第13話:追加メンバーと一緒に
朝風に顔を撫でられて目が覚めた。この前とは違って獣はいないから安心して眠れたかな。
『カポカポ』
馬はずっと待っていたようだ。モウヤダ・・・
廃屋から出ると馬もどきは立ち上がってすり寄って来た。いつの間に俺は好感度を上げたのだろうか?
あーあ、さっさとリフに会って癒されたい・・・何が楽しくて草原で馬と散歩せねばならんのだ!
とりあえず道を探そう。前はどこを通ったかな?
馬もどきの足音をBGMに小高い丘を登って目的の廃墟まで歩いていく
ふと振り向くと馬の脚が六本足あることに気づいた
前に見た馬は確かに四本足で前世と変わらないのだなと思っていたのだが
この馬は後ろ足に寄ってもう二足、足が生えている
「なんだっけか、スレイプニルとかアンヴァルなんか神話系のやつでこんな奴いたような気がするな」
馬もどきは鼻面を俺の背中に押し付けながらさっさと歩けと言わんばかりに鼻息をかけてくる
確かこのあたりで道があったはずなんだがあたりは暗くなり始めていて空は紺色と夕日の明るさが交じりあうマジックアワーだった
しかたがないので今日は廃墟で夜を過ごそう
馬もどきは大きく崩れた壁からすでに家の中に侵入して横になっていた
「この馬、本当は人間なんじゃねぇのか?」
そう呟くと馬もどきは鼻息を鳴らして見つめてくる
「どうでもいいか・・・」
ベルトに差していたロングソードを壁に立てかけて俺はこの世界に来てからのことを思い返していた
「・・・そういえばリフって誰だ?」
商人ペゲッシャとレウーという美少女あとはキャラバンで話さなかったやつが数名だけ
違和感が大きくなる
そもそもなぜ疑問に思わなかったんだ
知識は思い出せるのに過去の「思い出」が思い出せないことに




