131 しゃべるリス……でいいのか?
硬い実の落下攻撃をものともせず、勢いつけてヤシ並木を通り過ぎると、開けた熱帯の花園に出る。
用意されていた部屋は、この庭を見られるようになっていて、テラスに出ると大きな葡萄の蔓がたくさんの房をつけている。
この他にも、キュウイ・パパイヤ・マンゴーが見事な実りで、これを目当てに掌に乗る程ちいさな猿が数匹集まってきている。
テラスに設えた白いテーブルでは、両手で持った葡萄の実を行儀よく座ってリスが頬張っている。
一枚ガラスのサッシを開け、テーブルに合わせて置かれた椅子に腰を下ろす。
すると猿とリスが寄って来て、テーブルの上から俺の顔を不思議そうに見上げる。
「お前どこから来たんだ。この辺じゃ見かけない顔だな」
中でも飛び切り悪党面のリスが、貧乏ゆすりをしながら問いかけてくる。
どこから来たのかと聞かれても、ここがどこか分からないのでは出発した島の所在地を教える術がない。
そんな事より、しゃべるリスに遭ったのは初めてで、本当にこいつが話しているのかどうか、そっちの方が重大な疑問に思える。
「話せるのか……」
「当たり前だろ。話さねえリスがこの世に居るのかよ。御前、なんだか危ねえみてえだな」
少なくとも、これまでは話すリスに出会ったと誰かに言ったら、その場で取り押さえられてしまう世界に暮らしていた。
そんな世の中でも、常識と疎遠に暮らしていた結果として、随分と並外れた経験にも慣れてきているが、また一ついけない現象を受け入れなければならない時が来たようだ。
部屋に入るまでは、〇〇くり〇〇にしていた〇〇、この新常識に馴染もうとしているのか、すっかり〇〇まってしまった。
「ねえー、リスがしゃべっているんだけど、これってー、ここら辺の常識としてインプットしちゃって良いのかな?」
この質問に答える気はないらしい。
俺が外でぼんやりしている間に、白地に満開の桜を染め抜いた艶やかな振袖に着かえた御姉さんが、黙って俺の手を引き部屋の中へ招く。
奥には六畳ばかりの畳間が一段高く作られていて、三方が障子で仕切られた真ん中に、錦の毬が刺繍された布団が敷かれてある。
一方は無地の壁で、酒池肉林と書かれた掛け軸の下がった床の間には、平たくて大きな花器があり、赤と白の椿に赤いの黄色いの緑色のと、三色の烏瓜を絡ませ活けてある。
一段上がって畳の間に座ると、御姉さんが開いていた障子を閉める。
南国の眩しい光が、和紙を透して優しい表情に変わる。
御姉さんが一旦正座してから斜に身構え、床の間の柱にもたれてこっちを見る。
その目は何かを欲しているようで、夢現の中にあって既に感情だけが陶酔の域に至っているようでもある。
視点の合わない目で俺を見たまま、彼女〇〇の〇〇合わさった〇〇中に〇〇込む。
〇〇の上でゆっくり〇〇すと、閉じていた唇を小さく開け、〇〇はー〇〇と〇〇いを荒くする。
右の〇〇仕業を受け入れ乍ら折っていた足を徐々に伸ばすと、揃えていた両の足がくの字になって、〇〇ら細い〇〇がスーと〇〇る。
〇〇を揃えていた〇〇の〇〇、左の〇〇膝まで〇〇上げ、細い〇〇が〇〇ように〇〇の間に〇〇して行く。
「今日は、この世界で初めての御正月ですの、特別バージョンでお送りしてますの」と言いながら、床の間の奥にある丸窓を開けると、向こうには雪景色が広がって見る。
「裏手は真冬かよ」
還暦とか言う喜ばしからざる御年頃に近くなって、わびさびの何たるかを理解しかけていたが、この世は全て派手な幻影の内に過ぎ去って行くものと、生きる事の解釈を大幅に変えなければならない事態に陥っている。
「今日は、先生の他にも御客様がいらっしゃいますの。暑いのが苦手だとかで、あちらから御出でになりますの」
こうしておいて御姉さんは、やがてやって来るであろう客人の事を言った側から忘れている。
潤んだ目で豊麗な誘いをかけてくる。
やがて解き放たれた裾〇〇で、〇〇なく〇〇ていた〇〇が活けて有った烏瓜を一つ取り、戻って行くと〇〇になった〇〇の〇〇入〇〇は〇〇を〇〇返し始めた。
〇〇を〇〇らせる彼女の眼は次第に視点が合わなくなって、小さく開いた口から深く荒い息と一緒に、押し殺したような〇〇声が〇〇出てくる。
老体と称されるに限りなく近い年齢となっても、ここまでやられては素直にいただきますとするのが潔い。
「我慢できまっせん」
素早く服を脱ぎ捨て、いざ優美な旋律の旅路へと突入準備万端、つかつか彼女に寄って行く。
「急いてはなりません。まずは、先生も私と同じに、御自分で御体の意思を確認してください」
「御自分って……こうか」
言われるまま自分で〇〇と、彼女の目前でゆっくりと〇〇を〇〇させてみる。
「そうですわ、その調子で今しばらく楽しみましょう」
既にその気になってから一二時間が過ぎている。
〇〇のままに任せていては、いずれ目的の地に辿り着けないまま、爆発炎上して果ててしまいかねない。
「意地悪だなー」
どんな言葉も無意味になっているのか、彼女の〇〇いは婀娜で荒く、つられて俺まで過呼吸のように肺の活動を活発にして数分が過ぎる。
〇〇を激しく〇〇する御姉さんは花刺繍の布団と着物の花に埋もれ、次第にみだりがわしく女性に特徴的な〇〇を〇〇わに〇〇出す。
この姿を見て吾〇〇は、彼女〇〇を〇〇のに使った方がより早く目的達成できると思い、〇〇の助成に貸し出してみる。
「見ているだけじゃ何も解決しない。このまま屋外〇〇なんて御免だ」
何を言っているのか言い訳じみた言葉を吐きながら、高鳴る鼓動を抑えきれない自分がいる。
俺の手から離れて寂しくしているのを、彼女が両の手で支え、しとった〇〇あてると、そこから出した〇〇が、緊張しているのをやんわり〇〇てから〇〇む。
こうしていると、御姉さんからは何時も桃の臭いがしてくる。
俺は香りの基になっている方に頭をやり、付き出した〇〇を〇〇た桃色の〇〇に沿って〇〇す。
桃の〇〇は一層その香を高め、止めどなく〇〇出て〇〇ようになると、〇〇を更に前に現れ出ている小さな〇〇に押し〇〇て、小刻みに〇〇してやる。
かすれた息が「〇〇ー、〇〇」と、言葉にならずに何度も彼女の口から漏れ出てくる。
〇〇真ん中に〇〇指し〇〇、〇〇を〇〇乍ら、〇〇での動きを更に早めると、御姉さんの声は絶頂に達し、〇〇でいた〇〇を、〇〇ていた手で強く〇〇しめる。
そうして「〇〇! 〇〇くー」
歓喜すると同時に両足が小刻みに震え、一度だけ体をスッと反らしてから静かに落ちた。
数秒間だろう消えた意識を戻すと、足頭の向きを反転し、手に〇〇ていた〇〇、そのまま〇〇の〇〇に〇〇入れる。
彼女に〇〇れグイッと下に押し下げられると、〇〇一枚するりと〇〇感覚が自分の〇〇沸き起こる。
その後、彼女の〇〇入り「〇〇〇〇、〇〇と奥へ」と言われ、グイッと〇〇を大きくした〇〇方で、今度は薄い〇〇切り〇〇、その〇〇自分の〇〇ら〇〇れへと移動して行くのを感じる。
子供の頃から感じていた事で「〇〇っ、これだよ。御姉さん、いつも〇〇るの、どうしてなんだろう」
彼女の〇〇時間をかけて〇〇しながら、今まで不思議に思っていた感情の高ぶりや、〇〇起こっている〇〇を声に出してみる。
「私は、毎回、〇〇ての経験をするの、お相手の方も同じに、〇〇てを〇〇でも体感できますの。御嬢様の特技が絶妙な〇〇を生み出す中の〇〇のように、私の特技は、体感と感情で〇〇ての感激を再現しますの」
「何度でも〇〇験って?」
「そうですの」
それにしては、〇〇ち良いと言った表情になっている御姉さん。