ステータスとポーション
一応全ての項目の説明は読んでおこう。
たとえそれが周知の内容でもね。
まずは『職種』だな。
『職種:主にしている仕事』
うん、そうだろうね。
だけど、俺、狩人の仕事なんかしてないけどな。
1日採取しただけ。あれで狩人になるのか。
商人と取引したけど、商人にはならないし。
その仕事をした総時間で算出されるのかも?
次は『レベル』。
『レベル:獣やモンスターを倒す事で得る経験で増える』
なるほど。
つまりこの世界には、獣だけでなくモンスターも居ると。
やだなー、怖いなー。
でも倒さないとレベルは上がらない訳で。
よし、保留だ。
次はHPとMP。
『HP:生命力。0になると健康体でも死ぬ』
おっふ。
恐ろしい内容が出たよ!
納得の行く説明でもあるけどさ。
ちょこちょこ確認した方が良さそうだな。
『MP:魔力。魔法使用時に精霊に与える。0に近づくと倦怠感が出る』
0に近づくと倦怠感が出るのか。
そういえば、魔法屋のおっさんもダルそうにしてたわ。
次は『筋力』か。
『筋力:筋肉の総量。体力・持久力・速さに関係する』
なるほど。ここの数値が高いほど、力が強いって事ね。
筋肉の事だから、足の速さにも関係するのか。
次が『耐久』。一番謎な項目だ。
『耐久:耐久力。毒耐性・麻痺耐性・病気耐性・痛覚耐性・等の総称』
おおっ! 上げておきたい項目だね!
ここが高ければ病気にもなりにくいみたいだ。
次が『魅力』。21は低いのかが判れば良いな。
『魅力:その物の魅力値。最大で100だが、人間種の平均は18くらい』
これ、神監修だろ。
俺の考えてる事が反映されてるぞ?
まぁ、平均値よりも少し高かったので嬉しいけど。
この数値が高いほど、精霊に好かれやすくなるのではないだろうか?
ふ~む。
なんとなくは参考になった。
で、多分だけど、レベルが上がれば項目の数値も増えるんだろう。
……じゃあしばらくは無理だな。
レベルアップで思い出した。
折角ポーションを買ったんだし、魔法のレベルアップしないとね。
早速飲んでみよう。
確かこの赤いのが火魔法のポーションだったな。
……
…………
………………
ヴアッッッッッッッ!!!
ナニコレ?!
タバスコ飲んでる?!
辛い! っていうか、痛い!!
そしてマズい!!
水っ! 水~~~~!!!
おっさんが「飴でも買っておけ」って言った意味が理解出来たよ……。
って言うかさ、教えろよ!!
水をガブ飲みして飴を舐めて、やっと落ち着いたわ。
そして、俺の目の前には未開封の水魔法のポーションが……。
え~、これも飲むの? 色は水色で綺麗なんだけどなぁ。
こうなってくると毒々しいようにも見えてくる。
え~い! 男は度胸! 飲んだらぁ!
…………水魔法のポーションは、雑草の味がしました。
ドーピングはダメ! ゼッタイ!
まぁ、これで魔法は両方共レベルアップしただろう。
一応ステータスで確認………………HPが75→70になってるやなぃかぃ!
生命力まで脅かす品物かよ!
次話は、明日の17時に投稿します。
皆様、良いお年を。