第12話:馬もどきに気に入られまして
俺は前回と同じように移動した。すると前回と違ったことが起こった。馬もどきが近寄ってきたことだ。
「さてと、前と同じ草原。間違ってないな!流石俺だな。ちゃんと六脚の馬もいるし。」
ドドドドド
「・・・何か、走ってきてね?」
ドドドドドドドド
「・・・」
ドドドドドドドドドドドド
「逃げるっきゃねぇ!」
すかさず俺は森に逃げ込み木に登ったのだが馬もどきは木の根元に来てこちらを見上げてくる。おかしい。
「どうしろってんですかぁ」
間抜けた声を出して聞いて見ても馬は鼻息を出して見てくるだけだ。
しばらくして俺は仕方なく木を降りてみたら途中で馬もどきに鼻で押されて落ちかけた。
「うお!何すんだ馬もどき!」
と叫ぶと馬もどきは服を噛み引きずり落としやがった。クソ痛い。
「や、やりやがったな?」
上半身を起こして見返すと腹に衝撃を喰らった。奴は鼻を擦り付けてくるのだ。ははは、馬面が超怖いわー。
馬もどきは満足したようでやめてくれた。
悔しい。でも動物に友好的な行動をされたのはあまりなかったので嬉しくもある。
何となくテレビでやっていた目を見つめると馬は気に入っていないと目を逸らすらしいのでやってみるとしっかりと見返してきた。
「・・・こいつ」
嬉しかったのでしばらく見つめあっていたのだが、リフと合流する為に移動する。すると後ろから轡の音が付いてくる。振り向くと馬もどきがいる。無視。
とりあえずしばらくしたら居なくなるだろうし廃屋に向かおう。




