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近い未来を考える

本日2話目です。

と言っても1話めはステータス紹介ですが。

身分証も手に入れた事だし、新たに今後の目標を立てようじゃないか。


まずは、やはりテンプレ攻略。

これをしないと生きていけないからね。


次に、仕事を探す。

貰ったお金でもしばらくは過ごせるが、いずれ無くなる。

ならば今の内に手に職を。


次に……ん? 以上か?

拠点とか欲しいけど、ここに定住すると決めた訳じゃないしなぁ。


よし! 目標は決めた。

早速帰って、商人に相談しよう。

俺のショボイ知識じゃあ、仕事もどうして良いか判らないからね。

冒険者ギルドがあれば、登録して依頼をこなすって手があるんだけどなぁ。




「って事で、俺はどんな仕事をしたら良いと思います?」

「帰ってくるなりソレですか……。

 何が『って事で』なのかは知りませんが。

 では逆に聞きますが、何が出来ます?」

「え~と、食う寝る遊ぶ!」

「お帰り下さい」

「冗談ですよ! え~とえ~と、あっ、鑑定が出来ます」

「レベルは?」

「3です」

「それでは商売人にはなれませんね」

「商売人に必要なレベルは?」

「少なくとも5は欲しいですね」


ひたすら鑑定したらレベルが上がったんで、またそれをすれば5には出来ると思う。


「じゃあ上げます」

「簡単に言いますけど、上がりませんよ」

「えっ? 何故?」

「鑑定を繰り返せば上がると思ったでしょう?」

「違うんですか?」

「違います。3から上に上げるには、他の条件が必要なのです。

 例えば3から4にするには、職種が商人である必要があります」


そんな規制があるのか。


「言っておきますが、全ての項目においてレベル3までは誰でも上がれます。

 そこから先は何らかの条件を満たさないと上がりませんよ。

 唯一上げられる物は自身のレベルだけです」

「魔法もですか? ポーション飲んで上げましたけど」

「アレを飲んだんですか。挑戦者ですねぇ。

 そうです。魔法も同じです」


レベル3で打ち止めか~。

それ以上にする条件は何だろうか? 職種が魔法使いとか?


「魔法も使えるんですか?」

「ええ。水と火ですけど」

「ほうほう。現在の職種は?」

「狩人です」

「では狩りを仕事にしたら良いじゃないですか」

「俺でも出来ます?」

「さあ? 貴方の戦闘力を知りませんから。

 まぁ、試しに森でもダンジョンでも行って狩りをしてみたら良いんじゃないですか?」


ダダダダダダダダダンジョン?!

出た! 定番!


「ダンジョン、あるんですか?!」

「ありますよ? この街の近くにもあります」

「その辺りを詳しく」

「はいはい。判ってますよ。

 まず、森など地表に居るのは獣です。詰め所で報酬が貰える獣は、狼や熊やヘビなどです。

 ダンジョンに居るのはモンスターと呼ばれています。これは倒しても報酬は出ません」

「何故です?」

「倒しても証明出来る物が残らないからですよ。幻のように消えてしまいます」

「それは何故?」

「怪我をしたら血が流れますよね? 大怪我なら死ぬ事も。

 ダンジョンではそれに加えて、ステータスにあるHPの項目の数値が減ります。

 なのでダンジョンではHPを吸収していると言われています。

 話が逸れましたが、モンスターはHPで出来ていると言われています。

 なのでHPが0になると消滅してしまいます。それはダンジョン内でHPが無くなった人が消える事で証明されました」


怖い! 死ぬ程の怪我をしてなくても、HPが0になったら消えちゃうの?!


「ちなみにモンスターが消えた後にドロップ品と言われる物が出る場合があります。

 それはダンジョン内で死んだ人の持ち物だったと言われています」

「そんな怖いダンジョンに行く人は居るんですか?」

「居ますよ。

 まず、ダンジョン内には鉱石や宝石があります。採掘師は護衛を付けて潜りますね。

 それからレベルを上げたい人。地表と違い潜ればモンスターと遭遇する機会が多くありますので。

 後は一攫千金を狙っている人。大金をドロップする事もありますからね」


なるほど。

確かに俺が森に入って獣を探しても見つけられないかもしれない。

だがダンジョンなら確実に出会えるって事か。

そして運が良ければ、大金のドロップとレベルアップの恩恵が。

怖いけど、行ってみるかな?


「ちなみに、俺レベル15なんですけど、入れます?」

「入場規制は無いですから、入れますよ。そのレベルだと地下2階が限界でしょうが」


地下2階までね。

じゃあ今日の内に準備をして、明日行ってみるかな!

次話は5日の17時に投稿予定です。

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