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願いは現実に  作者: ニス塗った作者
第2章:どうなってんの?・・・
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第9話:変調

 体が軋む。まるで竹のようにしならせられているかのように、体のほとんどの筋肉が伸びきっている。指先や鼻先さえも外側にのばされているかのようだ。

 手を動かそうとするが、思うようにいかない。


 『おめでとうございます。あなたはレベルアップしました。これより肉体を適正値まで引き上げます。』


 そういえば神の話の中にレベルアップがあるといっていたが...




 次の日の朝に俺は目が覚めた。昨日は激痛のあまりに意識がなくなったようだが、体のほうはむしろ調子がいいといっても過言ではない。

 それと新しい力を俺は手に入れたようだ。


 「視界見識ビジョンビュー


 呟くように言うと目の前の視界にあるものに付箋が出てきて知っているものならすべて名称が出ている。

 それともう一つ、ステータスだ。俺は起きたときに脳内アナウンスで説明されたのだが。


 「能力把握ステータス


 これはいたって簡単にできているようだが、元の世界にあったら新しい社会が生み出されるくらいすごい力だ。


 name:迅雷

 level:4

 MP:100/124      魔力の総量

 STR(筋力):74    直接的な力

 DEF(耐久力):84    生命力の高さ

 AGI(俊敏):54     速く走れるなどの力

 INT(理力):50     その場での判断力、理解力

 LUK(運):27      外的要因を味方にできる力

 称号:

 スキル:視界見解ビジョンビュー 能力把握ステータス


 と視界見解ビジョンビュー鑑定・・している。正直見たときはうれしく思ったが、この世界で生きていくためには知識がやはりいる。

 なぜなら視界見解ビジョンビューは自分自身が知っている情報がないと役に立たない。そしてレベルが足りない(・・・・・・・・・・・)


 「おい、大丈夫か?」

 「業者か、悪趣味な奴だなお前は」

 「へっ、どうせ言ったって痛いのは変わらないんだぜ?だったら最初は痛みになれたほうがいいだろう?ジンライさんよぉ」

 「たしかにそうだな」

 「で、あんたスキルとlevelはどのくらい手に入れたんだ?」

 「知りたいならあんたのステータスを言いな」

 「へっ、常識は知らないけど定石は知ってんだなあんた」

 「名前を聞く時も同じだろうよ」

 「たしかにな。それで俺のステータスを明かしたら教えてくれるのか?」

 「なぜそこまでこだわる?」

 「趣味だからだよ」


 この話した感じからただの暇つぶし感覚のようだな。


 「そうか、スキルとlevelだけなら教えてやるよ」

 「俺のスキルは能力把握ステータス剣術ソードスキルだ。」

 「俺は能力把握ステータスだけだ」

 「あんたも恵まれない奴だったか」

 「どういう意味だ?」


 俺は若干怒気を含ませた言い方をした。


 「スキルは基本的にレベルアップと共に出てくるらしい。」

 「そうなのか。」

 「だから恵まれないものなのさ」


 こいつの話し方だと能力把握ステータスは基本的に付与される能力のようだ。それにしてもスキルに関してはあれだろうな。レベルアップするまでに会得した技術が能力把握ステータスに表記されるのだろう。


 「ジンライ君、レベルアップおめでとう」


 後ろからペゲッシャさんが話しかけてきた。そして俺は驚いて声を上げた。


 「うわぁぁぁぁぁ!」


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