識のすり合わせをした。
と言っても、何を知ってて何を知らないかを話しただけだが。
あぁ、異世界から神様によって送り込まれた件も話しておいた。
テンプレイベントの事とか話しておかないと、協力して貰えないからね。
「自分を仲間にしたのは、テンプレに含まれないんですか?」
「あぁ、どうやら含まれないみたいだ。増えてないし」
「そうですか……。結構レアな存在だとは思うのですが」
「多分、美少女に变化出来ればテンプレになるぞ。
後は実は無茶苦茶強いとか?」
「オスなので無理ですし、そもそも变化出来ませんし。
後、自慢じゃないですけど、無茶苦茶弱いです」
「チッ、使えないな」
「あ~! バカにしましたね!
しょうがないじゃないですか! まだ子供ですよ?!」
「えっ? 4歳って子供か?」
「さあ?」
「知らないのかよ!
多分だけど、俺の居た世界じゃ4歳って言ったら大人だぞ?」
「そうなんですか? じゃあ、世間を知らないボンボンって事で」
「世の中のタヌキ全般がそうだろうよ……」
このタヌキ、レベルアップの事も知らなかった。
気づいたらレベル3になってたらしい。
当然、パーティーを組んだり仲間になったら経験値はどうなるのか、なんて事は知らない。
ヘビ玉退治をやりながら、ステータスを確認するしかないな。
後、タヌキの使える魔法。
風魔法なんだけど、3種類の魔法が使えるらしい。
攻撃魔法じゃないそうなので、使ってもらった。
『ウィンド(Lv.1)』は送風魔法。そよ風程度。扇風機の弱って感じ。MP5を消費。
『クール(Lv.2)』は冷気を送風する。エアコンの弱くらいな感じ。MP7を消費。
『フォロー(Lv.2)』は後ろから風を吹かせる。いわゆる追い風。少し早く走れる程度。MP8を消費。
10秒で走れる距離を9秒で走れるくらいと微妙。
走るのは自力だし、止まってたらウィンド(強になった?)と変わらないし。
ちなみに、どの魔法も3分しかもたない……。
よ~く判った。
本当にこのタヌキ、戦闘には使えないわ。
頑張って頭を使ってもらおう。
「今、役に立たないな~と思いましたね?」
「うん、思った」
「……そういう時はウソでも思ってないと言うものですよ。
しかし! 私には知識があります!
話したと思うのですけど、混血なのは他にも居るのです。
それらと話をして、仲間になってもらうのはどうでしょう?
中には強いのも居ると思いますよ!」
「なるほど! どの辺に住んでるんだ?」
「さぁ?」
使えね~!
そしてやっぱり他人任せじゃないか。
まぁ、探してみる価値はあるかもしれないが。
翌日。
今日も元気にダンジョンです。
でも少しは気が楽。
やはり暗い中を見張りしてくれるのはありがたい。
話し相手にもなるしな。
「最初に開けた穴には居ないな……」
「やはり湿り気が無くなってるのが問題なのでは?」
「そうかもな~」
「違う穴を開けるよりも、同じ穴を深くしてはどうでしょう?
集まりやすい場所かもしれませんし」
「その可能性もあるか。
じゃあ今日はこの穴を深くしておこう」
俺は最初の穴を4mほど奥に進めた。
程よく湿り気が出てきたので、明日に期待だな。
他の穴で2箇所ほどヘビ玉を退治して、今日は終了。
大体1つ10匹くらいの塊なので、40くらい稼いだ。
タヌキと経験値を分けるなら20くらいかと思ったけど、丸々入手したな。
倒したのが俺だけなので、タヌキには入らないのかな?
タヌキでも倒せる方法を考えないとダメかもしれない。
それよりも、俺、もうすぐレベルアップですよ!
今日で842になったんだよね。次は850だから、後8!
ヘビなら4匹でレベルアップだぜ!
明日が楽しみだ。
次話は6日の17時に投稿します。




