死にたい、死ねない。
中学生の時、初めて死にたいと思った。
仲の良かった友達とは別の学校になり、帰り道は独り。
先の見えない道を歩むようで酷く不安になった。
高校受験に失敗した。
同じ部活動の人で落ちたのは僕だけだった。
だから部活動の最後の懇親会には、参加しなかった。
自分のせいで雰囲気を壊してしまうと思ったからだ。
そしてまた死にたいと思った。
公務員試験に失敗した。
試験というものに恐怖を抱いた。
一緒に受けた友人は合格した。
複雑な気持ちだった。
死にたいと思った。
でも。
それでも結局死ねなかった。
死ぬのが怖いというのもあった。
しかし何よりも僕は家族には恵まれていた。
愛されていた。
だから僕が死ぬことで迷惑をかけたくなかった。
あぁ...
胸が苦しい。