表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夢のなかの風景

作者: 秋葉竹



緑のバラを、想った


深緑の森や林の木々のなか

目立たない色で

保護色で

きっと

生命を長引かせるために

子々孫々繁栄させるために

種として生き延びるための

色として

生きるあかしの

緑のバラ


ふと、想った


それで、

バラである意味など

あるのだろうか?


真紅のバラや黄色いバラ

幻の青いバラや

あの紫のバラ


それらの

華やかさが

バラかバラとして生きる意味だとすれば


ほとんど

確信めいて

泣きそうになり

なんだか

やさしい眼差しを

かけてあげなくては


想った


緑のバラ

ありように


なんだか

なにかに似てるなぁ

なんだか

だれかに似てるなぁ


そんな想いが

ふと、

あたまをよぎった


そして

なんだか

ただ蒼空が無性に恋しくなった


そして

こころの奥のほうの泉に

なにかちいさなものが

落ちる

音がした



そのあとに

こころが静まりかえった


それから

しばらくして


そういえば、と


ふと、

想った


緑色のバラって

私はみたことがない


それっぽいのって

ほんとうに

あるのだろうか、と










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ