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OTOGI WORLD   作者: SMB
* have an adventure *
45/92

おおかみさんの襲来

ほんの若干、シリアス注意


歩きながら、パンをほうばっていた。

なかなか行儀の悪い事だが、しょうがない事だ。


バレッタの塔を脱出してから、だいぶ歩いたような気がする。


暗かった空が、今では明るく透き通っている。

朝の風は、いつもより冷たい。

けれどその冷たさが、私の眠気をどこかへ飛ばしてくれる。


緩やかな坂道を進んでいる。

もうすぐ山に入るのか、周りも木々で埋め尽くされてきていた。


こんなに歩くのは久々かもしれない。

脚の痛みは徐々に増している。


けれど、止まる訳にはいかない。

その脚を、半分引きずるような形で前へ進んだ。


この間にも、レイルは苦しんでいるのだ。

私なんかより、きっと苦しんでいるに決まっている。


そう思うと、私の気持ちは沈んでいく。

彼は大丈夫だろうか。

まさか、もう死んでいないだろうか。


過った嫌な考えを振り払う。

とにかく、早く解放してやりたい。


海希「っでぇぇぇ!!?」


な、なんだ!!?


歩いていると、突如現れた大きな網。

それに包まれ、上から引き上げられる。


気付いた時には、袋状の大きなネットの中で、私は宙ぶらりんのまま木に吊るされていた。


ボヨンボヨンっと反動で揺れているが、次第にその動きが止まる。


??「よーし、獲物がかかりやがったぜ」


私の様子を見ていたのか、どこからともなく現れた男。


大柄な体つきで、体格が良い。

目つきが鋭く、大きな口で薄い笑みを浮かべている。


海希「耳..!!!」


そして、そんな悪そうなお兄さんの頭には、獣耳が生えていた。


燃えるような赤い髪の隙間に、フサフサの耳が生えている。

あれは、どう見ても獣耳だ。


狐......いや、あれは犬だ。

犬耳だ。


犬男「あぁん?なんか見たことねぇ女だな。金になんのか、こいつ?」


貧乏くせぇ、とまで言われ、なんだか腹が立った。

この失礼な犬耳男は、一体誰だ。


犬男「おい、お前!なんか金目のもんは持ってんのか?!」


下から声を張り上げる犬男。

口調も荒く、性格が悪そうなのは明らかだ。


彼は追い剥ぎなのか。

なら、私はとてもピンチだ。


海希「持ってる訳ないでしょ!」


持っていても、持っていると言う奴がいるのだろうか。


犬男「それ本当だろうな!?食料と金になりそうなもんは全部置いていけ!」


やはり、はいそうですかと逃がしてくれる犬ではないらしい。


私の知っているおとぎ話に、こんな悪い犬が出てくる話はない。

もしや、新手の犬なのかもしれない。


海希「なら、降ろしなさいよ!」


置いていけと言われても、この状態でどうしろと言うのだ。


お願い、と言うより命令に近い言い方で相手に叫ぶ。

多少怖かったが、私はもっと怖い目にあっている。

こんな事で怖がる女だと思ったら大間違いだ。


犬男「ちっ。生意気な女だな」


なんて失礼過ぎる犬なんだ!

飼い主がいたら、クレームをいれてやるのに!


と言うか、躾が全く出来ていない。

ありさが言っていた犬のイメージとは違う。


あの忠実で愛想の良い犬が、こんな凶暴になるなんて...

この犬の事を、まさに狂犬と言うのだろう。


地面に少しずつ降ろされる最中、私はムカムカとしていた。

やはり、獣耳人間にろくな奴はいない。


犬男「ほら、降ろしてやったぜ?さっさと荷物を渡しな」


網の中から、無我夢中で外に出る。

本当に腹の立つ奴だ。


犬男「よし。じゃぁ、服も脱げ」


私がリュックを地面に置いてから、すぐの事だった。

相手の言葉に、私はピクリと反応してしまう。


海希「この変態!」


怒りのあまり、思わず叫んでいた。

キッと相手を睨み付ける。


犬男「はぁ?誰が変態だ、誰が!俺はてめぇみたいな貧乏くせぇ女には興味ねぇんだよ!」


それでもこいつは、こんなところで私を裸にさせようとしている。

やはり変態に変わりはない。


いや、犬耳が付いている時点でかなりの変態寄りだろう。


犬男「ほら、痛いめに遭わされたくねぇならさっさと脱げ!」


服を脱がされる行為が、既に痛い行為だ。

これだけ言っても免除してくれそうにもない。


私は咄嗟に、懐から拳銃を取り出した。


海希「動かないで!」


カチャリと、銃を男に向ける。

黒と白の玩具のような銃。


その為か、相手は焦る様子もなく私を冷静な態度で見ていた。


犬男「....へぇ。なんだ、いいもん持ってんじゃねぇか」


海希「動いたら撃つからね!」


撃つ気などない。

もともと、私ではこれを撃てない。

ただの脅し用だ。


海希「見た目は玩具っぽいけど、本物なんだから!」


目立つ白黒銃。

今でも玩具みたいに見える。

けれど、その重みは確かなものだ。


犬男「それで俺を撃つつもりか?お前にそれが撃てんのか?どうなんだ?」


銃を向けられ、余裕の笑みを浮かべている。

こいつはイカれている。

もしくは、舐められているのだ。


犬男「....俺は、もっといい物を持ってるぜ?」


ガチャリと音を立てて、男が取り出した物。


猟銃だ。


何度かテレビで見た事があるので分かる。

細長い銃身が、まっすぐこちらに向かって伸びている。


海希「....!!!!」


体が硬直する。


銃なんて大嫌いだ。

こうやって手に持つ事態が私の中で有り得ない事だったのに、ここに来てから良く銃を向けらる。

早く銃刀法をなんとかして欲しいものだ。


犬男「お前、銃なんて撃った事ねぇんだろ?」


ハッとなる。


どうして分かるのだ。

野生(飼い犬ではないだろう)の勘と言うものだろうか。


犬男「お前から弾薬や硝煙の臭いがしねぇ。それに、体も震えてんぜ?」


海希「それは、あなたにそんな物を向けられているからよ」


もっともらしい言い訳をしてみる。

けれど、犬男に冷たい態度であしらわれた。


犬男「あぁ、そうかい。なら、撃ってみな。10秒だけ待ってやるよ。お前が撃たないなら、俺が撃つ」


彼は本気だ。

目を見ていれば分かる。

透き通るような青い瞳。

それに捕まったかのように、体が動かない。


犬男「10....9....8....」


死のカウントダウンが始まった。


男の声のトーンが、少しずつ低くなる。

額からジワリと汗が吹き出した。

どうすればいいのか、ひたすら頭を回転させる。


犬男「7.......6.......5......」


数字が小さくなるに連れて、カウントがゆっくりになる。


本気なのだ。

このカウントが0になれば、私は確実に撃ち殺される。


犬男「4........3.........2........」


私は咄嗟に駆け出した。


考えなくとも、選択肢は一つしかない。

撃つ気などない私と、私を殺す気のある犬男。

既に、答えは決まっている。


ニゲロ


私自身が、そう強く言っていた。


歩いて来た道を大きく逸れ、茂みの中へと走る。

まだ日は明るいが、なるべく視界の悪い場所に逃げた。

障害物があり、男が私を見失う確率が高い場所だ。


犬男「1.......0だ」


ドォォォォォォオンッ!!!!


耳鳴りがした。

頭の奥まで響く音。

思わず耳を塞いだ。

耳を塞いでも、頭の中で響いている。


静寂を守っていた森の中で、突如響き渡った銃声。

小さな鳥や動物が、勢い良く飛び立った。


犬男「俺と鬼ごっこでもするのか?良いねぇ、おもしれぇじゃねぇか」


カチャンと装填される音。

そして、銃声が響く。


耳を塞いだ所で、何も変わりはしなかった。

頭も耳も痛い。

その音で、体がぐらりと傾いた。


相手が枝や草を踏みしめる音。

静かな森の中で、私はひたすら逃げた。


ドォォォォォォオンッ!!!!


近くの木が倒れる。

それを尻目に、私はなるべく背を低くして走った。

体からは、冷たい汗が大量に流れていた。


これはホラーだ。

捕まれば一貫の終わり。

鬼ごっこなんて可愛いものではない。

本物のサバイバルゲームだ。


犬男「俺は鬼ごっこが大好きなんだ!獲物を少しずつ追い詰める感覚なんか最高だぜ!まさか、本当に俺から逃げらると思ってんのか?!おもしれぇ奴だよなぁ、お前って!!!」


銃声と共に、高らかな笑い声が響く。


枝に腕を引っかけ、血が出てしまっていた。

けれど、気にしている暇も無かった。

何度躓いても、構わず私は逃げた。


海希「はぁ...はぁ....はぁ...!!!!」


足が痛い。

呼吸が苦しい。


これがただの体育の授業なら、すぐにでも飽きらめる。

こんなホラーなサバイバルゲームは、私には似合わない。


物陰に隠れる。

体を小さくし、息を殺す。

口元を手で押さえ、動かずにジッとしていた。


やり過ごすしかない。


体を伝って流れていく汗の感覚。

持っていたレイルの拳銃を握りしめ、近づいて来る相手の足音に耳をそば立てた。


犬男「お前と俺には大きな違いがある。何か分かるか?」


獣耳だよ!

そう言いたい所だが、グッと我慢する。


犬男「俺は生き物を殺す事に慣れている。それに、耳も良い」


ゆっくりと男の足音が近付いてくる。


ホラー映画で逃げ回るヒロインの気分だ。

ここでヒーローが登場すれば、きっと彼に惚れる。

そんな存在を、期待してしまった。


犬男「一番の自慢はこの鼻だ。お前の人間の匂いが、俺を誘惑するんだ」


相手の足音がピタリと止まる。


心臓が破裂してしまいそうだった。

どんどん鼓動が早くなる。


犬男「見〜つっけた」


男の顔が、私を覗き込む。

その瞬間、私の体は飛び上がった。


その銃口が、私の顔を狙っている。

そこから目が離せない。


私は、ここで死んでしまう。

レイルの拳銃を握る力が強くなった。


犬男「ゲームオーバーだ」


ニヤリと笑う男の顔。

ちらりと見えた鋭い犬歯に、私はゴクリと息をのんだ。


レイルがいれば....

そんな事を何度も思ってしまった。


彼はここにいない。

ヒーローなんて、ここにはいない。


海希「....撃ちなさいよ」


震える唇をこじ開けて出てきた言葉。

命乞いなんてものじゃない。

私は男を睨んだ。


犬男「もっと泣き喚いても良いんだぜ?泣いてお願いでもすりゃぁ、助けてやらなくもねぇ」


助ける気などない。

彼の目を見れば分かる。


海希「あんたなんかに、媚びないわ」


犬男「可愛くないね〜。強情な女は好きだぜ?そう言うの、めちゃくちゃに壊してやりたくなる」


海希「....そう。趣味が悪いのね。あんた、女にモテないでしょ」


目を離さない。

離さないと言うより、離せない。

強気な言葉を口にしているが、体は震えていた。


犬男「はははっ!!!本当に、馬鹿な奴。最後に名前だけでも聞いておいてやるよ」


名前....

どうせ、こいつは私を殺す気なのだ。

名前の一つや二つ、教えたところで何も変わらない。


海希「....人に名前を聞く時は、まず自分が名乗りなさい」


男の顔から、笑顔が消える。

そして、私の頭に銃口がグリッと乱暴に押し当てられた。


犬男「....そうだな。冥土の土産に教えてやるよ。俺様は一匹狼のロイゼ・ヴォルフだ」


犬ではなかった。

言われてみれば、確かに狼らしい所はある。

目付きや凶暴さは、まさに狼だ。


なんて見落としをしてしまったんだ、私!


おとぎ話に狼なんて、定番中の定番。

良い狼もいるが、この狼はヤギやブタを襲撃するタイプの悪い狼だ。


こんな奴に出会してしまうだなんて...


まさに悲劇だ。

私の凶運は、どうやら本物らしい。


海希「私は...海希よ。稲川海希」


この世界にやって来て、何度名乗った事か。

自分の名前の大切さが、今になって分かった気がする。

親に貰った大事な名前。

こいつに殺されれば、もう名乗る事も出来なくなってしまう。


ロイゼ「アマキ....?」


男の目が丸くなる。

銃を向けたまま、彼は首を傾げていた。


海希「....?」


撃つなら撃て。

一思いにやってくれた方が楽だ。


けれど、男は動かない。

何かを考えるように、手を顎にやる。


犬耳とお揃いの赤い尻尾をゆっくりと動かしながら、私を見据えている。


ロイゼ「...やめだ」


海希「え?」


その行動に、驚きを隠せなかった。

ずっと向けられていた猟銃が、私の頭から離れる。


その瞬間、一気に緊張感が解かれた。


一体どういう風の吹きまわしだ。

私は男を見上げる。


だが、ホッとしたのも束の間だった。

男は猟銃を背中に仕舞うと、いきなり私を担ぎ上げた。


海希「ちょ、ちょっと...!!!?」


サクサクと歩き出す、この犬耳男。

私を荷物のように、肩に担いでいる。


海希「何すんのよ!降ろしなさい!」


ロイゼ「異世界の人間か...珍しいから、高く売れるかもしれねぇ。俺ってラッキーだぜ」


ブツブツと独り言を呟いている。

それを聞いて、私は顔を青ざめた。


海希「私は牛や豚じゃないの!売られるなんて絶対に嫌!!!!!」


ロイゼ「....って!この馬鹿女!暴れるな!」


背中をガンガン叩く。

足をバタバタさせるが、男の力は強い。


暴れるだけ暴れてみたが、体格の良い男には通用しないらしい。


ならばと思い、私は腕を伸ばし、咄嗟に犬耳を掴んだ。


その瞬間、ロイゼが悲鳴を上げる。


ロイゼ「いててててててっ!!!!いてぇよ!!!てめっ、この.....離しやがれ!!!!」


地面に乱暴に投げ捨てられる。

尻もちを付いた瞬間、ポケットから何かが落ちた。


海希「何するのよ!」


ロイゼ「それはこっちの台詞だ、この馬鹿女!やっぱり殺してや....」


コロコロと転がっていくビー玉。


日差しを浴びて、キラキラと輝いている。

それに気が付いたのは、ロイゼと同時くらいだった。


ロイゼ「げっ!?」


途端に、両腕で顔を覆ったロイゼ。

自分の視界から何かを隠すように、遮っている。


海希「な、なに?!」


ロイゼ「来んな!!!!」


私に背を向け、逃げるように一気に駆け出していく。

彼の慌てぶりように、私はその場で唖然としていた。


なになに?!なんなの?!


とりあえず、私は何かのおかげで救われた。

ゆっくりと立ち上がり、汚れを払う。


落ちたビー玉の紐を指で摘み上げ、ポケットに直した。


一体どうしたと言うのだろう。

なんだか気になる。


好奇心とは怖いものだ。

あれだけ怖い目に遭わされた相手なのに、少し様子を見に行きたいと思ってしまう。

私が危険な目に遭う理由は、ここかもしれない。


彼が走っていった方へ歩いていく。

茂みから出ると、私とあの狼が出会った場所へと戻って来ていた。


そこに置き去りされていた私の荷物。


それと、誰のものか分からない服が脱ぎ捨てられている。

....いや、これはあの狼が着ていた服だ。


海希「....どこ行ったの?」


まさか、追い剥ぎが追い剥ぎにあったのだろうか。

そんなかっこ悪い事は、なかなかない。


海希「え!?」


地面に落ちていたロイゼの服が、もぞもぞと動き出す。

私は思わず後退った。


一体何なんだ。


凝視していると、そこから顔を出したのは私が想像していたものではなかった。


海希「!」


犬だ。

毛並みが赤い犬。


いや、狼なのか?


??「ジロジロ見てんじゃねーよ、馬鹿女!!!!」


海希「!!!!」


びっくりだ。

犬が喋った。


いや、この世界ではそれが当たり前なのだ。


服の中から出てきた生き物は、二足歩行で立っている。

その小さな体には、到底似合わない猟銃を背中に提げ、私に威嚇していた。


海希「な、なんなの?」


見上げる青い目が、クリクリしている。

まるで縫いぐるみのようだ。

縫いぐるみのような可愛い生き物。


海希「もしかして、ロイゼ?」


ゴクリと息をのむ。


それしか考えられない。

この口の悪さは、彼だと言う自信がある。


ロイゼ「俺で何か悪いかよ!はっ倒すぞ、てめぇ!」


耳と尻尾を逆立てている。


なんて口が悪いんだろう。

見た目はこんなに可愛いのに、バランスが悪い。


海希「可愛い....」


ロイゼ「?!」


いつの間にか、私は彼に目を奪われていた。


たじろぐロイゼにしゃがみ込む。

そして、彼を抱き上げた。


ロイゼ「うわっ!!!てめっ、離しやがれ!!!」


可愛い。


短い手足がなんとも可愛い。

狼と言うより、犬だ。

いや、縫いぐるみだ。

こんな生き物は、見た事がない。

さっきまでの一匹狼には見えない。


海希「可愛い!!!!」


ロイゼ「ぶわっ!!!!?」


ロイゼのふわふわな顔に、思い切り頬ずりをする。


ふわふわだ。

とても柔らかくて気持ちが良い。

病み付きになりそうだ。


こんな可愛い生物はどこを探したっていない。

喋る縫いぐるみ...

まさにメルヘンだが、この可愛さはたまらない。


こう言うのを可愛いと言うのだ。

バレッタにこの生物を見せてやりたい気分だ。


ロイゼ「やめろ!やめろって!」


私はがむしゃらに頬ずりをした。


可愛過ぎて、どうにかしてしまいたくなる。

めちゃくちゃにしてやりたいのはこちらの方だ。

むしろ、この姿の彼を売った方が、高値になるだろう。


ロイゼ「ちっ!!!」


私の手から抜け出たロイゼは、逃げるように駆けて行く。

その走り方は四つん這い。


あぁ....やはり彼は犬だ。

あわよくば、あのまま持って帰りたいと思ってしまった。

きっと、レイルと仲良く....


海希「....いや、無理ね」


レイルの怒る姿が目に浮かび、私はその考えを取っ払った。


私は、ロイゼが残していった服に目をやる。


彼は、元の姿に戻れるのだろうか。

あのままの姿でいてくれた方が、またモフモフ出来るのに。


とりあえず、その服をリュックにしまい込む。


気を取り直し、また私は歩き出した。







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