謎掛け嫌いな猫と年齢不詳の青年
目の前にいる男性と女性。
眩しい光が当たり、顔がよく見えない。
??「そう...寂しい...?」
誰かの声がする。
女性の声。
目の前にいる2人に投げかける言葉。
その言葉は、何を意味しているのか分からない。
とても、悲しい。
そして寂しい。
そんな気持ちになる。
早く消えてしまいたい。
....何を?
消えたい。
捨てたい。
逃げたい。
その言葉が、何度も繰り返される。
ここ最近、不思議な夢を見る。
明るく楽しい夢ではない。
暗くなる夢だ。
夢ならもう見ている筈なのに。
この不思議なおとぎの国の夢を。
いや、もう夢ではない。
これは現実。
これは現実で、全てが存在する。
じゃぁ、私がいた現実は....?
頭が痛い。
いつも心配してくれた私の両親。
けして裕福ではなかったが、ごく普通の家庭で育った。
大学に進学し、立派な会社に就職して、親孝行しなければと考えていたのに..
私に名前を与え、ここまで育ててくれた大事な両親なのだから。
ゆっくりと目を開ける。
暖かい木漏れ日と、鳥のさえずり。
視線を落とすと、私の膝を枕にして眠っているレイルがいた。
海希「....まっ、良いか」
殴ってやろうと一瞬拳を握りしめたが、これだけ気持ち良さそうに眠られていると、なんだか起こしてやるのも悪い気がした。
ドロシーに借りた本を、1人で木陰に入って読んでいたら、いつの間にか私は眠っていたらしい。
これだけ気持ち良い気候だと、またすぐにでも眠ってしまいそうだ。
大きな欠伸をしてから、いつからここにいたのか、勝手に人の膝を枕にしている青年を見下ろす。
とても猫らしく見える。
よくコロが、私の膝の上で丸くなっていたのを思い出した。
軽く彼の頭を触ってみる。
柔らかくて、ふわふわしている毛(猫毛と言うものなのだろう)が、私の指に絡みつく。
女としては、とても羨ましい髪質だ。
くすぐったいのか、猫耳が微妙に反応している。
今度は、少し耳に触れてみる。
痛くないように、優しくだ。
とても暖かい。
いつもは、お仕置き代わりに軽く引っ張ってやるので、あまり気にしていなかった。
やはり、ちゃんと生えている。
血も通っているのだ。
海希「変なの...」
この不思議さにも慣れたつもりだった。
コロが擬人化したのが、このレイルという青年だという事も理解している。
どうして私は、こんな不思議な世界にいるのだろう。
確か、現実では男に襲われ、揉み合いになっている内に気を失った。
あれから、私は死んでしまったのだろうか。
それなら、ここは天国か、あるいは地獄。
しかし、三途の川を渡った記憶はない。
三途の川など、本当は存在しないのかもしれない。
コロがここに居るという事は、あの猫も死んでしまったのだろうか。
いや、それは違う。
レイルは、帰って来たと言っていた。
もともといた場所がここなのだ。
だとしたら、私はコロにここに連れて来られた、という事になる。
確かに、思い返してみれば彼もそんな事を言っていた気がする。
ずっと夢だと思っていた。
なので彼の話もこの世界の事も、軽く受け流していた。
海希「ピーター?」
木々の緑の中に、更に緑の青年の姿を見つけた。
目を凝らさなければ、分からないくらい溶け込んでいる。
彼とここでかくれんぼをすれば、一生見つけられない自信がある。
ピーターは、こちらにゆっくりと歩いて来た。
ピーター「なんだ、レイルはお昼寝中か」
口を半開きにして寝ているレイルを見て、ピーターは呆れたように言った。
海希「レイルに用事?」
それなら、起こしてあげた方が良いだろう。
せっかくピーターが会いに来てくれた。
こんな捻くれ猫の唯一の友達(私が知っている限りでは)なのだ。
このまま帰すのも悪い。
ピーター「その必要はないよ。俺は君に会いに来たんだから」
え?
レイルを起こそうとした考えが、一瞬にして消える。
私の隣に座るピーターは、ニコニコと笑っていた。
ピーター「たまにはいいだろ?俺だって、君とたくさん話をしたい時だってあるさ」
海希「そ、そう....」
何をドキドキしているんだ、私。
寝ているとはいえ、レイルがいる前だ。
ピーターだって、どちらかと言うと常識人なのだから、変な事はしないだろう。
ピーター「さっき、城下町で買い物をしていたら、ドロシーに会ったんだ。君の話をしていたよ、とても楽しそうにね」
私が言うのもなんだが、ドロシーとは心開ける仲になってきている。
やはり、女友達は良い。
言いにくい事でも、つい相談してしまう事だってある。
ピーター「君の話を聞いていたら、俺も君に会いたくなって」
嬉しいとまでは思わないが、そう言って貰えるのはとても光栄な事だ。
海希「私といても、面白い事なんてないわよ」
どんな期待を持ってここに来たのかは分からないが、一応釘は刺しておく。
ピーター「面白い事か....俺は君と居ると、退屈しないけどな〜。兵士さんの遊び相手になったり、レイルをからかったり...君が来てから、なんだか充実した日々を送っているよ」
それは充実していると言えるのだろうか。
私を馬鹿にしている。
私にとっては、何も面白くない。
海希「ピーターって悪趣味ね」
ピーター「君は俺といて、退屈なのかい?」
退屈どころではない。
一緒に空を飛んだり(毎回落っこちそうになる)、レイルのからかいのネタにされたり、投げナイフに当たりそうになった時だってある。
ハラハラドキドキだ。
海希「心臓に悪い。あなたもレイルも」
一番心臓に悪いのは狂乱ドロシーだ。
非常識な事が、ここには多すぎる。
ピーター「酷い言い草だね。でも、それって少なくとも、俺の存在はレイルくらい、君の中で影響している訳だ?」
海希「.....は?」
なんの違和感もなく、ピーターの手が私の腰に回された。
顔が近い。
彼の吐息が、私の唇に掛かる程に。
ピーター「レイルは君にベタ惚れだけど、君は彼が好きなの?」
ドキリとする。
そんなに改まって聞かれた事は、今までなかった。
あったとしてもレイル本人からで、いつもスルーしていた。
海希「...なに、急に?」
ピーター「答えられない?じゃぁ言い方を変えてあげる」
にっこりと笑っている。
もともと、何を考えているのか分からない彼だが、いつも以上に分からない。
ピーター「俺とレイル、どっちが好き?」
.....!!!!
思ってもみなかった質問が飛び出した。
どうして私が選ばなければならないのか。
と言うか、選択肢が2つだけと言うところが不思議でならない。
そこにドロシーが入っていたら、確実に(狂乱ドロシーではない方の)彼女を選ぶ。
海希「あなた、何言ってるの?!」
ピーター「これも答えられないか...じゃぁ、もっと簡単にしよう。俺の事、好き?」
嫌いと好きで言えば、好きだ。
それは言われるまでもなく、友達としてだ。
一体、なんの駆け引きをしているんだ。
海希「からかわないでよ!あなたらしくないわよ!」
まるでレイルのようだ。
いや、レイルより遥かに遠回しなやり方。
楽しんでいる。
この緑男は、私をからかっている。
ピーター「からかってなんかいないさ。俺は本気だよ?」
さっきから顔が近い。
近過ぎる。
私が少し退いても、その分彼が寄ってくる。
海希「どうせ、冗談だってオチでしょ。レイルが寝ているからって、私を代わりの的にしないでよね」
なんて趣味の悪い奴なんだ。
次に好きかどうか聞かれたら、その前にそのファッションセンスをどうにかしろと言ってやる事にする。
ピーター「冗談?俺がいつまでも冗談なんか言ってると思うの?」
彼は、クスッと小さく笑う。
ピーター「俺は子供が好きなんだ。純粋で自由で、大人みたいなずる賢い考えがない。それに、難しい事も考えなくて済む」
詰め寄られている。
少しずつ、精神的にも肉体的にも。
彼の指が、私の頬に触れた。
ピーター「俺は君が好きだよ。君は純粋で嘘も吐かない。子供ではないけれど、凄く惹かれる」
イエローカードだ。
私の頬で遊ぶように触れる指と、この近さに気がいってしまう。
海希「レイルにどやされるわよ!」
ピーター「ライバルがいた方が、俺って燃えるんだよね。誰かの物って、なんだか欲しくなる...普段ならこんな風に思わないのに、君だからかな」
問題発言だ。
だいたい、私はレイルのものではない。
なので、彼が燃える必要もない。
彼に火が着いてしまったら、跡形も残らず灰になってしまう(葉緑体なのでよく燃える事だろう)。
ピーター「...君になら良いかな。少し大人に戻っても、君が大人びているからわざわざ合わせなくて済むしね」
突然、ピーターの姿が変わった。
見ていれば分かる。
顔付きがさっきよりしっかりしているように見えた。
体も、大きくなっている。
声だって、とても大人の男らしい。
海希「と、歳が...!!?」
ピーター「君、この間、ウサギさんに変な事をされたんだろ?」
ハッとなる。
あれは、思い出しくもない事件だ。
あのウサギがどう言うつもりであんな事をしたのか、未だに分からない。
そんな事より、あの後のレイルの対応が最悪だった。
やはり、思い出したくないものだ。
ピーター「俺も大人だから、少しくらい大人らしい事をしても、問題ないよね?」
海希「ぴ、ぴ、ピーター!!!?」
頬を触れていた手で、今度は私の手を取ると、その指を彼は口に含んだ。
暖かくて柔らかい感触が、私の指先を絡め取る。
舌の上で転がされ、クチュっと音を立てながら解放されるが、その流れで甲にもキスを落とされた。
ピーター「あははっ....君って、指先が弱いだね」
私の反応を確かめながら、ピーターは満足気に笑っている。
私は、顔だけではなく耳まで熱くしていた。
こんなアダルティな事は、この夢の世界では許されない。
ましてや、寝ているレイルの前なのだ。
そんな考えも虚しく、固まっている私にピーターは顔を近付けた。
ピーター「レイルなんかより、俺の方がもっと君を楽しませてあげるのに....」
私の唇が、ピーターの唇に触れるか触れないかぐらいの微妙な距離だった。
そこで、ようやく彼の動きがピタリと止まる。
けれど、私の高鳴った胸は鎮まる筈もなかった。
滴る私の汗。
ゆっくりと膝元に目を移す。
カチャリ...
ピーターの横顏に向けられた白黒銃。
私の膝に頭を乗せたまま、瞳孔が開いたまん丸な目を、レイルは彼に向けていた。
レイル「....冗談だ、とは言わせないぜ」
怒っている。
私だって、こんなピーターに怒っているが、レイルの方が怒っているのは確かだ。
ピーター「残念。もう少し寝ていてくれても良かったのに」
ピーターは冷静だ。
拳銃を突き付けられているのに、どうしてこんなに冷静でいられるのか不思議でしょうがない。
見ているこっちが、とてもヒヤヒヤする。
レイル「俺の前でアマキに手を出そうとするなんて、良い度胸だよな。それは褒めてやるよ。だけど、お前とは絶交だ」
ぜ、絶交?!
その瞬間、レイルが発砲した。
目の前に、大きな光がグルグルと回っている。
ピーターの姿はそこになく、すでに空に逃げていた。
ピーター「俺は絶交なんてしたくないんだけどな〜。でも、久々にレイルと遊べるのは、ちょっと嬉しいかな」
いつの間にか、彼はいつもの姿に戻っている。
宙を舞っているピーターに、レイルは容赦なくガンガン撃った。
レイル「だったら、遠慮なく遊んでやるよ。お前をマナ切れにして、そのジジイ姿、拝ませて貰おうか」
レイルの魔法陣を器用に避ける。
隙を見てナイフを投げるが、レイルは魔法陣を壁にするように隠れる。
吸い込まれたナイフは、すぐにピーターに飛んでいく。
レイル「降りてこいよ、ピーター!当たっても死にはしないんだ!遠慮なんかするな!」
ガンガン撃つ。
しかし、ピーターは避ける。
ピーター「君の能力って厄介だけど、当たらなければ怖くない。それに、攻撃には不利だよな」
するとピーターは急加速し、一気にレイルに近付いた。
レイルはその動きを追って撃つが、やはり当たらない。
魔法陣の隙間を縫いように飛んでくる。
ピーターは、一回り大きなナイフを取り出した。
サバイバルナイフ。
とてもよく切れそうだ。
と、感心して見ている場合じゃない。
海希「やめなさい、二人共!」
2人は聞いていない。
ピーターのナイフを、レイルは銃で受け止める。
さらに何度か交戦した後、レイルは魔法陣に自ら飛び込んだ。
ピーター「!」
ピーターの真後ろにあった魔法陣から、レイルが飛び出してくる。
彼の後頭部に、銃口を突き付けた。
ドンっ!!!
銃声が響く。
間一髪で、ピーターはレイルの腕を掴んでいた。
一気に体が小さくなったレイルは、軌道を逸らしてしまったのだ。
海希「あんた達!やめなさいってば!」
やはり聞いていない。
投げ飛ばされたレイルは、宙を舞いつつ銃を撃つ。
魔法陣を作り出して、木にぶつかるのを防いだ。
そして、またピーターの近くから現れる。
ピーター「可愛いよ、レイル!子供姿の方が、よく似合う!」
レイル「うるせぇっ!」
ガンガン撃たれ、ナイフが宙を飛び交う。
それがひたすら繰り返されていた。
ピーター「はははっ!これじゃぁ、子供を虐めているみたいだ。俺が勝った時に言い訳されても困るから、戻してあげるよ!」
レイルの蹴りを両手で受け止めた瞬間、レイルの姿が元に戻る。
それを狙ったのか、レイルは二丁の拳銃を握っていた。
ドンッ!!!ドンッドンッ!!!
2人の姿が消える。
どこに消えたのか分からない。
きっと、ピーターがレイルの足を掴んだまま、魔法陣に当たったのだろう。
静かになった森の中。
あちこちにはくっきりと喧嘩の痕が残っている。
海希「....!?」
安心したのも束の間だった。
魔法陣が宙に浮かぶ。
そこから出てきた2人。
地面に転がり綺麗に着地した猫と、バク転しながら宙に浮かぶ緑男。
また、交戦が始まる。
頭が痛くなる。
どうして...どうしてこんな事に...
もう、勘弁して欲しい。
ドロシーのように爆弾を持っていれば、私はとっくに投げていた。
地面に落ちていたナイフ。
これは、ピーターの投げていたものだ。
それを拾い上げ、私は大きく息を吸った。
レイル「.....!!!」
ピーター「.....!!!」
長い交戦の後、2人の攻撃が止まった。
ピーターの眉間に向けられた銃。
レイルの首元に突きつけられたナイフ。
2人は同時に動きを止めていた。
ピーター「....やめときなよ。この距離じゃ、ナイフの方が圧倒的に有利だ」
軽く息を切らしているピーター。
そんな彼に、レイルは鼻で笑った。
レイル「そんなに息が上がってるんじゃ、当てられるものも、当てられないんじゃないのか?俺は猫だ、お前のちょっとした動きだって見逃さないぜ」
あの2人はピリピリしている。
少しでも動けば、きっと決着が着く。
けれど、私だってピリピリしていた。
海希「いい加減にしなさいよ、あんた達!!!!」
私は怒っている。
青春ドラマのような拳の殴り合いなら、ドラマの中だけにして欲しい。
でも、彼らの喧嘩はそれにも当てはまらない。
と言うか、巻き込まれたくない。
とても迷惑だ。
レイル「...あんた、何やってんの?」
やっと私の声に反応した。
2人の視線が、私に釘付けになる。
ピーター「おいおい、やめときなよ。危ないぜ?」
2人が心配するのも無理はない。
今、私は自らの手で、私自身の喉元にナイフの先を向けている。
海希「私だってこんな事したくないわ!!!」
こいつらのせいだ。
こいつらのせいで、私はこんな事をしている。
レイル「やめろって!早まった事するな!」
早まった事をしているのはどちらだ。
海希「あんた達がいつまでもそうしてるなら、私、死ぬからね!」
レイル「!」
ピーター「!」
もちろん嘘だ。
こんな事で死ぬ気はない。
今だって、ナイフを持った手は震えている。
レイル「でもこいつは、アマキを...っ!!!」
海希「死ぬからね!」
言い訳をするレイルを遮り、もう一度言った。
大事な事は、あえてニ回言わなければならないらしい。
レイル「なんであんたが死ぬ必要があるんだよ!?」
おっしゃる通りだった。
一番疑問に思っているのは私だ。
誰かにそう言われなければ、自分で叫んでいるところだった。
こうでもしたら、最低でもレイルだけは止めていられる。
海希「2人共!武器をしまいなさい!」
まるで警察官になったようだ。
警察なのか人質なのか、妙な気分だ。
私の働きがけもあって、2人は渋々武器をしまった。
そして、そんな2人にさらなる注文を付けた。
海希「握手しなさい」
すると、レイルはとても嫌そうな顔をした。
レイル「だから、こいつは...」
海希「死ぬわよ!」
もちろん、私がだ。
死にたくない。
死にたくもないのに、ナイフを見せびらかす。
ピーターは大きく溜息を吐いた。
ピーター「...分かったよ。仲直りしよう、レイル」
やはりピーターは大人だ。
いや、喧嘩をふっかけたのは彼だ。
彼が謝るべきだが、謝らないのはやはり大人ではないのだろう。
でも、私はレイルの恋人ではないので、私に言い寄る権利はある(別に言い寄られたい訳ではない)。
やはり勝手にレイルが怒った事が悪かったのかもしれない。
どちらにしろ、よく分からない喧嘩だ。
ピーター「じゃないと、彼女を殺す事になるぞ?」
どうか死なせないでくれ。
と、私は願う。
レイルは納得がいかない様子だったが、渋々ピーターの手を取った。
これで、仲直りの握手だ。
私もひとまず安心する。
安心するが、自分の引き際が分からなくなっている。
海希「これで、仲直りね!これでリセット!男なんだから、引きずるのは無しだからね!」
何度も何度も念を押す。
何度も何度もだ。
とくにレイルは、だ。
ナイフを手にしたまま、私は2人に背を向けた。
向かう場所は城下町。
レイル「どこ行くんだよ?」
海希「ドロシーに会いに行くの」
あの場にいるのかは分からないが、彼女は大抵、あそこでマッチを売っている。
見つけるのは容易い事だ。
レイル「なら、俺も...」
海希「死ぬわよ?」
と、ナイフを見せ付ける。
....いや、違う。
つい間違えてしまった。
海希「ついて来ないで」
私はナイフを地面に投げ捨て、サクサクと歩き出した。
やはり、女友達は良い。
今、とても実感できる。
やはり信用出来るのは、女友達だ。
私は2人に振り向きもせず、歩き続けた。




