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Object Eachーオブジェクト イーチー  作者: ライト@顎割れガンマン
2/3

ep.2 Departure⇔Panties

タイトルは適当につけてます


ご了承ください

object Each




「...ん...んん?」


ゴー

という騒音で俺は目を覚ました


周りを見回すと

おそらく飛行機の中なのだろう


荷物がガタガタと音をたて

よく映画でみるような

無機質な骨組みの壁が

ギシギシと音をたてていた


どうやら運送されているようだ...


んんん?


俺はベットへと潜った筈...


いくら思い出そうとしても

最後にベットで寝た記憶しかない


...冷静になろう

まず人数

椅子は俺側に1列

向かい側にも1列


うむ、よく映画で見るアレだな

護送ヘリみたいだな


向かいの列には

横になって寝ているおっさんが1人


40代ぐらいか30後半ぐらいだろうか


俺らの列には誰もおらず

俺は列の真ん中に

御丁寧にシートベルトをつけられ座っていた


どーなっているんだ

考えてもわからないので

少し寝ることにした



しばらくすると船は1度動きを止めたのか

ガタンと音をたてた


その衝撃で俺は再度目を覚ました


前の列のおっさんは爆睡していた


窓を見ると地面に接しているようだった

どこかに着いたのか?


外はまだ真っ暗だ


キュイーンと音が鳴り

扉が開きだした

多少の外気が中に入ってきて

夏場とはいえ多少の冷えを感じた


扉をみていると人影が外から入ってくる


...コツコツコツコツ


顔が船内の灯りに照らされ

輪郭、目鼻立ちなどをあらわにしていく


その人が船内に入り

目が合ったときわかった


もしかしたら目はあってないかもしれないが

思春期なので仕方がない


そう、その人は、


いや、その子は


ーーパンツ丸出しの女の子だったーー






私は、家が嫌いだった


お酒を呑んでは、母や私に暴力を振るう父


その父のストレスからか

私に対して暴言を吐いたり

自身の腕にリストカットをする母


そんな親と共に暮らしていた私の家は


暗い牢獄にまで見えていた


学校に居る時だけが私の安らぎだった


そうだったのに


父親がリストラをくらい

収入が無くなり


リストラを受けたその日は

私達に向かって一日中土下座をしていた


だがそれもつかの間


仕事も探さずお酒を呑んでは暴力や暴言を

撒き散らすだけの

壊れた機械のようになってしまった


そんな父と共に居たからなのか

母親も部屋の角で喚くだけの

ゴミになってしまった


それでも学校があると思うと

少しだけ希望がでた


ある日の朝

制服に着替えていると

父から


「お前が高校に払っている金...


...毎月無駄なんじゃないか?」


ん?


「なにを言ってるの?お父さん」


そう聞いた私が間違っていたのか


いきなり殴られ


「あ゛?てめぇが学校に払ってる金で

俺の家のローンを払えっつってんだよぉぉ!!」


ふと、私はカウンターに置いた

用意しておいた今月払うはずの学費が

ないことに気がついた


「お父さん!私が置いておいた

今月の学費は!?」


すると父親が更にブチギレたのか


「学費だぁ?そんな物ぉ

とうの前に使っちまったわぁ!!」


うそっ...それじゃあ学費払えないじゃん..


「私がっ...

...バイトして頑張って貯めたお金だよ!?」


あぁ...どうしよう..涙が止まらない


「払えないなら高校辞めるしかないだろ

せや、そのバイト代は今後俺によこせな」


もうっ...!本当にっ..


何も出来なかった私は

精一杯父を睨んだ


「そんな嫌ならここから出ていけよ」


...っ!!


私は母を見る


目が合ったが

変な粉を手に持ちぱくぱくする以外

何もしてはくれなかった


私は..


私は速攻で鞄やケータイを手に持ち

家を飛び出した、


「お゛ぃぃぃ!!

優美ぃぃぃ!!」


父の言葉を無視して

私は外を走っていた



しばらく走っていると

周りの視線が

私の下半身へと集まっている事に気がついた



...あぁ

スカート履き忘れちゃった..


今の私はワイシャツにパンツという


周りから見れば痴女そのものだったろう


私は半べそをかきながら

裏路地を通り山へと走った



山へ入った私は

てくてくと適当に歩き


気がつくと

開けた場所へと出ていた


そこから少し歩いたところに

古びた山小屋を見つけ

その中へと入った


山小屋は火事が起きたのか

半分ほど灰になっていたが


玄関側に狭いスペースがあり

多少なりと無事ではあった


屋根もあり

そこなら雨風ををしのげるだろうと


そこで横になり少し眠った


目を覚ました、、


お昼だろうか

晴れていて気持ちよさそうだったが

パンツ丸出しで歩くのも

なんなので

このままもう少し寝ることにした..




プーップブ

メールだろうか

なかなか大きかった受信音で

私は目を覚ました


周りは暗くなり

明かりといえば自分の手元の

スマートフォンぐらいだった


「...あぁ」


午前4時..

.,もう次の日になってしまっていた


メールを確認してみると


EAwとか言うところからの

アンケート案内のようだった


真っ暗で心細く

特にする事も無かったので


アンケートに答えて見ることにした


メールを開くとそこには


Each A wish(E.A.wプロジェクト)

「願いを叶える委員会」


叶えたい願いはありますか?


○はい


〇いいえ


なんて事が書いてあった


「..なんだこれ、ばかばかしいな」


なんだかアホくさくて少しホッとした


私はもちろん

「はい」の項目へとチェックをつけた


下へとページ更新が来たので

スクロールしてみると


家を出る際に必要な物を記してください

・必要な物リスト

(生モノはお控え下さい)


「...必要な物ねぇ..」..フムゥ


なんだか昔みていたテレビ番組の

某無人島生活の道具を考えるようで


私はすこしウキウキしていた


・ケータイ

・友達

・家ぞ_▼


ーーーあ


「無人島なんて

お父さんとお母さんが居れば怖くないもんね!」


「そーだぞ〜優美ぃ」


「そうよ〜?」


...なんてーーー

昔の思い出に浸ってしまった



項目欄に記入したものを1度消し


ケータイと下着類と記入を書き直した


すると下へと項目が増え


▼名前、住所、電話番号を書いてください


と書いてある


名前:牧原 優美_まきはら ゆみ


住所:ーーーーー


住所...か、


住む場所なんて、ないんだよね..


とりあえず私は名前と

電話番号だけを入力する事にした


電話番号:095-○○〇-××××




するとさらに下にスクロールされ


現在位置をGPSで検出致します


...えっ?


そして数秒後



▼登録完了しました



「...あれ?」


普段なら絶対に不安になる筈なのに


今はなんとも思わなかった


逆になんだか物凄い

高揚感が私をさらっているようだった


▼残り20秒であなたの転送は完了致します


ゴー

という騒音が

聞こえて来たので外へ顔を出した



私はとてもびっくりしてしまった


いいえ、誰だってあれをみたら

驚いた筈


だって目の前に映画さながらの


ボロい飛行機が


とまっていたのですから



私は扉が開かれた飛行機へと

歩を進めた


一歩一歩

こことは違う世界へ行けるような気がして


中へ入ると中には

私と同い年ぐらいの男の子がいて


私は彼と目が合った瞬間


「あぁ...」


どわっと何か

重荷が崩れた気がして


「う゛ぅ...」


涙と声が溢れだしそうで

止め方がわからなくなって


膝もカクカクして

立ち方もわからなくなって


私は前に崩れるように走り出し

彼に抱き着いて大泣きしてしまった


ーー私はボロボロと涙が止まらなかったーー


俺は...


俺はその日人生で初めて

パンツ丸出しの痴女に泣きつかれました


彼女は船内に入った途端に身体を

ガクガクと震わせ


倒れ込むように

俺に抱き着き泣いていた


どうしたんだろうと考えるよりも先に


俺は自分がわからなくなり


ーーとにかく冷汗が止まらなかったーー


こんなに早く2話目を投稿するのは初めてなので

誤字脱字にはご注意下さい


Panties=パンティです

謝罪

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