表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

vol.4 望まれる変化

セナは高校教師を辞めた。




沢山の生徒に惜しまれながら、セナは高校を去った。




ある一人を除いて。




いくら学内で人気のある教師とはいえ、


給料は他と変わらない。


高校教師は、どう足掻こうと


"安定した職業" だった。


セナの高校教師としての給料では


娘でも無い女の子一人を助けるのには不十分だった。





セナは高校教師を辞めちゃった。




セナには悪いけど、


酷い言葉を使うなら


「沢山の生徒の信頼と信用を捨てて


一人の生徒の為に金稼ぎに走った」


んだよ。





しかしセナは強かった。


セナの能力の持ってしては転職など容易かった。




セナは大手予備校に就職した。




高校教師時代に培った授業のセンスと


広告代理店時代のデザイン力を生かし


比較的給与の良い映像授業の講師になった。




目の前に生徒達の居ない授業は初めての経験だった。


その分、授業撮影には熱を込めた。


広告代理店でのキャリアを活かし、生徒達に視覚的に訴えかける授業構成にした。


返答の来ない質問の投げかけ。


挙手の無い教室。


教師になることを志していたセナにとって


初めての経験ばかりだった。




しかし、


そんな環境に次第に慣れていく自分に


自分でも驚きを隠せないでいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ