アレクシオ＝リオンドール 〜陽は落ちても、灯は残る〜

“英雄とは、強さだけではない。背を見せ続けることだ。”

サンライズの町で、静かに暮らしていた老冒険者・エルド＝アルバトロス。
彼には、若き日に追いかけた男がいた。
その名は、アレクシオ＝リオンドール。
「斧勇者のアレクシオ」として名を馳せ、数多の命を救った伝説の英雄。

これは、名もなき青年だったエルドが、
アレクシオと出会い、共に旅をし、
そして、“待つ者”になるまでの物語。

降り注ぐ陽のように道を照らしてくれた背中。
その光が消えたとき、残された者に何ができるのか。
そして、灯された意志は――世代を越えて、次の冒険者へと受け継がれていく。

本編では語られなかった、もう一つの“英雄譚”。
過去と現在、静かに繋がる、命のバトンの物語。