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ハリホと魔法少女  作者: AO
第一章 私が魔法少女になるまで
1/8

1 私の生い立ち

はーりほー!!この度はAOIの作品の閲覧ありがとうございます!若干ニート状態のAOです。

この作品は魔法少女と銘うって在りますが、魔法少女(少年)とかも出てきます。あと、そんな小学生にはあはあ興奮してる変態も生息してます。何でも許せるという心の広い方のみ閲覧お願いします。この小説を読んだことで何らかの不快な思いなどをされたとしても自己責任でお願いします。

 ある日唐突に、私の視界にはへんてこなものが映りこむようになった。あえていうならウサギっぽい形をした生き物、だと思う。このへんてこなもののおかげと言うかせいと言うか、私はとっても厄介なことに巻き込まれてしまうのだった。



 私、秋月彩の物心がついたころには、両親の仲は最悪だった。もともと好き合って結婚したわけではなかったらしい。母曰く、「遊びのつもりだったの」だそうだ。私をみごもっちゃったから仕方なく結婚したらしい。そんなわけで、母は私のことを娘だとは思ってない。本当は結婚もしたくなかったらしいがシングルマザーとやらにはなりたくないらしく、私が義務教育を終えるまでは結婚しておくことに決めたそうだ。

 母は自由になれない今のくらしがすっごく窮屈らしく、いつもいつも私に愚痴や不満をぶつけては「早く独り立ちしてかーさんを解放してちょーだい」と口癖のように言っている。今でも毎夜男をとっかえひっかえ連れ込んでいるくせに。少しは子供がいるということを考えろといいたい。情操教育という概念はきっとあの人の中には存在しないんだろう。父に関して言えばほぼネグレクト状態だ。自分の研究に没頭したいらしく家に帰ってこない。


 そんな暮らしが続いて、今では私はちっとも可愛くない小学生になっていた。愛想なし、可愛げなし、もちろん友達なし。あるといえばキャバ嬢だった母譲りの容姿と名門大学教授だという父譲りの頭脳くらいだ。ろくでもない母と父ではあるが、そこには感謝している。この容姿のおかげでいじめられることはなかったし、小学校の勉強なんて退屈なもので苦労したことは一度もない。あまりにもつまらないので父が倉庫代わりに家に置いている本で勉強しているほどだ。そんな私が、そこらの小学生と楽しいお話やら何やらが出来るわけもなく、生まれてこの方、友達とやらが出来たことはない。まあ、欲しくもないが。


 私の目下の目標は将来お金を返さなくて良い奨学金を勝ち取り、中学を卒業しても生きていけるだけのお金を稼ぐことだ。中学を卒業したら一応母に引き取られることとにはなっているが、一人暮らしをさせるつもりらしい。ちゃんと仕送りはすると母は言っているが、そんなのは当てにならない。今でさえ母は散財しまくって学費や食費を払わせるのも一苦労だ。父に言えばそれぐらいはぽんと出してくれるのだが、こんなんでは中学を卒業して父と縁が切れたら私のお先は真っ暗だ。何としてでもお金を稼がなくてはならない。

 自分の将来は自分で勝ち取らないといけないのだ。そんな風に毎日をせっせと生きていた。




 そう、こんなに健気に生きてるってのに。なのにこの仕打ち。信じちゃいないけど神様。私、アンタになんかしましたかい。こいつらめっちゃ邪魔してくるんだけど。うざいんだけど。

秋月彩 小学4年生

本作の主人公。家庭環境の影響でひどく冷めた性格をしており、子供らしくない言動が多い。独り立ちするためにお金を稼ぐ手段を探している。最近の悩みはへんてこなものが見えるのこと。

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